
今回の震災の写真ではない。
一昨年の3月下旬の日曜日。妻と栃木県の益子へでかける途中、東北本線(宇都宮線)にのっていたらとんでもない光景が目にとびこんできた。西の空が黒煙に覆われ、大変なことになってしまっている。「戦争か巨大災害、もしくは巨大工場火災が起きているんじゃないか」と思い、携帯でネットなどを見たが特に異常事態は発生しておらず、電車の中もいつもと同じようにのほほんとした空気が流れている。なのに車窓の風景だけが、どう考えても非常事態。

少しして判明したのが、渡良瀬川と利根川の合流地点にある渡良瀬遊水地でヨシ焼き(アシ焼き)を行っているということ。この日は風が強く、黒い灰が飛散した結果、こんな光景になってしまったそうだ。後日、地元市町村のホームページなどを見ると、洗濯物が汚れるなどの被害について、おわびの文章が掲載されていた。

しかしこの光景。本当に大変な事態が起きているようにしか見えない。しかし今回の東日本大震災では、実際にこのような事態が起きてしまったわけでしゃれにならない。

駅の窓も非常事態。
ちなみに今年の渡良瀬遊水地でのヨシ焼きは大地震による計画停電により消火活動に支障を及ぼす可能性があるために、中止になってしまった。渡良瀬遊水地は足尾銅山から流れる鉱毒を沈殿させるために、谷中村を滅ぼして作った巨大湿地帯だが、今では貴重な動植物が多数生息する場所だ。ヨシ焼きは自然破壊ではなく、その生態系を維持するためにも大事なことなので、来年には行われることを期待したい。
渡良瀬遊水地公式ページ
最後に今回の大地震では自分も日本赤十字社を通じて募金をさせてもらった。支援については、今後も継続して何かをしていきたい。