これからの世界を作る仲間たちへ:落合洋一 著
2016年 小学館
最初に謝っておきます。
この人のこと誤解をしていました。
なんかよく分かったかわからないような意味のないことを
さも意味ありげに難しい表現でけむに巻く、意識高いだけの怪しい人。
つまり簡単に言うと、小難しいことをいういけすかねえ奴、という印象でした。
いわゆる、意識高い系インフルエンサーみたいな人と一緒くたにしてました。
いつぞや映像で観たこの人の話が特にそんな感じだったので。
本当に大っ嫌いでした。
たまたま図書館で目に付いたので手にしただけです。
たまたま気分がよかったので『たまには好きじゃない奴の話も目を通してみるか』という気まぐれを起こしただけなのです。
ビックリしました。
ちゃんとわかるように書いてある。
一部ちょっとわかりにくいところもありますが、相当かみ砕いた言葉で書いてあります。
もしかしたらそれは2016年の出版自は今よりももっと『なに言ってんだコイツ』みたいな感じを受けたかもしれませんが
少なくとも2021年の現在読んでわからないところはほとんどないかと思います。
至極まっとうなことが書かれていました。
そして彼が数年前に『今後はこんな風になっていくんじゃないの?』と予想した通りに世の中進んでいるような気がします。
さすがに疫病の発生までは予想していなかったようですが・・・・。
100パーセント妄信するのはやはり危険ですし、世界のとらえ方はもっとたくさんの視点が必要だとも思いますが
それでもこの時代を生きている人間であれば、一通り目を通しておいて損はないと思います。
若ければ若いほど良いと思いますが、自分のような40代半ばの人間でも得るものは相当ありました。
意識高い系の危険性をしっかり理論的に説いてあったところは中々圧巻です。
おそらく中学生くらいであれば書かれていることが理解できると思います。
割と強烈に推薦します。