青木ヶ原樹海の中にある、幻の湖と言われている「赤池」に行ってみた。なぜ「幻の湖」と言われるかというと、台風や長雨などで地下水位が上がった時にしかできない湖で、およそ5年から10年に1度しか現れないためにそのように言われている。ちなみに前回現れたのは2011年の9月中旬から10月末までで、すでに調査済み。

この一帯はすべてが富士山の噴火が作り出した溶岩地質で水を通しやすく、近くにある富士五湖の精進湖、西湖、本栖湖は元々「せのうみ」という一つの湖が溶岩で分断されたために地下水脈でつながっていて、平均して水面が標高約900~903メートルという位置にある(地図の表記によると)。そして赤池周辺は湖というか池エリアを取り囲む地形は国土地理院の地図によれば、標高910メートルの位置であり、最下層はもう少し低い位置(おそらく標高905メートル周辺)なため、増水のタイミングによっては水が出るというのが調査の実情だった。また大雨の際には、周囲から水が流れ込むことも確認している。これらの調査結果は、時間のある時にでも何らかの形でしっかりまとめようと思っている。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
これは何もない最近の赤池。湖というか「池」という表現がちょうどの規模。水が数年に一度たまるので、木などは生えていない。


「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
たてアングルで撮影。ちなみに撮影地は国道139号の瀬々波橋の上。この西側には赤池大橋という橋もあるが、赤池大橋の下には赤池はない。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
下に降りてみた。上は国道の瀬々波橋。非常に高い。


「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
そして下が赤池が現れる場所。場所によってぬかるんでいるが、このときは寒さで凍りついていた。野生生物が泥浴びをした痕跡と足跡が残されていた。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
足跡は自分の見立てでは、イノシシの足跡。2つ並んだひづめの後ろにも跡があると、イノシシである可能性が高い。プロの猟師は足跡だけで、大きさや性別もわかるというが、私にはまださすがにそこまではわからない。


「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
凍てついた落ち葉。

なお、赤池が実際に現れた時の探索レポートはこちら。
青木が原樹海に出現した幻の湖「赤池」