昨年(平成27年、2015年)12月のとある日に、年賀状用の写真を撮りに子供を連れていつも通っている狭山丘陵へ行ってきた。今回は私も入っているトトロ財団が運営している、埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里センター と、明治のころに地元で作った人工の富士塚である荒畑富士へ行ってきた。


この日は心地よい風が吹く日で、風が吹くたびに枯葉が次々と舞っていた。


センターの中では、歴史や環境展示があり、交通事故などで亡くなってしまった動物も剥製として飾られている。写真は狭山丘陵に生息しているホンドキツネ。ほとんど地元として子供のころから通っている森だが、生きている狐をここで見たことはまだ一度もない。


キツネは肉食のため狭山丘陵の生態系の中では、最上位に位置する。狭山丘陵内での哺乳類はたくさんいるが、実際に見たことがある哺乳類はアブラコウモリ、ノウサギ、タヌキ、ハクビシン程度。見たことがない種類の方が多い。江戸時代には、イノシシやホンドジカ(鹿)も生息していて、害獣駆除としての巻狩りも行われていた。


鳥類の剥製もたくさん展示されている。ほぼ全ての死因が激突などによる事故死だが、亡くなってしまった命も自然学習のためには、こうして役立っている。


窓の外では、強風が吹くたびに落ち葉がすごい勢いで飛んでいた。写真には写らないが、実際にはすごい光景だった。


センターの近くには、人工の富士山である「荒畑富士」がある。明治32年(1899年)生まれの小高い丘だが、これを地元の人たちだけの力で、しかも人力で作り上げたのは、なかなかすごいことだと思う。



一番下から、実際の富士山のように、「1合目」などと書かれた小さい碑がある。これは9合目付近。もうすぐ頂上。


頂上は狭いがなかなかの景色が見える。西側の松林の向こう側には富士山がしっかり見えた。


一方の東側には、八国山に続く狭山丘陵の山並みの向こう側に広がる、東京都心部の街並みと東京スカイツリー。


いろいろ過ごしたあげくに帰宅。ちょうど八高線が通った時に、夕日が山の向こうに沈んでいった。


鉄塔と奥多摩の山並みと夕暮れの景色。