福岡オールレディース
いよいよ最終日を迎えました。

 



最終日2連勝を飾ったのは日高逸子選手。
今日一日で28万5000円の貴重な上積みに成功です。



藤崎小百合選手は11R選抜戦でイン逃げ快勝。
惜しくも昨日の準優で3着敗退となりましたが、
今節平均STコンマ13とナンバーワンの数字をマークし、
しっかり福岡巧者の底力を見せる一節でした。



古川舞選手は8Rでイン逃げを決めて今節初1着。
福岡は8月の一般戦でFを切ったばかりの水面ですが、
コンマ14のトップスタートで逃げ切りました。



中村桃佳選手は9Rで3コースまくり差し一閃。
節間5勝目となり自己ベストを更新しました。
今期勝率も今節開始前の6.19から6.31に上がり、
飛び級のA1昇格へ大きく一歩前進しています。





 

さて今日のレース結果は、

 

1R ②後藤 美翼 2コースまくり
2R ①安達 美帆 1コース逃げ
3R ①福島 陽子 1コース逃げ
4R ③赤澤 文香 3コースまくり差し
5R ②池田 明美 2コースまくり
6R ③日高 逸子 3コースまくり差し
7R ①田村 美和 1コース逃げ
8R ②古川  舞 1コース逃げ
9R ③中村 桃佳 3コースまくり差し
選抜戦10R ①日高 逸子 1コース抜き
選抜戦11R ①藤崎小百合 1コース逃げ
優勝戦12R ①小野 生奈 1コース逃げ


 

【今節上がりタイムベスト5】
1 竹井 奈美 1:47.8 (初日11R)
2 香川 素子 1:48.5 (2日目12R)
3 小野 生奈 1:48.7 (2日目8R)
4 小野 生奈 1:48.8 (初日7R)
5 小野 生奈 1:48.9 (4日目11R)
5 岩崎 芳美 1:48.9 (初日12R)
5 竹井 奈美 1:48.9 (初日2R)

 

【今節の部品交換状況】
久保田美紀 ②リング2本、③電気一式、④電気一式
日高 逸子 ③リング4本、③リング3本
森岡 真希 ⑤新プロペラ
古賀 千晶 ①新プロペラ
石井 裕美 ⑤リング1本、⑥ピストン1個・リング1本
古川  舞 ③新プロペラ
赤井  睦 ②キャリアボデー、④リング2本
(※○内の数字はシリーズ○日目)

 

【今節支部別1着回数】
福岡支部 29勝(小野生⑧、日高⑤、渡邉優⑤、藤崎④、魚谷③、竹井③、犬童①)
福岡以外 43勝
・岡山支部 8勝(赤澤③、守屋③、福島①、森岡①)
・東京支部 7勝(後藤③、櫻本②、田村①、古川①)
・徳島支部 6勝(岩崎⑤、淺田①)
・静岡支部 5勝(池田明⑤)
・香川支部 5勝(中村⑤)
・滋賀支部 4勝(香川④)
・埼玉支部 3勝(野辺②、安達①)
・三重支部 2勝(加藤綾①、篠木①)
・山口支部 2勝(片岡②)

・群馬支部 1勝(久保田①)





 

さっそく話題は優勝戦へ。

 

まずは優出メンバーの今日の様子を写真で。



なにげないエンジン吊りのシーンでも
抜群のコンビネーションを垣間見せていた福岡支部トリオ。
上段:105期の②渡邉優美選手、
中段:104期の⑥竹井奈美選手、
下段:103期の①小野生奈選手。



福岡参戦は14年のSGボートレースオールスター以来で
約2年4カ月ぶりだった⑤守屋美穂選手。



左:淺田千亜希選手、右:④岩崎芳美選手の徳島勢。



今回の優出メンバー6人のなかでは、
オールレディースV経験があるのは③香川素子選手だけ。



栄光の白いカポックを身に付け、
試運転へと向かう①小野生奈選手。



左:②渡邉優美選手、右:⑥竹井奈美選手。
オールレディースで優勝戦に同支部3人が乗るのは
これが史上6回目のこと。そのうち5回は福岡支部です。



初日ドリーム戦では福岡勢5人を破った④岩崎芳美選手。
優勝戦でも打倒福岡を狙いたいところ。



産休明け復帰後では初めての
オールレディース優出となった⑤守屋美穂選手。



2連対率43位の低勝率モーターで
ここまで勝ち上がってきた②渡邉優美選手。



前節は浅見昌克選手が乗って優勝している49号機。
今節は③香川素子選手の手で2節連続Vを狙います。



オールレディース優出7回目の⑥竹井奈美選手。



同じくオールレディース優出7回目の①小野生奈選手。

ちなみに④岩崎選手もオールレディース優出7回目。







 

というわけで迎えた優勝戦の時間。


 

【優勝戦12R出走表】
①小野 生奈 (優出36回目、優勝5回)
②渡邉 優美 (優出10回目、優勝2回)
③香川 素子 (優出79回目、優勝11回)
④岩崎 芳美 (優出109回目、優勝20回)
⑤守屋 美穂 (優出36回目、優勝3回)
⑥竹井 奈美 (優出25回目、優勝1回、福岡1V)


 



地元では初めての優勝戦1号艇となった①小野選手は、
いつもルーティンで気合を高めていく姿が。

まずは両手で足をバシバシと叩いて
全身にパワーを宿らせると、



長い時間ボートの横に立って敬礼しながら、
心にもパワーを入れていき、


最後はパンッと両手を力強く叩いて戦闘準備完了。
1号艇に乗り込んで決戦の水面へ出ていきます。

 



コンディションは左横風3m、波高4cm、
気温26℃、天候:雨。



ピット離れで勢いよく飛び出した⑤守屋選手が
4コースを奪ってスロー発進に。
④岩崎選手は5コースのカドとなりました。



①②③⑤/④⑥の並びでスリットラインへ向かう6艇。

 

①小野選手だけはずっと身体を起こしたままで、
早いタイミングが心配されました。

 

しかしスタート正常のランプが灯ってひと安心。
STは内からコンマ04、07、10、11/13、18でした。



トップスタートを切った①小野選手が1マークを先マイし、
③香川選手のまくりは大きく流れ、
②渡邉選手の差しハンドルも届かず。



バック直線に出ると①小野選手が3艇身ほどリードを奪って先頭へ。

 

昨日の準優ではフルかぶりで前を見る余裕もなく
無我夢中で駆け抜けたバックストレート。

 

しかし今日はしっかりと顔をあげ、
その目でヴィクトリーロードを見つめていました。



悠々と2マークを先取りして勝負あり。

 

2番手には②渡邉選手、3番手には⑥竹井選手が続き、
地元の福岡支部トリオが上位を独占する展開に。

 

オールレディース優勝戦では史上初の
同支部ワン・ツー・スリー決着となりました。


 

【優勝戦12R結果】
1着 ①小野 生奈 1コース ST.04
2着 ②渡邉 優美 2コース ST.07
3着 ⑥竹井 奈美 6コース ST.18
4着 ③香川 素子 3コース ST.10
5着 ④岩崎 芳美 5コース ST.13
6着 ⑤守屋 美穂 4コース ST.11
決まり手=逃げ
2連単①② 290円(1番人気)
3連単①②⑥ 2460円(10番人気)




 



②渡邉選手は2コース差し及ばず2着で準Vに。

 

しかしこれで2着賞金45万円の大きな上積みとなり、
女子賞金ランキングはまた1つ上がって8位へ。
13位の選手とは200万円以上の差をつけることになりました。

 

このところ宮島、浜名湖、津、福岡と
中0日→中0日→中1日の過酷な4連戦を走ってきた渡邉選手。

 

このあと中3日を空けて次節の桐生一般戦(9/12~16)を走り、
その翌節は常滑GⅠヤングダービー(9/20~25)へ。
初参戦のヤングダービーでどんな戦いを見せるのか楽しみです。



⑥竹井選手は6コースから展開をついて3着連絡み。

 

福岡2節連続Vはならなかったものの、
価値ある3着賞金35万円をゲットし、
女子賞金ランキングは1つ上がって9位となりました。

 

次節は大村一般戦(9/11~14)を走り、
その翌節は常滑GⅠヤングダービー(9/20~25)に参戦です。



③香川選手は3コースから果敢に握って回るも流れて4着

 

それでも3・2・1・1・2・1・5・2・①・④着と
今節は見せ場たっぷりの6日間に。

 

前節のびわこオールレディースでは低調機に苦しめられて
地元で予選落ちというまさかの結果でしたが、
今節は前節Vモーターを引き当てて
期待どおりの活躍で沸かせてくれました。

 

次節は平和島オールレディース(9/14~19)に登場。
2年ぶりの同タイトル奪還がかかります。



④岩崎選手は5カドから攻める展開に持ち込めず5着
連続3連対は18走でストップしました。

 

ただ近況2節連続優出とリズムを上げ、
女子賞金ランキングも30位まで浮上。

 

ベスト20ボーダーまでは約225万円差があり、
逆転はかなり厳しい状況ではありますが、
今の調子を考えると不可能とも言い切れないでしょう。

 

このあと平和島、児島、桐生とオールレディース斡旋が続くだけに、
ますます目が離せない存在となってきそうです。



⑤守屋選手は4コースのスローから最内差しを狙うも
ターンマークに行く手を阻まれて万事休す。
2マークで他艇との接触もあって6着に終わりました。

 

しかし今節は1・3・1・2・3・3・3・1・②・⑥着の活躍で、
今期勝率は今節開始前の6.24から6.35まで上昇。
A1級復帰へ大きく前進する一節になりました。

 

次節は江戸川男女ダブル戦(9/18~23)を走り、
その翌節は地元の児島オールレディース(9/27~10/2)に登場です。




 



そして勝った①小野選手は、レースを終えると
後ろを振り返って同走した選手たちにペコッと頭を下げながら、
慎ましやかにウィニングランへと向かっていく姿が。
今日も派手なガッツポーズなどはせず、
小野選手らしい勝者の振る舞いを見せている様子が印象的でした。
(※参照、http://ameblo.jp/womenleague-cafe/entry-12037477538.html

 

これが通算6回目・今年3回目の優勝で、
地元福岡3場では初めての優勝に。

 

【小野生奈選手 優勝歴】
13年12月 蒲郡男女ダブル戦
15年6月 戸田ヴィーナスシリーズ
15年8月 徳山一般戦
16年4月 尼崎一般戦
16年6月 津男女ダブル戦
16年9月 福岡オールレディース

 

オールレディースの優勝も初めてとなりました。

 

ちなみに福岡支部勢のオールレディース優勝は
昨年9月の芦屋で日高逸子選手が勝って以来で
意外にも約1年ぶり2回目です。


 

今節の小野選手は注目のエース59号機を引き当て、
1・2・1・2・1・1・1・1・①・①着で頂点へ。

 

節間オール2連対の圧勝劇で、
3日目以降は6連勝のピンラッシュ。
小野選手にとって6連勝は自己ベスト更新となっています。

 

今日もやはり展示トップタイムを叩き出し、
節間10走で9本の展示一番時計という快速ぶりを披露。

 

今節は台風の通過などもあって天候が不安定な一節でしたが、
日々の調整作業をきっちりとこなし、
エース機のパワーをぞんぶんに引き出しての優勝でした。


 

これで優勝賞金100万円を加算し、
女子賞金ランキングは1つ上がって4位へ。
(※おそらく松本晶恵選手が明日逆転するため一日で5位へ戻りますが・・・)

 

思い返せば今年は年始から4月まで女子戦斡旋停止期間があって
混合戦回りでなかなか賞金を伸ばせず、
7月上旬の時点でもまだ女子賞金ランク16位という位置だった小野選手。

 

しかしそこから桐生、多摩川、津、びわこ、福岡と
怒涛の5節連続優出をマークし、気が付けば一気に4位へ。
猛烈な巻き返しで3年連続のクイーンズクライマックス出場へ
もうじき当確ランプという状況まで持ってきました。


 

今後の出場予定は、
桐生一般戦(9/12~16)
常滑GⅠヤングダービー(9/20~25)
津ヴィーナスシリーズ(10/4~9)
唐津GⅡモーターボート大賞(10/18~23)

 

桐生は7月のヴィーナスシリーズで優出2着に入ったばかりの水面。
津は6月の男女ダブル戦で優勝し、
8月のレディースチャンピオンでも優出2着に入った好相性水面です。

 

そしてなんといっても楽しみなのがヤングダービー。
昨年は初出場で予選36位と本来の力を出し切れなかっただけに、
今年はその借りを返すような大暴れを期待したいところです。


 

小野選手、おめでとうございました。






 

というわけで福岡オールレディース@cafeは終了。

 

宮島→びわこ→下関→福岡と続いた"真夏の4連戦"が終わり、
取材班も約1カ月ぶりに帰京させていただきます。

 

次回の更新予定は1週間後、
9月14日(水)開幕の平和島オールレディースです。

 

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

 

群馬 
埼玉 野辺、中田
東京 小神野、長田、田村、橋谷田、栢場、石井、櫻本、後藤、高石、米井、倉持、大橋由、渡邉真
静岡 松瀬、池田明
愛知 笠野、大瀧
三重 垣内、加藤綾、篠木
福井 
滋賀 香川

大阪 
兵庫 森脇
徳島 新田芳岩崎淺田
香川 山川、柳澤、道上
岡山 福島、寺田堀之内、赤澤、若狭
広島 海野
山口 佐々木
福岡 日高、武藤、川野、深川、竹野、小野真
佐賀 太田
長崎 野田
(※赤字はA1級、青字はA2級)

 

約3カ月後にクイーンズクライマックスの舞台となる平和島。
前哨戦の東都決戦をお見逃しなく。



 

【'16女子賞金ランキング】 (9/7現在)
1 遠藤 エミ 25,414,000円('15)
2 海野ゆかり 24,475,000円('13、'14)
3 平山 智加▼22,966,000円('12、'13、'14)
4↑小野 生奈 22,357,000円('14、'15)
5↓松本 晶恵 22,339,000円('15)
6 寺田 千恵 20,503,000円('12、'13、'14、'15)
7 長嶋 万記 19,560,000円('13)
8↑渡邉 優美 19,379,000円
9↑竹井 奈美 19,235,000円
10↓中谷 朋子 19,001,000円('12)
11↑樋口由加里 17,756,680円
12↓山川美由紀 17,750,500円('12、'13、'15)
――――クイーンズクライマックスボーダー――――――
13 魚谷 香織 17,351,000円
14 細川 裕子 17,117,000円
15 藤崎小百合 17,020,000円
16 田口 節子 16,210,000円('12)
17 谷川 里江▼16,162,000円('13)
18 平田さやか 15,995,000円
19 日高 逸子 15,734,000円('12、'13、'14、'15)
20 川野 芽唯 15,239,680円('15)
――――レディースチャレンジカップボーダー―――――
21 平高 奈菜▽15,146,000円('14、'15)
22 山下 友貴▼14,828,000円
23 佐々木裕美 14,819,000円
24 今井 美亜▽14,757,000円
25 喜井つかさ 14,186,000円
26↑水口 由紀 13,907,000円('14)
27↓中里 優子 13,865,680円
28 大瀧明日香 13,176,000円('15)
29 森岡 真希▽13,028,500円
30↑岩崎 芳美 12,993,000円
(※カッコ内はクイーンズクライマックス出場年。
 昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓。
 ▼はF休み中、▽はF休み未消化。
 青字はレディースチャレンジカップF休みが確定)


 

【F休み中の女子レーサー】

角 ひとみ 8/19~9/17
渋田 治代 8/19~9/17
藤原 菜希 8/25~9/23
伊藤 玲奈 8/25~9/23
戸敷 晃美 8/25~9/23
中澤 宏奈 8/26~9/24
平山 智加 8/29~9/27
西舘 果里 8/24~10/22(F2、60日間)
谷川 里江 9/2~10/31(F2、60日間)
山下 友貴 8/26~11/23(F2、90日間)

三松 直美 9/2~11/30(F2、90日間)

 

【F休み未消化の女子レーサー】
渡辺 千草 9/15~10/14
古川  舞★9/20~10/19
小芦るり華 9/23~10/22
永井 聖美 9/24~10/23
平高 奈菜 9/26~10/25
今井 美亜 9/26~11/24(F2、60日間)
松尾 夏海 10/3~11/1
森岡 真希★10/3~12/1(F2、60日間)
石井 裕美★10/6~11/4
塩崎 桐加 10/10~11/8
小池 礼乃★10/10~11/8
小城 千奈 10/12~11/10
(※★は今節福岡出場メンバー)