この映画を初めて観たのは、十数年前の夏休みにレンタルで!当時かかわっていた部署での新店オープンに向け数週間、札幌に滞在していた頃でした

 

このジャンルの邦画は珍しく、全く期待していませんでしたが意外に面白かったですねえ

 

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「リターナー」

2002年/日本(116分)

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山崎貴監督による金城武と鈴木杏がダブル主演のSFアクションムービー!


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<監督>

 

山崎貴

 

この映画の3年後の「ALWAYS 三丁目の夕日」(05年)で一躍有名になりました。個人的には、隠れた名作と密かに思っている「BALLAD 名もなき恋のうた」(09年)、岡田君主演で大ヒットした「永遠の0」(13年)、そして、昨秋話題となった「DESTINY 鎌倉物語」。VFXディレクターであり映画監督でもあります

 

<キャスト>

 

金城武/ミヤモト役(裏社会の仕事人)

「恋する惑星」(94年)、「天使の涙」(95年)、チャン・ツィイーとの「LOVERS」(04年)、そして、諸葛孔明役の「レッドクリフ」。若い頃からその美貌は注目されており、某ブランドのイメージキャラクターに東洋人として初めて起用されています

 

鈴木杏/ミリ役(未来からやってきた少女)

 

岸谷五朗/溝口役(チャイニーズマフィア)

樹木希林/謝役(情報屋)

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2002年横浜が舞台_

2084年宇宙人「ダグラ」との戦争を避けるために、未来からやって来た少女ミリ(鈴木杏)と闇取引を妨害してブラックマネーを奪還する仕事人「リターナー」ミヤモト(金城武)が、地球の存亡をかけて力を合わせるが・・・

日本映画でのSFアクションの秀作!

 

このジャンルでの日本映画は残念ながら少ないです。SFという性質から製作費がかかることもあるでしょうし、このジャンルはハリウッドの独断場ですから、比較されると小粒感は否めないです。ただ、頑張ってますよ、この映画!

 

邦画では弱いジャンルをよくぞここまで仕上げたと思いますね。もっと評価されてもいいと思います!

 

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観ていて誰もが感じるのが、どこかで見たストーリーにどこかで見たキャラクター、そして、どこかで見たようなシーンが目白押し(笑)

 

ざっと思い浮かぶだけで「ターミネーター」「E・T」「レオン」「マトリックス」などで、「究極のパクリ映画」などとも言われますが、そもそも今の映画の多くは、いわゆる古典映画のパクリとまでは言えないまでも参考にしていることは事実ですから、あまり目くじらたてずに楽しみましょう(笑)

 

当然、新鮮味はないですし迫力不足でもありますが、少ない予算の中で工夫をこらし、今までの邦画にはなかった本格SFアクション映画であることは間違いないです

 

ストーリーは穴だらけで、評価というとまた別の話しですが、スピーディーで全体の流れも良く、映画のツボをしっかり押さえた映画です!戦闘シーンや宇宙船などのVFXは素晴らしく見ごたえがあり、ある意味新鮮に見えますね

 

「アルデンテ」

 

パスタの存在を知らないミリ(鈴木杏)に、ミヤモト(金城武)が作ってたべさせてあげるのですが・・・ラストがいいですね

 

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岸谷五朗のキレっぷりがいい!

 

徹底した悪役ぶりは「レオン」のゲイリー・オールドマンを思わせますが、ちょっと芝居がかってましたか(笑)

 

金城武は演技は別として、画になる俳優さんで鈴木杏との掛け合いも面白く好きですねえ~キアヌ・リーブスばりのカッコ良さの反面とぼけた表情も魅力的です

 

 

いろいろ思うところのある映画ですが、主要4人のキャラクターの面白さと、邦画では弱いこのジャンルの映画に挑戦した監督の心意気に乾杯!

 

ちなみに、邦画のSFアクションの分野で、この映画を超える映画はこの後出ていないと思いますよ

 

是非、一度ご覧あれ!

 

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