どもです!

 

明日2.14は「バレンタイン・デー」今日は、それに相応しいホットで楽しいラブ・ストーリーを紹介します。この映画を初めて観たのは、意外と最近で7~8年前のレンタルで見ています。その後、定期的に見たくなるお気に入りの一本です

 

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「猟奇的な彼女」

2001年/韓国(122分)

  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

ふとしたことから知り合った最強の「彼女」と、「彼女」に翻弄される男子学生の恋愛を描いたロマンティック・コメディ!

 

 

 <監督・脚本>

 

クァク・ジェヨン

 

2004年「僕の彼女はサイボーグ」を撮っていますね。本作の中で、この「僕の彼女は~」を思わせるシーンがありましたね

 

<キャスト>

 

彼女/チョン・ジヒョン

キョヌ(僕)/チャ・テヒョン

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この映画の中で「彼女」の名前は一度も呼ばれていません。それがまた「彼女」が特別な存在を思わせているようであり、また、観客に任せているようにも感じます。実際のところ、もともと原作はネット小説で、作者が名前を明かさなかったからだそうですが、あえて付けなかったところが良かったと思います

 

 

 

 性格の優しい気弱な大学生が、夜の地下鉄のホームで「彼女」と出会ったことから、ハチャメチャな付き合いが始まるのですが・・・

 

題名とは違って、王道のラブコメ!

 

この場合「猟奇的」の意味は、日本でのソレとはだいぶニュアンスがちがう「変わった」というような意味らしいです。いずれにしても、この題名にインパクトがありますね

 

非常によく練られた考えられたストーリーです。「前半戦」「後半戦」「延長戦」と分けられており、「前半戦」がコメディ、「後半戦」がラブ・ストーリー、さて「延長戦」は・・・。とにかく、二人のキャラクターがいいですね。キョヌ(僕)のヘタレぶりも、彼女の傍若無人ぶりも最高に楽しいです

 

電車の中での出来事

夜の遊園地(個人的には不用なシーンだと思いますが)

高校生になりすましてのディスコ

ラブホテルでの一夜

留置場での一コマ

彼女の家での会話(この時の彼女の父とのやりとりが面白い)

 

どちらかと言うと少し野暮ったい演出に、上等とは言えないギャグシーン連発ですが、それが安っぽく見えない二人の演技がいい。上手いというより自然体で嫌味がないですね

 

この映画は、絶対に吹き替えでなく字幕で観ることをおススメします!

 

なんと言うか、会話での臨場感が全く違います

 

 

 

 これでもか!これでもか!と、ありとあらゆる恋愛パターンを押し付けてくるクドさはありますが、二人の空気感がいいですねえ~そして、笑いと泣かせの落としが上手いです!彼女のヘタなシナリオの妄想シーンは笑えますが、あれは必要だったんでしょうか(笑)

 

遊園地で事件に巻き込まれ、二人で人質にとられて彼がひと言!

 

「軍人さん!彼女だけでも返してあげて?」

「断ったらどうするんだ」

「僕だけでも返して!」

 

あとで「彼女」にグーで殴られたのは言うまでもありません(笑)ともすると単調になりがちな恋愛モノに「彼女」というキャラクターを入れることで、いい意味で緊張と笑いが生まれました。そして、何よりもテンポがいいです!

 

アメリカでもリメイクされ、日本でもドラマ化されていますが、本作が飛び抜けて良かったですね。決して完成度は高いとは言えませんが、欠点に目がいかない(気にならない)典型の映画です。減点方式の映画採点などすると、あまりいい点数が入らない映画だと思いますが、多分その点数以上いい映画だと思いますよ!

 

「彼女」(チョン・ジヒョン)がたまらなく可愛いし愛しい

 

 

「運命というのは、努力した人に偶然という橋を架けてくれる」

 

ラスト近くで、二人で山を登り彼に対山に登らせザンゲの言葉を言うシーンもいいです

 

「キョヌ~ごめん!!」

 

その時の「彼女」のホンネなのですが、それが悲しく悔しい場面でしたね

 

 

この映画は「好き」がいっぱい詰まった映画です!

 

チョン・ビヒョンのキュートな魅力が満載。「彼女」の強烈なキャラクターがいいですね。気に入らないとグーでパンチ!口ぐせが「ぶっ殺す!!」しかも曲がったことが大嫌いで正義感あふれるまっすぐな性格(笑)しかし、「彼女」には、もう一つの顔が・・・そんな「彼女」に振り回されながらも次第に引かれていく彼の心情が丁寧に描かれていて好感が持てます

 

無駄なシーンも多く、最後の方は詰め込み過ぎの感はありますが、後味のいい好きな映画です

 

失礼を承知で言わせていただければ、「韓国映画」を見直した映画です!「シュリ」「オールド・ボーイ」「アジョシ」など素晴らしい映画も多くいずれレビューしたいと思います

 

 

「彼女」の見合いの相手に、キョヌが「彼女」と付き合う心得を教えるシーンが泣けます!この時とエンディングに流れる曲が素晴らしいです!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「I Believe」(アイ・ビリーブ)

 /シン・スンフン

 

君はもういないけど

別れじゃないと信じてる

 

僕のもとに戻る道で

君は少し遠まわりをしているのだろう

 

過ぎ去った記憶の中で

僕は傷つき涙を流してる

でも、君だけは泣かないで欲しい

涙をみせずに笑顔でいて欲しい

 

君はいつか戻ってくるだろう

そう信じているから待ってるよ

僕には君しかいない

 

 

ラストのストップモーションが実にカッコイイ!

 

実は、この映画は楽しいですがそんなにセンスのある映画だとは思っていませんでしたが、ラストはキレてました!そして、「アイ・ビリーブ」の音楽

 

「韓国映画」というより、映画っていいなあって改めて感じた作品です。笑って泣けて切なくて、何というか忘れた頃に、また観たくなる映画でおススメの一本です!

 

是非、ご覧あれ!