![「そうだ樹海、行こう」 |←樹海| ┗(^o^ )┓三](https://stat.ameba.jp/user_images/20110407/10/woncul/f6/f7/j/o0540036011151069643.jpg?caw=800)
日立鉱山は、茨城県日立市にある銅や金などを産出していた鉱山だ。特に鉱石を精錬するときに発生する、亜硫酸ガスとの公害防止の戦いは、日本にある鉱山の歴史上でもとても重要な存在だ。この写真一つをとっても工夫の歴史が見られる。
山を斜めに走るトンネルのようなものは、明治44年(1911年)建造で、総延長1600メートルの神烽煙道。通称「百足(ムカデ)煙道」。亜硫酸ガスを希釈するために設置されたが、効果はあまりなかった。ほぼ同じものが秋田県の尾去沢鉱山にも現存している。
次に作られたのが、右側にあるずんぐりとした高さ36メートル、内径18メートルのダルマ煙突。政府の命令により、多額の費用をかけて作ったにも関わらず、この煙突も煙害を悪化させたため「阿呆煙突」とも呼ばれた。
最後に建設されたのが、中央上部にあるのが大煙突。大正3年(1914年)建造。この煙突は煙害の低減に大きく貢献した。本来の高さは155.7メートルもあったが、平成5年(1993年)2月19日午前9時3分、その姿を保ったまま倒壊した。現在は残った遺構を生かし、約1/3のサイズである54メートルに修理した上でその姿を残している。
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引きアングルで撮影。手前の工場は日立鉱山の一部を引き継いだ、現役のJX日鉱日石金属株式会社の日立工場。
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操業する日鉱金属の工場。
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日立鉱山の第一、第十一縦坑入り口。
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鉱山では亜硫酸ガスと生物の関係についての研究が行われ、大島桜(オオシマザクラ)が煙害に強い植物ということが判明したことから周辺には盛んに植えられた。現在もその名残でたくさんの大島桜を見ることができる。
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咲き乱れる大島桜。
日光鉱山の詳細については、資料館「日鉱記念館 」で詳しく学ぶことができる。