先日、
妊娠34週の妊婦さんのプライベートセッションに、
ご主人が一緒に来てくださいました。
妊婦さんは妊娠前にヤムナ歴あり。
ご主人は、妊娠・分娩のメカニズムや、
妊娠週数による母体と胎児の変化、
それに対するボディケアについて、
とても興味深く、話を聞いてくださいました。
ヤムナボールでの全身トリートメント前に、
胎児心音を聴診器型ドップラーで聴いてもらうと、
妊婦さんもご主人も初めて聴く胎児心音に
びっくり、にこにこ。
手でお腹を触り、ここが頭、背中、お尻、
足がここで蹴ってますね と説明。
妊婦さんにも、ご主人にも触ってもらう。
まだ見えない赤ちゃんを触ることで
リアルで立体的な胎児のイメージが湧いてくる。
医療施設では、画像はプリントして渡しますが、
胎児心音を聴かせることはあまりしません。
音にすると、胎児が元気に生きてる感が
リアルに感じられます。
もちろん、ひとりひとりの妊婦さんに
お腹を触らせる時間的余裕はありませんし、
あってもやらないでしょう。
自分のお腹なのにおっかなびっくり。
たくさん触って撫でてあげてほしいものです。
ご夫婦で同じ認識を持つことは、
妊婦さんの安心につながります。
昔から、保健所や産科医療施設で
パパママクラスをやっている所はありますし、
今は企業が物販目的でやってたりします。
私もかつて日進市保健センターや、
徳重ウィメンズケアクリニックで長年、
パパママクラスを担当していました。
妊婦さんの体調や状況、知りたいことは
皆さん違うわけだから、
1組のご夫婦への産前産後パパママ勉強会なら
きめ細かくニーズにお応えできます。
ご主人は分娩に立ち会われる予定とのこと。
いつも使っている分娩の動画を見てもらい、
分娩がスムーズに進まない原因を説明。
妊娠中から骨盤の歪みを整える必要性を
理解していただきました。
分娩第１期に腰をさする位置の質問があり、
やってみました。
分娩第２期のいきみのコツを伝え、
できてなかったらご主人は指示を出してね と。
肩凝り改善＆乳汁分泌促進の筋膜リリースを
ご主人に伝授。
世の中では、
テニスボールを入院時に持っていくように
指導するクリニックやwebがあるようですが、
テニスボールは固くて痛い。
固いもので筋組織を揉めば、痛いためさらに緊張。
力は抜けません。
もみもみして一時的に表層筋に血流が起こるだけ。
ただでさえ陣痛時はからだの力が抜きにくいのに、
妊娠中にからだの余分な緊張を解くような
脳のトレーニングをせずに、
分娩第１期に腰をテニスボールで
押さえたり揉んだりしたからといって、
残念ながら、力は抜けません。
使うならヤムナボールのような
適度な固さと弾力があるもので、
妊娠中から筋筋膜の過緊張が解けるような
脳のトレーニングをしておく必要があります。
産科医療者は筋骨格系の専門家ではないから、
そのあたりが的を得ていないのは当然。
私も臨床助産師時代、自律訓練法の意味が
まったくわかりませんでした。
マタニティビクス指導者養成ではなく、
臨床助産師がリアルに活かせるボディケア提供を
自分と同じ助産師看護師に伝えたいと思い、
当時の日本マタニティビクス協会、
現 日本マタニティフィットネス協会で、
『妊婦健康体操』というプログラムを立ち上げ、
ディレクターとしてテキストを執筆、
資格講習を担当しました。
テキストを書かせていただいたことは
とても勉強になり、協会に感謝しています。
ですが、協会という枠の中でいろいろ限界を感じ、
資格講習をやめてしまった経緯があります。
それ以降は、資格講習の産科学講師や、
協会からご依頼があった勉強会のみ担当。
今や、幻のテキストになりました 笑
進化し続ける私の産前産後ボディケア。
常に、今の形を
助産師に伝えたいと思っています。
新たな提供の形を見出すのは私自身の今後の課題。
妊娠され、安定期に入ったら、
◉ヒトのからだの構造、男女の違い
◉妊娠分娩による変化
◉セルフボディケアの目的・効果、方法
◉スムーズな分娩のためのセルフボディケア
◉産褥期のからだの変化と、セルフボディケア
を知りたいご夫婦はぜひご連絡を。
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