米軍府中基地廃墟の巨大パラボラアンテナ 前編

2年前のこの季節、米軍府中基地に残された巨大パラボラアンテナを撮影してきた。
この場所は元々は日本陸軍による調布飛行場の燃料基地だったが、敗戦後はアメリカ軍に接収され空軍のレーダー基地として使用されていた。日本政府に返還後は、航空自衛隊府中基地や公園、美術館やグラウンドなどになったが、北側の一地区だけが廃墟として現在も残されている。しかし、とても残念なことに、この地区も近々再開発によって消滅することが決まっている。


北側の団地から撮影。定番の構図。






東側の浅間山公園から撮影。廃アンテナは横アングル。レンズはペンタックスの200mm望遠。カメラは撮影当時メインだった、ペンタックスK100。今はK-xを使っている。


天体望遠鏡デジスコ、「Borg 101EDII望遠レンズセット 」で撮影。1.4倍テレコンバーターをかませているので、1792mmという超望遠撮影も可能だ。









メカニカルな造形がとてもかっこいい。冷戦下のアメリカにより作られた最先端科学技術の粋が、構造にも凝縮されている。