東京都青梅市と埼玉県飯能市を結ぶ、東京都道・埼玉県道28号線の廃線区間が埼玉県側の山中に残されている。廃線区間はおよそ600mほど。



地図でみるとこのような形。南北(上下)を結ぶ道路で、右側の28とある道が現在の28号線。左側の無名道路が旧道区間。点線であらわされているトンネルが、この廃道区間で最も有名な畑トンネル(後述)。



旧道区間の南側は市道として現在も普通に使われている。


今は使われていないタイプの道路標示板。


昭和61年に埼玉県によって設置された看板だった。


北に進むとゲートが現れ、車両は通行止めとなるが、徒歩では進むことが可能。


なだらかな上り坂を進む。いかにも廃道といった雰囲気。自然も空気もきれいで、久しぶりにいい場所にきたと思う。


速度30キロ制限の看板。道の狭さを考えると妥当なところか。大型車同士がすれ違うときには、相当速度を落とさないといけないだろう。


ちょっとした難所だったはずのヘアピンカーブ区間。


付近にカーブミラーがあったが、ミラーは無くなってしまっていた。


空を見ると新緑が美しい。


峠付近に行くと、落石や植物の繁茂で、結果的に道が狭くなってしまった。


さらに人が通れるスペースが狭くなると。


廃トンネルが現れた。名称は「畑トンネル」。埼玉県飯能市下畑地区にあり、明治41年(1908年)着工。明治43年(1910年)3月31日完成。長さ78メートルで、Wikipediaによれば「埼玉県で初となる煉瓦巻のトンネルであり近代歴史遺産」とのことだ。
























畑トンネルの由来。


飯能側出口は、鉄板で封鎖されている。この先は、現在使われている道路に通じている。


西方向には、一応ふみあとがあり、公園へと通じている


閉鎖地点を上からみるとこんな感じ。


ではまたトンネルを通って戻るとしよう。


トンネルのレンガと緑色の対比が美しい。


帰りに向かって歩いていたら、ノウサギが現れたので、静かにしゃがみこんで観察。するとこちらには気づかず、のんびり草を食べはじめたので、写真を撮影したら、シャッター音に気付き。




ぴょん、とジャンプして草むらの中へ逃げていきました。