あけましておめでとうございます!
今年も「ワンダの映画三昧」をよろしくお願いします!
新年一発目の紹介は、実はずいぶん前に決めてました!ひょっとしたら誰かと被るかもしれませんが、今年の干支にちなんで「猿の惑星」
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「猿の惑星」
1968年/アメリカ
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ケネディ宇宙センターから打ち上げられた宇宙船が、軌道を外し未知の惑星に不時着。そこには言葉をしゃべる高等な文化を持った猿たちが暮らし、人間の方こそが口もきけない下等動物だった・・・ピエール・ブール原作のSF映画「猿の惑星」シリーズ第一作作品!
<監督>
フランクリン・J・シャフナー
東京生まれで、60年代から70年代の娯楽映画の基礎をを作った監督と言われてます。映画の本数は少ないですが、70年の「パットン大戦車軍団」では43回アカデミー賞の監督賞、作品賞、主演男優賞など7部門に輝いています!他では73年のS・マックイーンとD・ホフマンの「パピヨン」が有名
<メインキャスト>
チャールトン・ヘストン
ロディ・マクドウォール
キム・ハンター
チャールトン・ヘストンは「ベン・ハー」で紹介した通りですが、この映画では、失礼ながら猿のメイクにも負けないくらいの彫の深い顔立ちと存在感でした(笑)。ロディ・マクドウォールは、このシリーズのほとんど出演しているほか、「史上最大の作戦」「クレオパトラ」などにも出てます。思い出深いのは、初期のオカルト映画の秀作と言われる「ヘルハウス」にも出てました。キム・ハンターは何といっても「欲望という名の電車」。ヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドに隠れた感がありますがステラ役はよかったです!
初めて観たのは、毎日野球に明け暮れていた高2の夏休み!いつもの東京下町の名画座で「続・猿の惑星」との二本立てでした
まず、お約束のひと言!
「この映画の結末は決して人に話さないように!」
ラストの衝撃は、今でも忘れません!
今までにない(公開当時)独創的で奇抜な設定と、リアリティあふれる特殊メイクに驚かされますが、展開は比較的オーソドックスです!ともすると、猿のメイクにばかり目がいきがちですが、やはり脚本の良さ際立ってます。さらに、ジュリー・ゴールドスミスの音楽が地味ながら効いてます。SF映画でありながら、隠された過去を明かされていくというミステリー映画としても一級品であり、しいて言えばSFミステリー映画でしょうか
2001年にあのティム・バートン監督によってリメイク(監督曰く、リメイクではなくリ・イマジネーションだそうです)されてます。最新の技術を駆使し、素晴らしい映像美の映画でした!
以前、この「猿の惑星」と2001年のリメイクと「どちらが優れた作品か?」を友人に問われたことがありましたが、問いそのものがナンセンスです!リメイクは基本的に元ネタというレールの上を走るわけですから、いい悪いは別にして凄い映画になるはずで、そうでなければ意味がありません。最新技術を駆使した映画は、映像や迫力の点で「凄い」ですが、技術の向上を考えると5年後や10年後には「普通」に感じることでしょう。見せる映画と魅せる映画の違いがそのまま「猿の惑星」にも言えると思います。まあ、このあたりの話しはなが~くなりますから、今度ゆっくりと(笑)
映画「猿の惑星」シリーズを時系列にそって書き出してみます
1968年 「猿の惑星」
1670年 「続・猿の惑星」
1971年 「新・猿の惑星」
1972年 「猿の惑星・征服」
1973年 「最後の猿の惑星」
2001年 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」
2011年 「猿の惑星/創世記(ジェネシス)」
2014年 「猿の惑星/新世紀(ライジング)」
68年から73年まで、なんと5年間に5作も作られてます。営業的な側面があったとしても、乱発感は否めず2作目以降はちょっとキツイ気がします。ただ、2001年はリメイクとして、2011年以降を新シリーズですが前日譚の位置づけでみた場合、実は壮大なストーリーが浮かび上がってきます。作品の出来、不出来は別として73年の「最後の猿の惑星」の数年後に、あの「スターウォーズ」が始まるわけですから、見方によっては面白いですね
ですから、この「猿の惑星」は凄い映画なのです!
すべての「猿の惑星」のベースは、この映画にあります!
SF映画のターニング・ポイントになった映画で、記録にも記憶にも残った映画です
この「猿の惑星」と、わずか二ヶ月後に公開された「2001年宇宙の旅」は、それまでのSF映画の常識を覆す画期的な発想と手法で制作された歴史に残る映画であることに間違いないありません
今年も好きな映画をボツボツ紹介していきますので、よろしくお願いします!