{0AEC2E49-EDC5-4A85-A09A-33571EF2C3D8:01}
前回の「レッド・サン」つながりから
 
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの競演で当時話題となった作品!
 
~~~~~~~~~~~~~~~~
「さらば友よ」
1968年/伊・仏合作
~~~~~~~~~~~~~~~~
 
マルセイユの港に兵隊たちと共に軍医のバラン(アラン・ドロン)が降り立った。そこにイザベルという女性が近づき、ある依頼をする。そこへ金の匂いを嗅ぎつけた傭兵プロップ(チャールズ・ブロンソン)が、その仕事に乗じて金庫の金を盗もうとするのだが、そこには意外な企みがかくされていた・・アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの犯罪サスペンス!
 
 
 
{8883A908-FC96-43D3-8065-687D7222F492:01}
 
監督はジャン・エルマン
 
アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンのW主演で、共演には「禁じられた遊び」のブリット・フォッセー、オルガ・ジョルジュ・ピコなどが出演しています。撮影当時、ドロンが34歳、ブロンソンが47歳。アラン・ドロンはすでに大スターで、対するブロンソンも「荒野の七人」「大脱走」などで俳優としては名を知られていましたが、本作で一気に国際派スターの仲間入りをします
 
とにかく二人の男がカッコイイ!
 
映画としては、脚本がひどく、ストーリーはイマイチで穴だらけの映画で二人だけを見る映画といっても過言ではありません。中だるみもありますが、二人が金庫に閉じ込められたあたりから一変します。音楽が良く、スタイリッシュな画面とセリフがいいです
 
いい映画はたくさんありますが、これほどイカした映画は少ないです!
 
 
散々な目に合いながら別々に逃げるのですが、その時二人は堅く約束します。「もし、どちらかが捕まっても、ぜったいお互いを知らないことにしようぜ。共犯なら罪が重くなるからな」。その後、ドロンを助けるためにブロンソンだけ警察に捕まります。彼は、頑なに約束を守りお互い知らぬ存ぜぬを貫き通します
 
ブロンソンが移送されるのを近くで見ているドロン
 
「本当は仲間なんだろ?」

刑事の問いに答えず、煙草をくわえ歩くブロンソンに、さっとマッチを差し出し、ブロンソンは無言でそれを受け入れる。このシーンがしびれるくらいカッコイイ!そして音楽が「冒険者たち」のフランソワ・ド・ルーペ。こころ憎いですねえ~
 
この映画のわずか3年後に、先に紹介した「レッド・サン」で二人は再び競演します!テレビや名画座で、アラン・ドロンのほとんどの映画を観てます。どちらかと言うと色がないアラン・ドロンと男くささのブロンソンとでは、まったく違うタイプなのですが、こういう個性的な俳優とのW主演の映画、たとえば「レッド・サン」「ボルサリーノ」「冒険者たち」そして、この「さらば友よ」のようなドロンに新しい魅力を見た気がします
 
みなさんもイカした映画観てみませんか?