2011年(平成23年)の9月に、10年に一度ぐらいしか現れない「幻の湖」「幻の富士六湖」と呼ばれる赤池が出現したという情報がきたので、週末探検隊の相棒zunnさん と行ってきた時のレポート。撮影は2011年9月26日だった。1980年以降では、1982年、1983年、1989年、1991年、1998年、2004年、そしてこの時撮影した2011年に赤池が出現した。運がよければ、10年に1度よりも頻繁に見られる可能性もある。

この時は9月中旬に、2週連続で台風が直撃し、富士五湖と地下水脈の水位が一気にあがったため出現した。友達情報では、この時10月末ぐらいまで赤池は残っていたという。この真上からの写真は、国道139号の瀬々波橋の上から撮影。



国土地理院25000分の1地図より。中央の「+」の右側に楕円形のくぼ地があるが、ここが赤池。この等高線は910メートルの線で、中央部付近は当然これよりも標高が低い。左の湖は、富士五湖の一つ精進湖で、通常の水位は900から903メートル。そしてこの周辺は、平安時代の貞観噴火による溶岩が、元々あった湖「せの海」を溶岩が埋め立てた場所だ。溶岩は水を簡単に通すので、台風などで増水すると、周辺の地形や、地下水脈を通してこのくぼ地が「幻の湖 赤池」となる。

なお、地元の一部情報では、この赤池は農業用のため池として使っていた時期があるという未確認情報もある(大正期か)。赤池からは西側に農業用水が流れていて、水田も存在していたという情報もある。

wikipediaによる「赤池」の記事では、「半世紀ほど前までは日常的に存在していたようだが、精進湖と地下でつながっている本栖湖西湖 の湖水が発電用に放水されるようになってから姿を消したと推測される」(注釈として、精進湖・西湖・本栖湖は元々一つの湖「せの海」であり、溶岩を通じて繋がっているため、水位は900から903メートル前後と常に一定している)とある。
赤池が現れた時の水位は不明だが、およそ904から907メートルあたりといったところではないかと推測される。

地元で聞いた情報も、これを裏付けるともいえる。調査と聞き込みも継続して進めていきたい。



google mapの航空写真より。中央の雪がつもっている場所が赤池。左にある「赤池」というマークは、本来の場所とはずれている。
場所はこのあたり。



上から撮影した水没する草木。





赤池が現れるのは、国道139号「瀬々波橋」の東側。橋の西側には「赤池大橋」もあるが、これは地名としての赤池であって、幻の湖としての赤池はない。要注意。


橋の東側から急斜面を下りる。落ち葉が多いため、足元が不安定だ。


降りはじめのGPS。標高958メートルから、50メートルほど下降する。


崖を下ってようやく赤池到着。ちなみに他に来ている人はいなかったため、絶景を独占することができた。


コケと赤池。コケが育つということは、水分が豊富なことを語っている。


赤池から見て東南方向の崖。礫が多く、増水した際には、しみこまなかった水が川となって赤池に流れ込んでいる可能性がある。またほかの場所と比べても、岩にはコケが多く付き、水分がほかの場所よりも豊富なこともうかがえる。




緑のじゅうたん。


水には一切のにごりがない。


風が吹くと湖面にさざ波が立った。


水中に入って。


水面と太陽。


西側はより鬱蒼とした草に覆われていた。


撮影するzunnさん


すすきが穂だけを水上に出して風に揺れていた。

なお、水がない時の赤池の探索レポートはこちら。
青木が原樹海の幻の湖「赤池」跡