南房総の火薬工場跡 その2化学物質の反応タンク工場をつなぐ洞窟群。線路は60cm軌道。別の洞窟内に残されていた、防火用貯水ドラム缶。「横穴式 水蓄 第三火隊」の文字が読み取れる。雷管と導火線の火薬庫。大谷石のような石組みで作られていた。「地上式一級 第一火薬庫 最大雷管 一五〇〇〇〇個 貯蔵量導火線 一六〇〇〇米(メートル)」雷管は火薬を爆発させるときに、爆破のきっかけとなるエネルギーを与えるための小さな爆薬のセットだ。現代の工業用火薬は燃やしても爆発しないほど安定的で安全性が高いが、雷管を使用することで爆発という大きなエネルギーを取り出すことができる。