今年の8月30日に、大雨の中、吉田口から富士山を息子と途中の6合目まで登ってきた。ふもとの駐車場からシャトルバスでまずは、吉田口五合目まで向かう。大雨だが登山シーズンなので、バスは満員。


窓の外は叩きつける大粒の雨。この日の登山は、最初から6号目か7合目あたりまでと、無理しない程度に行ってからあらかじめ撤退予定。低い雲をバスで通り抜け、運が良ければ、雨雲の上にでられるのではないか、と甘い期待も寄せていたのだが。



予想通り雨が止むこともなく、雨具を装備して登山スタート。目検討では7合目より上に分厚い雲があり、その上から大粒の雨が降っていたが、5合目付近は雲がないため、視界だけはクリアだった。



さらに下にも雲がたちこめ、5から6合目付近は、雲にサンドイッチされたような状態。



子供は元気なのでしゃべるというか、テンション高く叫びながら走って登る。一方、上から降りてくる人は、一様に表情も暗く、敗残兵のような疲れ切ったモードで対照的。


わずか40分ほどで6合目に到着したが、雨が強くなってきたのでここで撤退。子連れなので無理はしない。



時々現れるきれいな森の中を通って。



きれいな黄色い花の写真を撮ったりとか。

そうして気楽に五合目付近まで下りてきたところで、台風直撃時のようなものすごい暴風が突然吹き荒れ、いそいで走って五合目の売店に逃げ込む。売店やレストランでは逃げ込んできた登山客であふれかえっていた。店舗を横切るだけで、ザックカバーを風ではぎとられ、別の登山客の方に拾ってもらったりと、ともかくすごい風雨に突然なってしまった。観光地な五合目でも、さすが富士山の大自然だ。

一番かわいそうだったのは、半そででぬるい観光地モードで来ている、ツアーバスの中国人観光客の皆さんだった。

帰宅してから調べた所、五合目でも風速29メートルを記録し、8合目以上は急きょ登山禁止になったそうだ。



どうにか帰りのバスに乗り込み、出発を待つ間も暴風でバスが左右に揺れ続けた。出発すると何事もなく進み、下界に降りたら風もなく、ただ雨が降るだけの環境になっていた。
そのまま温泉に入り、ゆっくりしてから帰宅。

個人的には富士山のふもとの青木ヶ原樹海をさまよったりと、富士山は頂上を目指さないスタイルの方が圧倒的に多いため、楽しくトレッキングをすることができた。山の急変する、過酷な天気を体感することもできた。

おまけ


息子が書いた幼稚園の宿題で描いた、夏の思い出の絵にも富士山が描かれていた。

おまけ2



河口湖駅で遭遇したフジサン特急。富士急行8000系はここでは新型の車両で、元小田急20000系ロマンスカーRSE。


JR東日本の乗り入れ車両。肌色と赤色の元国鉄特急色189系M51編成「ホリデー快速富士山号」と、189系M52編成グレードアップあずさ色。


フジサン特急が発車したので、三つの車両を一枚の写真に収めることができた。