「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
北海道札幌市の開拓の村というか、むしろ広い自然環境として野幌森林公園といった方が正確だと思うのだが、草地で自然のウサギが草を食べていた。人がいじめることもないので、警戒もそれほどしていないようだった。夏なので、毛は白ではなく茶色。本州にいるウサギよりも一回り大きい。

北海道に住むウサギは、かつてエゾノウサギ(蝦夷野兎)と呼ばれていて、自分が撮影をした際もこの認識でいたのだが、最近はエゾユキウサギ(蝦夷雪兎)という種類名へ変更された。これ北海道以外に住むウサギが、本州、九州、四国に住むニホンノウサギの亜種だと考えられていたのが、DNAを調べた結果、北極圏やシベリアなどに生息するユキウサギの亜種ということが判明したからだ。
おそらく氷河期などに、津軽海峡は海で隔てられていたためノウサギは来られなかったのだが、ユーラシア大陸や樺太などは地続きか分厚い流氷などが続いていたことでエゾユキウサギの先祖は北海道に渡って来られたのだろう。

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別アングルで撮影していたら。


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ぴょんと跳ねて逃げてしまった。
エゾユキウサギは草原の減少や、交通事故、捕食者であるキタキツネと本州からの移入種であるニホンイタチが増えたことにより数を減らしているらしい。エゾユキウサギのような肉食鳥獣のエサになる動物が一定数いることは、安定した生態系の維持にもつながる。こうした生き物が当たり前に住んでいられる環境はとても大事だ。