浜名湖オールレディースは
好天のもとでシリーズ最終日を迎えました。
今日のレース結果は、
1R ③松村 昌子 3コースまくり
2R ①片岡 恵里 1コース逃げ
3R ①五反田 忍 1コース逃げ
4R ②柳澤 千春 2コースまくり
5R ③長嶋 万記 3コースまくり差し
6R ②岩崎 芳美 2コースまくり
7R ①角 ひとみ 1コース逃げ
8R ②倉田 郁美 2コース差し
9R ①渋田 治代 1コース逃げ
選抜戦10R ⑥淺田千亜希 6コースまくり差し (3連単46300円)
選抜戦11R ①三浦 永理 1コース逃げ
優勝戦12R ①池田 浩美 1コース逃げ
松村昌子選手が1Rで3コースまくり一撃。
4節ぶりの白星をマークし、
デビュー通算500勝の節目に到達しました。
ちなみに松村選手といえば、
12年12月からずっと無事故完走が続いており、
連続無事故は今日の時点で540走。
継続中の記録としては全選手のなかで12位で、
女子レーサーでは断トツ1位の数字です。
【女子 連続無事故完走ベスト5(継続中)】
1、松村 昌子 540走 (12年12月~)
2、赤澤 文香 487走 (13年11月~)
3、久保田美紀 440走 (14年2月~)
4、茶谷 桜 393走 (14年3月~)
5、片岡 恵里 391走 (14年8月~)
なお松村選手のスタート事故は
07年12月の浜名湖戦が最後で、
8年以上もフライングがありません。
五反田忍選手は3Rでイン逃げ快勝。
今節は予選33位と苦しい戦いになり、
03年浜名湖女子リーグ覇者の
力を見せることはできませんでしたが、
最後に今節初1着で意地を見せて
一節を締めくくりました。
ちなみに五反田選手は
明日1月15日が誕生日です。
10Rの選抜B戦では淺田千亜希選手が
爽快な6コースまくり差し一閃。
3連単4万6300円の高配当となりました。
浜名湖は水面が広いこともあって
6コースの1着率は全国ワーストクラス。
そんななか淺田選手が高難度のまくり差しを決め、
今節ただ一人の6コース勝利を飾りました。
ちなみに淺田選手の6コースからの1着は、
産休前の13年12月以来で約2年1カ月ぶりでした。
千葉真弥選手は6・6・6・3・2・3・2・3・5着と
節間5本の連絡みをマークする活躍。
残念ながらデビュー初1着はなりませんでしたが、
地元ファンの前で成長した姿を見せる一節となりました。
またこれで今期早くも2着4本、3着6本となり、
B1級初昇格へ大きく前進する一節に。
次節は常滑ヴィーナスシリーズ(1/27~2/1)に出場予定。
水神祭の可能性大といって間違いないでしょう。
というわけで話題は優勝戦へ。
まずは優出メンバーの今日の様子を写真で。
優勝戦1号艇の重圧と戦う①池田浩美選手を気遣ってか、
同世代の香川素子選手や池田明美選手らが
声をかけて談笑している様子がよく見られる一日に。
準優ワンツーの再現を狙う岡山コンビ。
左:⑤寺田千恵選手、右:③金田幸子選手。
左:柳澤千春選手、右:④山川美由紀選手。
香川勢は来週から地元の丸亀オールレディースに。
前検トップタイムを皮切りに、
7日間魅せ続けた②佐々木裕美選手。
08年の宮島一般戦で6コースから
優勝した経験のある⑥新田芳美選手。
オールレディース最多タイの
12回目の優出を果たした⑤寺田千恵選手。
前節クイーンズクライマックスからの因縁だった65号機を、
今節は優勝戦まで導いてきた④山川美由紀選手。
デビュー通算803勝の③金田幸子選手。
ちなみに①池田浩美選手は802勝。
足合わせのあと意見交換する四国勢。
左から④山川美由紀選手、⑥新田芳美選手、淺田千亜希選手。
7R発売中に1号艇を水面に降ろし、
最終調整に取り掛かった①池田浩美選手。
というわけで迎えた優勝戦。
【優勝戦12R出走表】
①池田 浩美 (優出70回目、優勝9回、浜名湖1V)
②佐々木裕美 (優出54回目、優勝5回、浜名湖2V)
③金田 幸子 (優出64回目、優勝12回、浜名湖1V)
④山川美由紀 (優出317回目、優勝74回、浜名湖3V)
⑤寺田 千恵 (優出248回目、優勝57回)
⑥新田 芳美 (優出97回目、優勝16回、浜名湖1V)
コンディションは追い風2m、波高1cm、
気温9℃、天候:晴れ。
進入は⑤寺田選手がピット離れで遅れ、
①②③/④⑥⑤となる波乱に。
STは内からコンマ06、05、08/13、11、10。
スロー3艇がゼロ台まで踏み込みました。
①池田選手はコンマ06を決めて1マークを先マイし、
バック直線で完全に抜け出して単独先頭に。
悠々と2マークを先取りして勝負あり。
圧勝のイン逃げ成功となりました。
2番手争いは大混戦となり、
巧みにさばいた④山川選手が先着。
3連単①④⑤で11番人気の決着となりました。
【優勝戦12R結果】
1着 ①池田 浩美 1コース ST.06
2着 ④山川美由紀 4コース ST.13
3着 ⑤寺田 千恵 6コース ST.10
4着 ③金田 幸子 3コース ST.08
5着 ⑥新田 芳美 5コース ST.11
6着 ②佐々木裕美 2コース ST.05
決まり手=逃げ
2連単①④ 930円(4番人気)
3連単①④⑤ 3190円(11番人気)
レースが終わるとピット内では、
静岡レディースがお祭り騒ぎでお出迎え。
①池田選手はそんな様子を見ながら、
何度も何度もガッツポーズを繰り返し、
喜びを爆発させながら帰還。
そしてピットに揚がってくると、
真っ先に池田明美選手がサッと手を差し出し、
力いっぱいのハイタッチで祝福。
その後も喜びを抑えきれないといった様子で、
ピョンピョン飛び跳ねながら
ガッツポーズを繰り返していた①池田選手。
(※写真ではわかりづらいですが・・・、頭ひとつぶん飛んでます)
これまで9回も優勝を経験している池田選手ですが、
こんなに嬉しそうな姿は初めて見たと思えるほど、
今日の勝利はひときわ格別だったようです。
そして表彰式へ向かう準備をする池田選手のもとには、
次々と祝福に訪れる選手たちの姿が。
なかでも印象的だったのは山下友貴選手。
泣き出さんばかりの表情で走ってくると、
勢いそのままに思いっきり飛びつき、
それをがっちり受け止める①池田選手でした。
④山川選手は4コースから
コンマ13で6番手スタートとなり、
差しハンドルを入れるも2着。
浜名湖4回目の優勝はなりませんでした。
次節は地元の丸亀オールレディース(1/21~26)に出場予定。
大会2連覇をかけての登場です。
⑤寺田選手は浜名湖初Vならず。
ただ6コース回りとなりながらも、
最内を差しての3着連絡みはさすがの走りでした。
次節は丸亀オールレディース(1/21~26)に登場です。
③金田選手は3コースから
まくり差しで飛び込むもあと一歩届かず4着。
このあとは30日間のF休みに入り、
復帰は常滑一般戦(2/20~23)の予定です。
⑥新田選手は5コースから5着に終わり、
2年連続のオールレディース開幕戦Vはならず。
次節は芦屋一般戦(1/23~28)に登場です。
最も悔しそうな様子に見えたのは②佐々木選手。
2コースからコンマ05の弾丸ショットを決めるも、
差し遅れて無念の6着に。
写真はレース後のモーター格納作業のとき、
悔しさのぶつけどころを探すかのように、
防水カバーを頭からかぶろうとしていた光景。
今節は過去2Vの実績を誇る得意の浜名湖で、
節間トップタイの6勝をマークする大活躍を見せ、
久々のV獲りへ絶好のチャンスだっただけに、
6着という結果に無念さがこみあげているようでした。
それでも佐々木選手は今年に入って
下関・浜名湖と2節連続優出をマークし、
幸先良い16年シーズンのスタートに。
気の早すぎる話ですが、
今日の時点で女子賞金ランキング1位に躍り出ました。
昨年・一昨年は獲得賞金を伸ばせず、
クイーンズクライマックスシリーズ戦にも
その姿がなかった佐々木選手。
今年はベスト12争いを沸かせる存在に
なってくれることを祈っているファンも多いでしょう。
次節は丸亀オールレディース(1/21~26)に登場。
3節連続優出を狙います。
そして勝った①池田選手は、
これが通算10回目となる節目の優勝。
地元浜名湖では12年オール女子戦に続いて
2回目の優勝となりました。
【池田浩美選手 優勝歴】
05年2月 住之江オール女子戦
05年7月 桐生女子リーグ
06年10月 芦屋一般戦
07年7月 若松女子リーグ
07年9月 鳴門女子リーグ
08年9月 鳴門女子リーグ
09年5月 丸亀女子リーグ
12年6月 浜名湖オール女子戦
12年12月 大村クイーンズクライマックスシリーズ戦
16年1月 浜名湖オールレディース
前回の優勝は12年末に大村で行なわれた
第1回クイーンズクライマックスシリーズ戦。
(※参照、http://ameblo.jp/womenleague-cafe/entry-11428747263.html)
あれから約3年1カ月の時を経て、
久々に頂点へ帰ってきました。
この3年間はA2級→B1級→A2級→B1級→A2級と
行ったり来たりが続く厳しい戦いだった池田選手。
その時期がいかに苦しいものだったか、
今日のレース後に見せた喜び方が
すべてを物語っていたように思います。
今節の池田選手は3・1・1・2・2・1・2・5・①・①着。
昨年7月の男女ダブル戦で三浦永理選手が
優勝したモーター11号機を引き、
シリーズ序盤から軽快な舟足を披露。
2日目に2コース差しと1コース抜きで連勝して
デビュー通算800勝を達成すると、
その後は3回まわってきたイン戦を確実にものにし、
悲願の頂点へ辿り着きました。
今節にかける意気込みは
体重を見てもはっきり伝わってきました。
初日は50.0キロでしたが、
そこから49.8キロ→49.4キロ→49.1キロ→48.5キロと
日に日に下がっていき、今日は48.1キロに。
節間で約2キロも減らしたことが、
今日の独走劇に少なからず影響したことでしょう。
またこの優勝で8月に津で行なわれる
GⅠレディースチャンピオンの優先出場権を手中に。
昨年は最後の最後まで勝負駆けを戦って
選出49位でギリギリの出場権獲得だっただけに、
価値あるオールレディース優勝となりました。
池田選手の今後の出場予定は、
丸亀オールレディース(1/21~26)
児島オールレディース(2/2~7)
平和島オールレディース(2/11~16)
次節の丸亀は09年女子リーグで優勝し、
昨年のオールレディースでも優出するなど、
通算5優出1Vを誇る好相性水面。
その次の児島も3優出の実績があり、
その次の平和島も2節連続優出中の水面。
今冬のオールレディース戦線は
どうやら池田選手から目が離せなくなりそうです。
池田浩美選手、おめでとうございました。
というわけで浜名湖オールレディース@cafeは終了。
次回の更新予定は7日後、
1月21日からの丸亀オールレディースです。
現時点での出場予定メンバー(支部別)は、
群馬 蜂須
埼玉 野辺、八十岡
東京 小神野、松堂、渡辺千、松村、橋谷田、栢場、清水久、永井、中澤
静岡 倉田、池田浩、長嶋、三浦、勝又
愛知 鵜飼
三重 本部、高田ひ
福井 藤堂
滋賀 茶谷
大阪 西村歩、坂
兵庫 中谷
徳島
香川 山川、柳澤、道上、平山、平高
岡山 福島、寺田、森岡、田口、前原
広島 海野
山口 片岡、佐々木、木村詳
福岡 鳥居、日高、渋田、深川、伊藤
佐賀 太田
長崎 池田紫
(※赤字はA1級、青字はA2級)
A1級9人、A2級12人という豪華な顔ぶれに。
今節浜名湖を沸かせた池田浩選手、山川選手、寺田選手、
佐々木選手、長嶋選手、三浦選手、小神野選手らが
再び登場するのをはじめ、
平山選手と平高選手の地元香川勢や、
日高選手、海野選手、中谷選手、田口選手らも加わり、
ハイレベルな戦いとなりそうです。
冬の讃岐ナイター決戦をお楽しみに。
【'16女子賞金ランキング】 (1/14現在)
1↑佐々木裕美 1,705,000円 (今年2優出)
2↑池田 浩美 1,680,000円 (今年1優出1V)
3↓宇野 弥生 1,463,000円 (今年1優出1V)
4 土屋実沙希 1,410,000円
5↓今井 美亜 1,394,000円 (今年1優出1V)
6↓渡邉 優美 1,220,000円 (今年1優出1V)
7↑山川美由紀 1,139,000円 (今年1優出)
8↓深川麻奈美 1,104,000円 (今年1優出)
9↓松本 晶恵 1,033,000円 (今年1優出)
10↑寺田 千恵 951,000円 (今年1優出)
11↑金田 幸子 945,000円 (今年1優出)
12↓中村 桃佳 923,000円 (今年1優出)
13↓藤崎小百合 882,000円
14↓川野 芽唯 879,000円
15↓細川 裕子 866,000円 (今年1優出)
16 定野 久恵 863,000円
17↓池田 紫乃 854,000円 (今年1優出)
18↓平田さやか 852,000円 (今年1優出)
19↓中谷 朋子 844,000円
20↑新田 芳美 838,000円 (今年1優出)
(※昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓)
なお宮島ヴィーナスシリーズ(1/15~20)が明日開幕。
川野芽唯選手、松本晶恵選手、滝川真由子選手、遠藤エミ選手の
クイーンズクライマックス出場組をはじめ、
尼崎男女ダブル戦に続く連続Vを狙う宇野弥生選手や、
細川裕子選手、藤崎小百合選手、魚谷香織選手などが登場します。
(川野芽唯選手。写真は12/31福岡)
(滝川真由子選手。写真は8/9丸亀)
常滑一般戦(1/15~18)も明日開幕。
久保田美紀選手、藤田美代選手、三松直美選手、
堀之内紀代子選手、古賀千晶選手、稲生夏季選手、
勝浦真帆選手、薮内瑞希選手と女子8人が登場です。
(堀之内紀代子選手。写真は12/28福岡)
(三松直美選手。写真は11/8唐津)
若松一般戦(1/15~20)も明日スタート。
宮本紀美選手、潮田浩子選手、笠野友紀恵選手、
竹井奈美選手、坂口愛選手、寺島美里選手、
出口舞有子選手の女子7人が参戦。
竹井選手はF2による60日間の休みが明け、
約2カ月ぶりの復帰戦になります。
(竹井奈美選手。写真は10/31福岡)
(出口舞有子選手。写真は10/3常滑)