SOBBAT FUZZ BREAKERのACアダプター化改造 | たまに書きます

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知人からソバットのFUZZ BREAKERをACアダプターで使用したいと依頼あり。

了承して受け取り回路をトレースしたところ,PNPのゲルマトランジスタでマイナス9Vが必要でした。

マイナス電源について、多少知識が必要だったため、今後誰かの参考になれば幸いです。

自分はあまりに無知でしたので・・・・

 

今回の改造の目的は

電池駆動のFUZZをACアダプター駆動にしてほしい。

ということでした。

 

ここでいくつかの問題点が出てきます。

 

1.PNPゲルマトランジスタのFUZZはマイナス9V駆動。

2.マイナス9V駆動にすると言っても単純にACアダプタ駆動の場合単純にプラスとマイナス繋ぎ変えればOKというわけでもない。

(単体ならそれでもOKなようですが,複数のエフェクタを同時使用するとアースが共通しないでうんたらかんたら。とにかく駄目。)

 

解決策→極性変換ICというのがあります。

入力した電圧の極性を変換して出力してくれます。

例えば5V入れたらマイナス5Vで返してくれます。

LTC1144CN8というやつです。だいたい一個300円とか400円です。

 

ということでこれを試してみたところ、上手いことマイナス9Vが作れ実際にFUZZに取り付けても使用できました。

のですが。

 

どうもおかしなノイズがずーっと乗っている状態になりました。

本体の基板上の電源ラインとアースの間に100μの電解コンを入れたところそのノイズは消えたので

そのようにしようかと思ったのですが、

LTC1144の方に『BOOSTモード』というのがあって、そのモードにしてみたところ

そのノイズはしっかり消えたので、それで良しとしました。

(BOOSTモードにした後に同様の場所に100μ電解コンを取り付けましたが

聴覚上の変化はなかったのでつけないことにしました)

 

だいたいこんな感じです。(上のような図を書くことになれていませんので話半分でお願いします。どっか間違ってるかも)
DCジャックから極性変換のユニットを通じて電池スナップを繋げました。

これを元の電池スナップとつなげればACアダプターからの電源になります。

また、電池が使いたいときはスナップを外して、元の電池スナップに9V電池をつなげれば

電池駆動として使用できるという寸法です。

↑極性変換ユニット部分

 

 

 

↑スナップ同士で接続すればOK。これを外して電池駆動にもできます。

という感じです。

 

また、今回この作業を行うに当たりまして

いきすぎたDIYさんの下記エントリが本当に参考になりました。

というかこれをお手本とさせていただきました。本当にありがとうございます。

 

 

 

今回の自分が付け加えられるとすれば

ノイズが酷かったらBOOSTモードも試してみてくださいね、

というところでしょうか。

 

(なお、このBOOSTモードというのはスイッチングのノイズを可聴帯域外にシフトするという機能のようです。

つまりノイズが存在しなくなった、のではなく、聞こえないところに移動した、というのが正解のようです。

この事がなにか悪さをする可能性があるのか無いのか、自分には不明です。

まあ大丈夫かとは思いますが、念の為。

もしもご自分で試される際には自己責任の上で試してください。)