次は立川基地を代表する遺構である、三本煙突を紹介したい。時間の経過によりひび割れたコンクリートから生えだした草原を進む。この煙突は、アメリカ軍が戦争中に撮影した航空写真を元に作成した、昭和21年(1946年)作成の地図にも掲載されていることから、日本陸軍によって作られたことが判明している。正確な時期は不明だが、このエリアに陸軍航空工廠の工場が作られた昭和15年~19年頃の建造ではないかと思われる。煙突はボイラーのために使われ、工場施設は当時珍しい床暖房が使われていた。戦後は在日アメリカ軍の洗濯工場などに使用されたが、日本政府への返還後は幸いに破壊を免れ、そのまま放棄されている。

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
しかしこの場所も近々完全に消滅する予定だ。私がリスクを負ってでも探索するのは、資料で正確な分析を行い、せめて破壊される前に記録に残しておきたいという気持ちがあるからだ。

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手前は密林状態。先導するのは週末探検隊のzunn氏

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近づくと圧倒的な質感でお出迎え。

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煙突基部。

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コンクリートに生えたコケが歳月を物語る。