「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三

「そうだ樹海、行こう」   |←樹海|  ┗(^o^ )┓三
栃木県日光市足尾町というところに、日本一の銅採掘量を誇った足尾銅山という鉱山がある。ファンも多く、私もライフワーク的に訪れているところだが、そこに通洞選鉱所という場所がある。ここは通洞抗道から掘り出した鉱石を選別、粉砕、凝縮して、半原料の形まで持って行くのが目的の施設だ。この通洞選鉱所エリアには、不自然なエメラルドグリーンに水が輝く、謎のダムがある。渡良瀬工事事務所の「渡良瀬川流域砂防工事平面図 縮尺5万分の1」によれば、番号77「有越沢砂防堰堤」というのが正式名称だ。

建築スタイルは恐らく重力式コンクリートダム。高さ21.5m。長さ67m。容積3298立方メートル。竣工は昭和44年10月。まだ足尾銅山が現役で稼動していた時代に作られたものだ。この上に、明治45年から昭和28年まで使用されていた有越沢堆積所という捨石の堆積所があるらしく、このあやしげな水はそこから染み出したものだと推測できる。

では、この水の正体は一体なんだろう?
推測材料として、銅の原料となる鉱石、黄銅鉱(CuFeS2)に含まれている、銅(Cu)と硫黄(S)の化合物。またここでは他にも黄鉄鉱(FeS2)も出る。どちらも硫黄化合物。そんなわけで青いのは、単純に銅イオンではなく、硫酸銅の水溶液(CuSO4)が主成分なんじゃないかと思ってみた。ただ青色だけじゃなくて、蛍光グリーンっぽい色なのは、さらに他の物質が入ったり、茶色い泥が入ったのが原因ではないかと推測してみた。もちろん硫酸なので、体にいいというわけにはいかない。

この色をつける物質を調べるために調べていたところ、群馬県太田市の渡良瀬川鉱毒関係のデータ(下記pdf参照)が出てきた。
http://web02.city.ota.gunma.jp/gyosei/0062a/005/01/hakusho/h18/02-02.pdf
これによれば、銅(Cu)の他にも、砒素(As)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)などが少ないながらも染み出しているようだ。ただし坑道から出た水は中才浄水所などで石灰により重金属類は沈殿処理されるため、昔のように危険な濃度で下流に流れることはないようだ。

鉱山から発生する鉱石や化学物質については、現在も勉強中なのでわかりしだい追って書きたいと思っている


人気ブログランキングへ
↑クリックしてくれると、とてもうれしいです