虫垂炎手術経験あり。
1日中仕事で立ちっぱなし、ストレス↑、低体力…
妊娠28週くらいからそけい部がぷくぷくしてきた。
そけいヘルニアになりやすい条件が揃ってます。
骨盤ケアクラスには参加済みだけど、
トコちゃんベルトが当たって痛いから
ベルトは外している。それはとりあえず正解。
妹さんはクライアント。
彼女に勧められ、プライベートセッションに。
産科医はそけいヘルニアを疑い、
抗生剤を3日分処方。
嵌頓による炎症を防ぐための処方と想像しますが
嵌頓の原因は2つあると考えています。
ひとつは、重力
下垂した子宮による物理的な圧迫だから
抗生剤を3日分内服したからと言って
予防はできません。
もうひとつは腹筋群の過緊張
増大する子宮により、
腹筋群は中から外に向かって伸ばされる。
お腹はぱっちぱち、伸ばされるから縮もうとする。
体幹部が動けば筋は収縮。
インナーユニット全体が過緊張であれば、
ヘルニアの出口の緊張が強くなり、
絞扼するのではないか？
骨盤底筋・横隔膜が実は大きく関与してると思う。
◉日帰り手術ナビ そけいヘルニアとは？
http://higaeri.jp/hernia/ 図をお借りしました
なぜそれを処方されたか聞いても
妊婦さんは理解していませんでした。
にも関わらず、内服。
なぜ飲むのか意味はわかっているか聞くと、
わからないけど、医師が処方したなら
飲むしかないんじゃないですか？と…
そういうもんかー。
産科的にはやれることはなく、
腹膜癒着が考えられるから
帝王切開になったら大学病院に送ると。
産科クリニックとしては適切な対処。
だから、何とか経膣分娩を目指したい！
産科医から一応外科を受診してくださいと言われ、
妊婦さんは外科を受診。
外科的には今やれることはない。
それで終わり。
そりゃそうだ。外科医は手術が仕事。
今、手術適応ではないものに関心はない。
嵌頓して腹痛になったら緊急手術のパターン。
彼女は産科医にも外科医にも見放された形に。
これが西洋医学。
じゃあ、彼女は何をすれば
37週以降に経膣分娩に至るまで
正常経過が辿れるのか？
そもそも、虫垂炎などの腹部手術歴がある女性は、
妊活前に、腹膜・大網の癒着を取り除くように
お腹にヤムナボールを入れてワークしておきたい！
妊娠してしまうと、対処しようがない。
そういう教育をどこかでする必要あり。
現状、私の目標は、
そけいヘルニアをこれ以上悪化させないこと‼️
子宮と内臓を持ち上げる‼️
肋骨を骨盤から遠ざけ腹腔を広げるのみ‼️
トコちゃんベルトを着けていた位置を確認すると
恥骨よりかなり高い位置に着けていました…
骨盤上部にベルトを着ければ、
骨盤下部は広がり、内臓は下垂する。
つまり、そけいヘルニアを
自分で招いてしまったかも知れないわけです。
骨盤ケアクラスで、
担当者はきちんと伝えたつもりでも、
聞く側の受け止め方・理解度は千差万別。
集団指導には元々限界がありますが
かなり伝わりにくい時代になりました…
トコちゃんベルトは、
まず骨盤の歪みを調整＝整えた上で、
自分が楽になる位置にふわっと着ける＝支える
骨盤高位にして内臓を持ち上げる＝上げる
支え続け、
持ち上げ続けるためのもの！
上手に使えれば、妊婦さんを助ける道具。
下手に使えば、
呼吸抑制、内臓下垂、静脈還流悪化…
まさに、道具は使いよう！
セッションでは、
ヤムナトリートメント・徒手療法など
私なりの方法で子宮を持ち上げ、
ぷくぷくは引っ込みました。
そこでトコちゃんベルトを着けて完成。
身長が高くなり、お腹は持ち上がり、
痛みも改善しましたが、
帰宅したらまたぷくぷく。
身体活動のくせは簡単に変わらない。
ボディワーク歴がなく身体感覚が低い方は
なかなか手強いぞ。
さて、妊婦さんはどうなるか？
寄り添いながらの経過観察は続く。