住之江オールレディース
シリーズ最終日を迎えました。

 



ボートレース住之江は56年6月19日に開場。
いま60歳と半年です。


潮田浩子選手が5Rで5コースまくり差し一閃。
3連単は97番人気の13万0470円で、
オールレディース歴代12位の高配当となりました。



今節は12万舟で沸かせてくれた喜多須杏奈選手。
次節は地元の鳴門オールレディース(12/13~18)に登場です。



中村桃佳選手は次節の戸田一般戦(12/15~19)を走ったあと
30日間のF休み(12/20~1/18)に入り、
復帰後3カ月間は女子戦斡旋停止(1/19~4/18)に。
次回の女子戦登場は早くても4月です・・・。


森脇まどか選手が2Rを3コース抜きで制して今節初1着。
3日目以降は2・2・2・3・1・6着の活躍で、
13年住之江男女ダブル戦覇者の意地を見せました。



 



広島65期の小杉志津江選手が今節限りで現役を引退。



多くの選手が水面際で見守るなか今日1Rに登場し、
インからコンマ07のトップスタートを決めて
2着でラストレースを終えました。



レース後にはピット内で引退セレモニーを実施。
高橋選手から花束がおくられました。

 

そして最後はともに戦ってきた選手たちの手で担ぎ上げられ、

水神祭ではなく胴上げを行なうことに。
3度宙を舞って水面に別れを告げました。

 


89年11月のデビューから約27年。
レディースチャンピオンにも4回出場するなど活躍し、
かつては高配当を連発して大穴クイーンの異名をとった時代も。
通算231勝、優出4回の記録を残して
現役生活にピリオドを打ちました。





 

さて今日のレース結果は、

 

1R ③豊田  結 3コース抜き
2R ③森脇まどか 3コース抜き
3R ①栢場 優子 1コース逃げ
4R ①西村  歩 1コース逃げ
5R ⑤潮田 浩子 5コースまくり差し (3連単130470円)
6R ①淺田千亜希 1コース逃げ
7R ②松本 晶恵 2コース差し
8R ①平山 智加 1コース逃げ
9R ①櫻本あゆみ 1コース逃げ
選抜戦10R ④佐々木裕美 4コースまくり差し
選抜戦11R ②平山 智加 2コース差し
優勝戦12R ①樋口由加里 1コース逃げ


 

【今節上がりタイムベスト5】
1 松本 晶恵 1:47.1(2日目11R)
2 栢場 優子 1:47.8(3日目3R)
2 栢場 優子 1:47.8(3日目8R)
4 平高 奈菜 1:47.9(3日目12R)
4 平高 奈菜 1:47.9(初日11R)

 

【今節の部品交換状況】
高橋 淳美 ③電気一式、③電気一式
潮田 浩子 ②リング2本
海野ゆかり ①新プロペラ
栢場 優子 ①新プロペラ、②リング1本
本部めぐみ ②リング2本
西村  歩 ②リング2本
落合 直子 ③新プロペラ
加藤  綾 ①電気一式、②ギヤケース
藤崎小百合 ②キャブレター、③リング4本、④リング3本
魚谷 香織 ②リング1本
原田 佑実 ①リング2本、②ピストン2個・リング4本・シリンダ
松本 晶恵 ⑤リング1本
加藤 奈月 ④リング1本、⑥リング1本
樋口由加里 ①リング2本、②クランクシャフト
池田奈津美 ③新プロペラ
(※○内の数字はシリーズ○日目。青字は準優組、赤字は優出組)

 

【今節支部別1着回数】
大阪支部 14勝(五反田④、落合④、高橋淳②、西村歩②、原田②)
岡山支部 12勝(樋口⑥、喜井④、福島①、赤澤①)
静岡支部 9勝(倉田④、長嶋③、豊田①、千葉①)
香川支部 8勝(平高⑤、平山③)
東京支部 7勝(栢場③、櫻本②、高石①、黒澤①)
福岡支部 6勝(鳥居②、魚谷②、藤崎①、小池①)
群馬支部 3勝(松本③)
徳島支部 3勝(淺田②、喜多須①)
広島支部 3勝(海野③)
山口支部 3勝(佐々木③)
福井支部 2勝(潮田①、加藤奈①)
三重支部 1勝(加藤綾①)
兵庫支部 1勝(森脇①)







 

さっそく話題は優勝戦へ。

 

まずは優出メンバーの今日の様子を写真で。



昼一番から本体整備を行なっていた⑥海野ゆかり選手。
今節乗ったモーター16号機は近況3節連続優出中で、
SGグランプリシリーズで注目機となる可能性も。



10月の児島戦に続いてオールレディースは
出場2戦連続の優勝戦1号艇となった①樋口由加里選手。



6年前の10年住之江女子リーグで
デビュー初1着を飾っている②喜井つかさ選手。
今日は通算174勝目を狙うレースに。



初日に48.2キロだった体重を毎日徐々に減らして
今日は47.1キロだった③倉田郁美選手。
約1キロの減が伸び足をさらに強力にした要因のひとつでしょう。


これまで28回走った優勝戦で
ゼロ台スタートを10本も決めている④落合直子選手。



2連対率1位タイのモーター13号機で
優勝戦まで勝ち上がってきた⑤平高奈菜選手。



①樋口由加里選手が今節乗るモーター1号機は、
これまで通算18節出場で1優出0Vという成績。
その1優出は7月のGⅠ住之江周年での松井繁選手の優出2着。



住之江では04年オール女子戦以来となる2回目の優出。
そのときFを切った雪辱を果たしたい③倉田郁美選手。



一昨年の住之江オールレディースは
高橋淳美選手が4コース差しで優勝。
その再現を狙いたい④落合直子選手。



⑤平高奈菜選手はオールレディース10優出0V。
11回目の挑戦で初Vを狙います。



オールレディース優出13回目の⑥海野ゆかり選手。
寺田千恵選手(18優出)と中谷朋子選手(14優出)に続く
歴代3位タイの優出回数に。



優勝戦内枠での直接対決を控えた今日も、
いつも通りの雰囲気だった岡山コンビ。






 

そして迎えた優勝戦の時間。

 

【優勝戦12R出走表】
①樋口由加里 (優出33回目、優勝4回)
②喜井つかさ (優出13回目、優勝2回)
③倉田 郁美 (優出47回目、優勝4回)
④落合 直子 (優出29回目、優勝3回、住之江1V)
⑤平高 奈菜 (優出62回目、優勝12回)
⑥海野ゆかり (優出209回目、優勝48回、住之江3V)

 


 

コンディションは追い風1m、波高1cm、
気温8℃、天候:晴れ。

 

今節一番の冷え込みのなかで頂上決戦を迎えました。


 

進入は①②③/④⑤⑥。

 

10R発売中のスタート特訓では
⑥海野選手がスローの4コースに入る姿もありましたが、
本番ではすんなりと枠なりの3対3で落ち着きました。

 

STは内からコンマ12、14、20/14、17、19
①樋口選手がインからトップスタートで先手を奪います。

 

1マークは①樋口選手が先マイ。
しかしまくってきた艇を警戒したせいかターンが外へ流れました。


 

バック直線に出ると①樋口選手の内懐に
5コースから差してきた⑤平高選手の姿が。
わずかに舳先がかかって艇をぶつけ合います。

 

それでもねじ伏せた①樋口選手が
辛うじて1艇身のリードを奪って2マークへ。


 

先マイする①樋口選手
差しハンドルを入れる⑤平高選手
間に割って入ろうとする③倉田選手の熾烈な攻防に。


 

これを制した①樋口選手が単独先頭に立ち、
勝負は決しました。


 

【優勝戦12R結果】
1着 ①樋口由加里 1コース ST.12
2着 ⑤平高 奈菜 5コース ST.17
3着 ②喜井つかさ 2コース ST.14
4着 ③倉田 郁美 3コース ST.20
5着 ⑥海野ゆかり 6コース ST.19
6着 ④落合 直子 4コース ST.14
決まり手=逃げ
2連単①⑤ 660円(4番人気)
3連単①⑤② 1850円(4番人気)



 



 

なお優勝戦の売上は2億5335万9400円で、
オールレディース歴代3位の数字に。

 

【GⅢオールレディース 優勝戦売上ベスト5】
1、2億8201万8900円 (15年3月、蒲郡)
2、2億7105万9500円 (16年4月、蒲郡)
3、2億5335万9400円 (16年12月、住之江)
4、2億5044万5400円 (16年10月、桐生)
5、2億4321万9300円 (16年3月、蒲郡)

 

また今日の売上は7億9334万1500円、
今節の売上は38億4261万7600円で、
いずれもオールレディース歴代2位となりました。

 

【GⅢオールレディース 一日売上ベスト5】
1、8億1290万9400円 (15年3月、蒲郡最終日)
2、7億9334万1500円 (16年12月、住之江最終日)
3、7億7520万3700円 (16年10月、桐生最終日)
4、7億7083万9000円 (16年3月、蒲郡最終日)
5、7億7027万6700円 (16年4月、蒲郡最終日)

 

【GⅢオールレディース 節間売上ベスト5】
1、40億2643万0800円 (15年3月、蒲郡)
2、38億4261万7600円 (16年12月、住之江)
3、37億1782万0900円 (16年4月、蒲郡)
4、35億9591万9500円 (15年12月、桐生)
5、34億9595万7200円 (15年9月、住之江)




 


⑤平高選手は鋭い5コース差しで迫るも
あと一歩及ばず惜しくも2着に。

 

オールレディース初Vはならず、
14年の住之江クイーンズクライマックスに続いて
当地2回目の準Vとなりました。

 

次節は鳴門オールレディース(12/13~18)に登場です。


②喜井選手は2コース差し不発で無念の結果に。

 

それでも道中追い上げて3着に連絡みし、
1・2・2・2・1・①・1・②・③着
節間オール3連対を果たしました。

 

次節は鳴門オールレディース(12/13~18)に登場。
そのあと30日間のF休み(12/19~1/17)に入り、
復帰後は6カ月間の女子戦斡旋停止(1/18~7/17)です・・・。



③倉田選手は3コースまくり及ばず、
2マークで果敢に攻めるも4着に。

 

14年7月の浜名湖男女ダブル戦以来、
約2年5カ月ぶりの優勝はなりませんでした。

 

次節は蒲郡男女ダブル戦(12/10~15)に登場です。



⑥海野選手は6コースから展開なく5着。
住之江4回目の優勝はなりませんでした。

 

次節は蒲郡男女ダブル戦(12/10~15)を走り、
次々節は再び住之江に戻って
SGグランプリシリーズ戦(12/20~25)に登場。
そして年末のクイーンズクライマックス(12/28~31)に臨みます。



④落合選手は③倉田選手に行き場を封じられて6着。
2回目の地元Vはなりませんでした。

 

しかし優勝戦でもコンマ14のスタートを決めるなど、
節間オールコンマ10台と地元らしい活躍を見せた一節でした。

 

次節は鳴門オールレディース(12/13~18)に登場です。






 


そして勝った①樋口選手は、
ちょっと苦笑いも見せながら表彰式へ。

 

1マークで思うようなターンができなかったことを
反省しながらのステージとなりました。

 

これが今年2回目、通算5回目の優勝。

桐生・丸亀・住之江とナイター3場目の優勝となりました。

 

【樋口由加里選手 優勝歴】
11年1月 鳴門一般戦
12年9月 桐生女子リーグ
15年10月 芦屋ヴィーナスシリーズ
16年5月 丸亀男女ダブル戦
16年12月 住之江オールレディース

 

これがオールレディース初Vで、
ついにこの優勝旗を手にしました。


 

今節は2・1・2・1・1・①・3・①・①着
節間オール3連対で頂点へ。

 

初日にリング2本、2日目にクランクシャフト
思い切った部品交換が"低調機シリーズ"を制す大きな要因になりました。


 

この優勝の伏線となったのが前節の大村レディースチャレンジカップ
あのときもクランクシャフトの交換を行なっていました。

 

樋口選手に話を聞いたところ、
前節は小野生奈選手にアドバイスをもらって
クランクシャフトの交換を行なったとのこと。

 

交換してみると舟足が一気に良化し、
効果の大きさを実感したといいます。

 

その経験があったからこそ、
頭の中にクランクシャフト交換という
選択肢がある状態で今節に臨んでいたわけです。
「もし前節やってなかったら、今節もやってないと思います」と話していました。


 

この優勝で賞金100万円を上積みし、
女子賞金ランキングは2つ上がって7位へ。

 

とうとう寺田千恵選手を追い抜いて
岡山勢の最上位となっています。


 

今後の出場予定は、
鳴門オールレディース(12/13~18)
平和島GⅠクイーンズクライマックス(12/28~31)
唐津一般戦(1/6~11)
丸亀ヴィーナスシリーズ(1/20~25)

 

次節の鳴門はデビュー初Vを飾った地で、
前走の8月お盆レースでも優出したばかりの水面。

 

ここでさらにリズムを上げて、
初出場のクイーンズクライマックスに弾みをつけたいところです。


 

樋口選手、おめでとうございました。








 

ではこれにて住之江オールレディース@cafeは終了。

 

次回の更新予定は・・・、明日です。

12月7日開幕の戸田オールレディースです。

 

出場メンバー(支部別)は、

 

群馬 
埼玉 中里、野辺、安達、中西、島田、清埜、大豆生田、前田
東京 小神野、宮本、田村、平田、中澤、藤原、大橋由
静岡 池田浩、勝又
愛知 谷川、笠野、大瀧
三重 高田ひ
福井 
滋賀 水口遠藤エ
大阪 坂、坂口
兵庫 中谷
徳島 西、新田芳、西岡
香川 柳澤、道上
岡山 堀之内、若狭、赤井、前原
広島 、菅野、村上
山口 片岡津田
福岡 日高、武藤、犬童、川野小野生竹井、伊藤玲、大山千
佐賀 
長崎 池田紫
(※赤字は来期A1級、青字は来期A2級)

 

レディースチャレンジカップからの転戦組が10人
しかも遠藤選手、日高選手、大瀧選手、
小野選手、竹井選手と優出組が5人も登場します。

 

そしていま戸田で話題沸騰中の超エースモーター44号機
道上選手がゲットした模様です。

 

楽しみ盛りだくさんな師走の戸田決戦。
取材班も大急ぎで東へ400kmほど移動します。



 

【'16女子賞金ランキング】 (12/6現在)
① 遠藤 エミ 36,817,000円★
② 海野ゆかり 31,840,000円
③ 松本 晶恵 31,062,000円
④ 長嶋 万記 30,876,000円
⑤ 小野 生奈 30,525,000円★
⑥ 平山 智加 27,660,000円
⑦↑樋口由加里 26,468,680円
⑧↓寺田 千恵▼25,895,000円
⑨↓竹井 奈美 25,757,000円★
⑩ 日高 逸子 24,580,000円★
11 魚谷 香織 24,569,000円
⑫ 中谷 朋子 24,335,000円★
⑬ 山川美由紀 24,023,390円
14 渡邉 優美▼23,173,000円
15 平高 奈菜 22,400,000円
16 細川 裕子▽20,784,000円
17 平田さやか 20,596,000円★
18↑佐々木裕美 20,560,000円
19↓藤崎小百合 20,469,000円
20↑喜井つかさ 20,431,000円
(※○数字はクイーンズクライマックス出場選手。
 ★は次節戸田出場メンバー。
 昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓。
 ▼はF休み中、▽はF休み未消化)


 

【F休み中の女子レーサー】

寺田 千恵 11/9~12/8
鈴木 成美 11/12~12/11
渡邉 優美 11/12~12/11
深川麻奈美 11/18~12/17
水野 望美 11/21~12/20
鵜飼菜穂子 11/27~12/26
戸敷 晃美 11/1~12/30(F2、60日間)
松瀬 弘美 11/6~1/4(F2、60日間)
赤澤 文香 12/7~1/5
野田部宏子 12/7~1/5、1/17~2/15
塩崎 桐加 10/10~1/7(F2、90日間)
金田 幸子 11/18~1/16(F2、60日間)
田口 節子 11/19~1/17(F2、60日間)
小芦るり華 11/27~4/25(F3、150日間)

 

【F休み未消化の女子レーサー】
中里 優子★12/13~1/11 (1/12~4/11女子戦斡旋停止)
武藤 綾子★12/13~1/11
太田 雅美 12/14~1/12
實森 美祐 12/14~1/12
五反田 忍 12/19~1/17
喜井つかさ 12/19~1/17 (1/18~7/17女子戦斡旋停止)
中村 桃佳 12/20~1/18 (1/19~4/18女子戦斡旋停止)
福岡 泉水 12/20~1/18
池田 紫乃★1/12~2/10
渋田 治代 1/20~2/18
細川 裕子 1/20~2/18
岩崎 芳美 1/21~2/19
(※★は次節戸田出場メンバー)