※今日も「前半版」「後半版」の
 2回に分けて更新しています。

 先に前半版からご覧ください。

 (前半版、http://ameblo.jp/womenleague-cafe/entry-12086137006.html





改めまして、迎えた決戦の時間。

【優勝戦12R出走表】
1、海野ゆかり (女子賞金ランキング44位)
2、岩崎 芳美 (女子賞金ランキング46位)
3、池田 紫乃 (女子賞金ランキング41位)
4、谷川 里江 (女子賞金ランキング15位)
5、森岡 真希 (女子賞金ランキング40位)
6、三浦 永理 (女子賞金ランキング10位)


 

コンディションは左横風1m、波高1cm、
気温26℃、天候:晴れ。

きれいな夕陽で赤く染まる水面へ、
優勝戦メンバーが飛び出していきました。

 

進入は枠なりの3対3。

STは内からコンマ16、17、16/24、15、14

④谷川選手がコンマ24とやや後手を踏むも、
他の5艇はコンマ15前後でほぼ横一線に。

 

1マークは①海野選手がインから先マイし、
②岩崎選手が2コースから差す展開に。

やはり71期コンビ一騎打ちとなりました。

 
(12R、1周1マーク)

バック直線に出ると、
①海野選手が2艇身のリードを奪って先頭へ。

 
(12R、1周バック直線)

2マークを丁寧に回り、
リードを広げて勝負を決めました。

 
(12R、1周2マーク)

隙のない①海野選手の走りに、
水面際の観覧席も沈黙といった様子。

 
(右から野田選手、松尾選手、滝川選手、
 今日も帽子姿の定野選手、三松選手などなど)

長崎勢からも岡山勢からも静岡勢からも
一瞬の歓声もあがらず。

パーフェクトな勝ちっぷりに
ただただ脱帽といった様子でした。

 
(12R、2周2マーク)

ただこのあと2番手の②岩崎選手が猛追を見せ、
1艇身差にまで迫る快走を披露。

 
(12R、3周2マーク)

最後はヘルメット越しに
2人で顔を見合わせるような態勢で、

71期ワンツーのゴールとなりました。


【優勝戦12R結果】
1着 ①海野ゆかり 1コース ST.16
2着 ②岩崎 芳美 2コース ST.17
3着 ③池田 紫乃 3コース ST.16
4着 ④谷川 里江 4コース ST.24
5着 ⑤森岡 真希 5コース ST.15
6着 ⑥三浦 永理 6コース ST.14
決まり手=逃げ
2連単①② 310円(1番人気)
3連単①②③ 940円(2番人気)


 
(12R終了直後。①海野ゆかり選手)

なお優勝戦が無事終了した瞬間、
今節のスタート無事故返還ゼロを達成。

オールレディースでの節間スタート無事故は、
徳山・常滑に続いて3戦連続

返還ゼロも常滑に続いて2戦連続という
素晴らしい記録になりました。





②岩崎選手は惜しくも2着に終わるも、
最後の最後まで海野選手を追いかけ回す快走。

見せ場たっぷりのレースを見せ、
ゴールではわずか0秒2の差でした。

ちなみにピットに戻ってきた岩崎選手ですが、

 

表彰式では海野選手が
「泣いてましたね。悔しがってました」と、
冗談で話していましたが、

実際のところは、

 

海野選手の姿を見つけると、
満面の笑顔で手を振りながら、
盛大に祝福していたのでした。

今節の岩崎選手は
1・3・4・1・6・2・1・①・1・①・②着で、
シリーズ後半に見せた強さとパワーは圧巻。

通算100優出のレースを
通算20Vで飾ることはできませんでしたが、
誰よりもV争いをかき回した一節でした。

これで今期勝率も今節開始前の6.28から
6.47まで大きくアップ。

次節は桐生男女ダブル戦(10/23~28)で、
2期ぶりのA1級復帰を確定させにいきます。

 
(12R終了直後。左から②岩崎選手、武藤選手、新田選手、今井選手)


③池田選手は3コースから2番差しで3着連絡み。

地元大村では自己ベストタイとなる
優出3着のリザルトで一節を終えました。

大村での優出も今回で9回目に達し、
これは松尾美和子選手と並ぶ数字。

長崎支部の女子レーサー史に名を残す選手として、
今後の活躍にも期待したいところです。

次節は福岡オールレディース(10/26~31)に登場です。

 
(12R終了直後。③池田紫乃選手)


④谷川選手は4コースから
握って回るも大きく流れて4着。

大村オールレディース2連覇はなりませんでした。

それでも4節ぶりの優出を果たして
節間106万5000円の大きな上積みとなり、

女子賞金ランキングは15位で変わらないものの、
ベスト12ボーダーまでの差は約106万円に。

じわじわと差を詰めながら、
レディースチャレンジカップを迎えることになりそうです。

次節は福岡オールレディース(10/26~31)に登場です。

 
(12R終了直後。④谷川里江選手)


⑤森岡選手は5コースから展開なく5着。

しかし今日もコンマ15の的確なスタートを決めるなど、
今節平均STコンマ13はトップの数字でした。

次節は福岡オールレディース(10/26~31)に出場。

今期勝率が今節開始前の5.33から
5.43まで大きく上がっており、

次節福岡でA2級キープへ勝負駆けに臨みます。

 
(12R終了直後。左:⑤森岡真希選手、右:三松直美選手)


⑥三浦選手は6コースから行き場なく6着。

このあとやまと学校での定期訓練が
入っていることもあって、
今期の出場予定はこれでひと足早く終了。

今期勝率は7.58となり、
自身初の女子1位はやや厳しい状況でしょうか。

【女子 今期勝率ベスト5】
1、寺田 千恵 7.68
2、三浦 永理 7.58
3、遠藤 エミ 7.40
4、永井 聖美 7.20
5、細川 裕子 7.18

それでも自己ベスト(11年前期適用の7.29)を
大きく上回る好成績を残し、
悠々と2期ぶりのA1級復帰が確定しています。

次節は江戸川ヴィーナスシリーズ(11/1~6)に登場。

まだV歴のない7つのレース場のひとつだけに、
江戸川初Vを目指したいところです。

 
(12R終了直後。左:⑥三浦永理選手、右:鈴木成美選手)





さて、勝った①海野選手ですが、
ウィニングランを終えてピットに戻ってくると、

 

しばらく対岸のモニターを見つめ、
真剣な眼差しでレースリプレイを確認していたものの、

 

大勢の出迎えを受けて満面の笑顔に。

 

さらにそこへバンザイしながら
駆け込んできたのは同期の武藤綾子選手。

 

ハイタッチで喜びを分かち合っていました。

 


海野選手の優勝は、
昨年9月の多摩川オールレディース以来で
約1年1カ月ぶり

本人は表彰式でそれを聞いて
「えっ? うそぉ? そんなにしてない?」と
不思議そうでしたが、

間違いなく約1年1カ月ぶり。

あの71期トリオの優勝戦対決となった多摩川以来、
約1年1カ月ぶりで今年初Vです。
(※参照、http://ameblo.jp/womenleague-cafe/entry-11918621714.html

 

そして通算では46回目の優勝。

横西奏恵さんと並んで
女子歴代5位タイになりました。

【女子 通算優勝回数ベスト10】
1、山川美由紀 74勝
2、日高 逸子 72勝
3、鵜飼菜穂子 56勝
4、寺田 千恵 55勝
5、海野ゆかり 46勝
5、横西 奏恵 46勝
7、田口 節子 44勝
8、谷川 里江 41勝
9、淺田千亜希 37勝
10、三浦 永理 30勝

 

オールレディースの優勝旗を
手にするのはこれが3回目

昨年4月の下関でオールレディース初代覇者に輝き、
昨年9月の多摩川で2回目の戴冠。

そして3回目は蛭子能収杯制覇となりました。


大村では98年女子リーグ、
06年オール女子戦、
09年男女ダブル戦に続く4回目の優勝。

海野選手にとって4Vは、
多摩川(7V)、宮島(5V)に続き、
3番目に多いレース場となっています。

 

今節の海野選手は
2連対率27位の中堅モーターで、
前検タイムはワーストでしたが、

1・5・2・1・3・1・2・①・2・①・①着
ドリーム戦を除けばオール3連対の完勝。

予選を4位で通過し、
準優進出戦・準優・優勝戦とイン逃げで制し、
鉄壁のVロードを駆け抜けました。

 

今年の海野選手は、
まず30日間のF休みから始まり、
2月から戦いがスタート。

しかし3月の若松戦でFを切ってF2となると、
5月の宮島戦でもまた手痛い

これで6月から90日間のF休みを強いられ、
レディースチャンピオン出場も棒に振りました。

そして9月にF休みが明け、今節が復帰4節目
いよいよ強い海野選手の姿が戻ってきました。

 

今後の出場予定は、
福岡オールレディース(10/26~31)
唐津オールレディース(11/7~12)
下関男女ダブル戦(11/18~23)

次節の福岡は2Vの実績があり、
しかも2回とも男女混合戦という水面。

相性は上々なだけに、
オールレディース2連覇の期待がかかりそうです。


残念ながら来期は出走回数の影響で
8期ぶりのA2級降格となってしまいそうですが、

勢いを取り戻した海野選手が
しっかり女子戦線の中軸を担ってくれそうな気配。


海野選手、おめでとうございました。

 



【'15 女子賞金ランキング】 (10/19現在)
(※カッコ内は10月中の出場予定)
1 平高 奈菜 28,975,000円 (10/20~戸田)
2↑寺田 千恵 27,391,000円 (10/26~福岡)
3↓遠藤 エミ 27,262,000円 (10/20~戸田)
4 大瀧明日香 24,027,000円 (10/20~戸田)
5 山川美由紀 23,249,000円 (10/26~福岡)
6 松本 晶恵 23,062,000円 (10/23~桐生)
(F)鎌倉  涼▽22,049,711円 (10/23~桐生)
8 小野 生奈▼21,861,000円 (10/29~平和島)
9↑三浦 永理 21,541,000円
10↓中里 優子 21,402,000円 (10/20~戸田、10/29~平和島)
11 滝川真由子 21,279,711円 (10/23~桐生)
12 日高 逸子 20,400,000円 (10/26~福岡)
―――――GⅠクイーンズクライマックスボーダー―――――
13 川野 芽唯 20,054,000円 (10/20~戸田)
14 魚谷 香織 19,410,000円 (10/23~桐生)
15 谷川 里江 19,344,000円 (10/26~福岡)
16 金田 幸子 18,891,000円 (10/23~宮島)
17 平山 智加 17,778,000円 (10/23~桐生)
18(F)竹井 奈美▽17,137,000円 (10/26~福岡)
19↑中谷 朋子 17,053,000円 (10/26~福岡)
20↓宇野 弥生▼17,019,000円
21 香川 素子 16,531,000円 (10/23~桐生)
22 片岡 恵里 16,442,000円 (10/20~戸田)
―――――GⅡレディースチャレンジカップボーダー――――
23(F)落合 直子▽16,299,000円 (10/20~蒲郡)
24 永井 聖美 16,102,000円 (10/23~桐生)
25 藤崎小百合 15,678,000円
26 福島 陽子 15,187,000円 (10/26~福岡)
27↑高橋 淳美 15,070,000円 (10/26~福岡)
28↓(F)長嶋 万記▼15,057,000円
29 平田さやか 14,781,000円 (10/20~戸田)
30 樋口由加里 14,765,000円 (10/20~戸田)
(※昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓。
 ▼はF休み中の選手、▽はF休み未消化の選手。
 FはレディースチャレンジカップF休み予定の選手)



なお津一般戦(10/16~19)が最終日を迎え、
寺田千恵選手が優勝戦に4号艇で登場。

4コースから最内を差すも、
あと一歩及ばず2着の準Vに。

前節の常滑オールレディースに続く
2節連続Vはなりませんでした。

それでもこの活躍により、
女子賞金ランキングは2位に上がっています。

 
(寺田千恵選手。写真は8/29下関)

戸田男女ダブル戦(10/20~25)が明日開幕。

女子賞金ランキング1位の平高奈菜選手、
3位の遠藤エミ選手、4位の大瀧明日香選手、
10位の地元・中里優子選手、13位の川野芽唯選手、
22位の片岡恵里選手らが登場です。

 
(平高奈菜選手。写真は8/6丸亀)
 
(片岡恵里選手。写真は9/19徳山)

蒲郡一般戦(10/20~25)も明日開幕。

五反田忍選手、落合直子選手、
原田佑実選手の大阪支部トリオのほか、

笠野友紀恵選手、内田亜希子選手、
中澤宏奈選手、塚脇奈美選手と女子7名が登場です。

 
(原田佑実選手。写真は10/4常滑)
 
(塚脇奈美選手。写真は10/2常滑)


各地の混合戦で奮闘中の女子レーサーにも
ぜひご注目ください。

そして明日から始まる浜名湖での
SGボートレースダービー(10/20~25)も
お楽しみください。



ではこれにて大村オールレディース@cafeは終了。

次回の更新予定は、10月26日~31日の
「福岡オールレディース」になります。

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

群馬 蜂須
埼玉 
東京 長田、宮本、田村、松村、糸數、大澤
静岡 定野、土屋実
愛知 鵜飼、谷川、横田
三重 本部
福井 潮田、加藤奈、藤堂
滋賀 水口、茶谷、遠藤ゆ
大阪 高橋
兵庫 中谷
徳島 新田芳、淺田、西岡
香川 山川
岡山 福島、寺田森岡、赤澤、喜井、前原
広島 海野、渡邉千、村上
山口 木村詳
福岡 鳥居、日高、渋田、武藤、犬童、竹井、高田綾、野田部、森田、池田奈
佐賀 
長崎 池田紫
(※赤字はA1級、青字はA2級)

GⅡレディースチャレンジカップの
選考期間最終日(10/31)まで行なわれる博多決戦。

ベスト20争い決着の舞台を
ぜひお見逃しなく。