関東地方に珍しくまとまった雪が降ったので、子供を連れて狭山丘陵の西側を散策してきた。近くの米軍横田基地に戦闘機のF-22ラプターや、F-16ファルコンのアグレッサー部隊(エリート仮想敵部隊)が飛んでくるという情報があったので、山で昼飯を食べ、雪山を散策しつつ、運が良ければ飛行機の撮影でもできれば、という欲張りなプランだった。


久しぶりに山用コンロを持ってきて、保存食を調理。雪の中での暖かい食事は、家で食べるのとは違った特別な感じがある。牛飯もカップうどんもおいしく食べられた。


気温が低かったため、雪がある程度積もった後で、冷たい雨が降り、さらに夜は氷点下まで一気に下がったために、氷を大量に含んだ思い雪があちこちで木をへし折ってしまっていた。個人的にも実は屋根から落ちた重い落雪で、自宅の自転車置き場が破損してしまうトラブルも起きている。



東京都瑞穂町にある六道山公園の展望塔から南方面を見て。横田基地にはC-5ギャラクシー輸送機が止まっている。奥にある高い山は、神奈川県の霊峰「大山(おおやま)」。標高1252メートル。


東側を見て。狭山丘陵の向こうに西武ドーム球場。そのさらに奥は東京スカイツリー。運がよければ丘陵の上を、オオタカなどの猛禽類が、飛んでいるのを見ることもできる。



展望塔から西側の山々は、奥多摩や丹沢の山々。右から左に向かって、(御岳山)奥の院、御前山、大岳山。中央左側の二つの山が、鶴脚山、馬頭刈山といった順番。


要はこういう山の順番。


塔の景色を楽しんでからは、北に進み狭山丘陵の西北部にある、高根山遊歩道へと初めて行ってみた。



結構太い枝も、雪の重さであちこちで折れてしまっていた。この木は桜。


のんびりと雪の中の尾根道を歩いているうちに、高根山の神社跡に到着。この場所よりも南側の方が標高が若干高いが、ちょっとしたアップダウン程度しかない。


少し降りた見晴のいいところでは、西北にある飯能・秩父の山々。左から伊豆ヶ岳、武甲山(秩父のソウルマウンテン)、小持山、大持山といった順番。


要はこの看板の通り。山の地図を見ると、地理状況が分かって面白いかもしれない。



古い消防の半鐘と物見やぐらが残されてた。


左側にある氷の斜面を下って、ちょっとした公園に到着。この先は住宅地なので、今度は右側の管理用車道を登って、六道山公園へと戻る。


狭山丘陵の北側斜面なので、雪が氷になって登りずらい。



狭山湖周遊道路と、六道山公園に行く道など、複数の道が交わる箇所には、古い庚申塚と、榎の巨木がある。


庚申塔は文化10年(1813年)製と200年以上この地にある。道標としても使われていた。



榎の落ち葉の中には、ゴマダラチョウや日本の国蝶であるオオムラサキの幼虫が越冬しているので、探してみたが特に見つからなかった。


鳥はあちこちで見つけたが、撮影したのはこのモズのみ。雪の上に面白い足跡があるかもしれないと思ったが、タヌキらしい足跡しか見つからなかった。ノウサギの足跡を見たかったのだが。
行程は食事をしたり、のんびり景色を見たり、雪原で遊んだりして、全行程で3時間程度。ちなみに飛行機は一機も飛んでこなかったが


山で飛行機に出会うことはできなかったが、帰り道に偶然アメリカ軍の巨大輸送機C-5ギャラクシーが飛び立つ場面に遭遇することができた。

雪の里山で、のんびりした時間を過ごすことができた。