戸田ヴィーナスシリーズ
最終日を迎えました。

 
 


今日は平日にもかかわらず
5億5881万4900円の売上を記録。

ヴィーナスシリーズは昨年度から始まって
これで通算14節目になりますが、

この額は一日売上としては
ヴィーナスシリーズ歴代6位の数字。

デイレースでは2番目の数字です。

【ヴィーナスシリーズ 一日売上ベスト6】
1、6億1495万8100円 (14年11月、蒲郡最終日)
2、6億0602万0800円 (14年10月、丸亀最終日)
3、5億8430万5500円 (14年6月、桐生最終日)
4、5億6710万6900円 (15年3月、福岡5日目)
5、5億6112万5700円 (14年10月、丸亀5日目)
6、5億5881万4900円 (15年6月、戸田最終日)




さて今日のレース結果は、

1R ④楮 葵和子 4コースまくり (3連単26540円)
2R ①大澤 真菜 1コース逃げ
3R ①藤原 菜希 1コース逃げ (3連単11520円)
4R ①山下 友貴 1コース逃げ
5R ②稲生 夏季 2コース抜き (3連単67370円)
6R ③三浦 永理 3コースまくり
7R ①遠藤 エミ 1コース逃げ
8R ④堀之内紀代子 4コースまくり
9R ①平田さやか 1コース逃げ
選抜戦10R ①島田なぎさ 1コース逃げ
選抜戦11R ⑥堀之内紀代子 6コースまくり差し (3連単36130円)
優勝戦12R ①小野 生奈 1コース逃げ




今日は東京支部勢が大活躍。

昨日まで5日間でわずか1勝
大苦戦の展開となっていましたが、

今日は1~3Rでの3連勝ハットトリックをはじめ、
計5勝をマークする大暴れとなりました。

 
(楮葵和子選手)

楮葵和子選手は1Rで4コースまくりを決め、
3連単2万6540円の高配当を提供。

今節2勝目をマークし、
デビュー通算4勝目となりました。

B1初昇格に向けて、
大きな一歩、二歩を踏み出す一節に。

次節は丸亀一般戦(6/23~28)に出場予定です。

 
(2R終了直後。①大澤真菜選手)

大澤真菜選手は2Rでイン逃げを決め、
待望の復帰後初1着をゲット。

デビュー通算81勝目
新たな船出の第一歩となりました。

約1年6カ月ぶりのカムバックとなった今節は、
1着1本、2着2本で連絡み3回という結果に。

次節は丸亀一般戦(7/1~5)に出場予定。

丸亀といえば12年男女ダブル戦で
デビュー初優出を飾っている水面です。





さて話題は優勝戦へ。

優出メンバーの今日の様子は、

 
朝の整備室を覗くと、
やっぱり①小野生奈選手の姿が。
最後の最後まで上積みを狙います。

 
優出メンバーではただ一人、
午前中から試運転を繰り返していた③金田幸子選手。

 
優出メンバーは6人中5人がオレンジベスト。
⑤向井美鈴選手は1.5キロの調整。

 
今節で大いに名を売った④大豆生田蒼選手。
来年のGⅡレディースオールスター出場は当確?

 
近況5節で3優出と好調の②佐々木裕美選手。
8月のGⅠレディースチャンピオンで
その姿が見られないのはただただ残念・・・。

 
もし優勝となれば、
鎌倉涼選手・平高奈菜選手に続く3人目の
ヴィーナスシリーズ2Vとなる⑥片岡恵里選手。

 
今日はどうも表情が硬い印象だった①小野生奈選手。


 
3月の浜名湖オールレディースでは
優勝戦5号艇で2着の好走を見せ、
3連単2万舟に貢献している⑤向井美鈴選手。

 
13年8月の丸亀戦以来となる
6コース60走ぶりの1着を狙う⑥片岡恵里選手。

 
4月徳山に続くヴィーナスシリーズ
2戦連続Vがかかる③金田幸子選手。

 
初めての優勝戦で頂点を狙う④大豆生田蒼選手。
女子レーサーの初優出初Vとなれば、
12年江戸川男女W戦での市村沙樹選手以来。

 
7R発売中にボートを揚降機へ運ぶ①小野生奈選手。
その手に1号艇の重みを感じながら。

 
①小野生奈選手

 
②佐々木裕美選手

 
③金田幸子選手

 
④大豆生田蒼選手

 
⑤向井美鈴選手

 
⑥片岡恵里選手






というわけで迎えた優勝戦の時間。

 

【優勝戦12R出走表】
1、小野 生奈 (優出22回目、優勝1回)
2、佐々木裕美 (優出51回目、優勝5回)
3、金田 幸子 (優出61回目、優勝12回)
4、大豆生田蒼 (初優出)
5、向井 美鈴 (優出75回目、優勝8回)
6、片岡 恵里 (優出26回目、優勝4回)


コンディションは右横風2m、波高1cm、
気温26℃、天候:晴れ。

 

各選手が控室から本番ピットへ向かう間、
④大豆生田選手はバンバンッと両手を叩くこと2回。

辺り一面に響き渡るような力強い音。

その手に込められた気合の大きさが
伝わってくるような音でした。

 

そして本番ピットでは今度は①小野選手が
バシバシッと力強く両手で足を叩き、
鈍い音を響かせている姿が。

若手2人がレース前から気合を前面に出し、
火花をぶつけ合っているような様相。

アツい戦いの幕開けです。

 

進入は①②③/④⑤⑥で枠なりの3対3。

なんといってもアツかったのはスリット。

STは内から04、08、03/01、07、11

今節平均ST上位の選手が揃った一戦は、
予想どおりのゼロ台合戦となりました。

なおスタート正常の表示が灯った瞬間、
節間スタート無事故を達成。

今年度のヴィーナスシリーズは、
第1戦・徳山、第2戦・戸田と、
2節連続で返還0円です。


1マークは①小野選手がインから先マイし、
②佐々木選手が2コースから差し、
④大豆生田選手が4カドからまくり差す展開に。

 
(12R、1周バック直線)

バック直線に出ると先頭に立ったのは①小野選手

他艇の攻撃をシャットアウトし、
3艇身のリードをもって2マークへ。

 
(12R、1周2マーク)

最後の最後まで追ってくる④大豆生田選手を
0秒2の差で振り切ってVゴールを駆け抜けました。

 
(12R、3周2マーク)

【優勝戦12R結果】
1着 ①小野 生奈 1コース ST.04
2着 ④大豆生田蒼 4コース ST.01
3着 ②佐々木裕美 2コース ST.08
4着 ③金田 幸子 3コース ST.03
5着 ⑥片岡 恵里 6コース ST.11
6着 ⑤向井 美鈴 5コース ST.07
決まり手=逃げ
2連単①④ 720円(3番人気)
3連単①④② 2120円(7番人気)


3周回を終えてピットへ向かってきた①小野選手。

出迎える選手たちの歓声に応え、
どんなガッツポーズを見せるのかと思っていると、

 

ペコッと頭を下げてお辞儀しながら、
慎ましやかにピットへ帰還したのでした。




それにしてもスゴかったのは④大豆生田選手の猛追。

もう1周あれば逆転したのではないかと思わせるほどの、
凄まじい走りを見せて2着ゴールとなりました。

今節は1・2・1・3・1・②・②着で、
ただ一人最後までオール3連対をキープ。

準エース機のパワーもさることながら、
7走で5本のトップスタートは圧巻。

優勝戦でもコンマ01まで踏み込む
超絶スリットを見せてくれました。

優勝こそ逃したものの、
デビュー初準優出、初優出の一節として、
記録にも記憶にも残る6日間に。

次節7月9日からの平和島ヴィーナスシリーズ
もう今から楽しみです。

 
(12R、2周2マーク)

ちなみに、昨日のコメント欄で
カジオウさんからいただきました
「女子選手の20歳での優勝は?」というご質問ですが、

現役の女子レーサーでは小神野紀代子選手
20歳11カ月で初優勝(82年芦屋戦)しています。

引退した選手ではあの鈴木弓子さん
初優勝は20歳11カ月(81年徳山戦)だったようです。

それより前の50年代~70年代は、
詳しい競走資料が残っていないのでよくわかりません・・・。

 
(12R終了直後。④大豆生田蒼選手)

②佐々木選手は3着でゴール。

前節の尼崎オールレディースに続き、
2節連続の優出3着となりました。

次節は14日から地元徳山での
ほぼオール女子戦に出場予定です。

 
(12R終了直後。②佐々木裕美選手)

③金田選手はカド受けでコンマ03まで踏み込むも、
カドの選手がスゴすぎたせいもあって4着。

ヴィーナスシリーズ連続Vはなりませんでした。

次節は14日からの徳山ほぼオール女子戦に出場です。

 
(12R終了直後。③金田幸子選手)

外枠の2人はさすがにこの展開では出番なし。

⑤向井選手が5コースから6着、
⑥片岡選手が6コースから5着に終わりました。

次節はともに14日から地元徳山での
ほぼオール女子戦に出場予定。

今節戸田で大暴れした山口支部勢が、
最高のリズムで地元戦を迎えられそうです。

 
(12R終了直後。⑥片岡恵里選手)
 
(12R終了直後。⑤向井美鈴選手)




そして勝った①小野選手は、
多くの選手たちから祝福を受けながら表彰式へ。

 
(12R終了直後。左:山下友貴選手、右:小野生奈選手)

自身初の優勝戦1号艇というプレッシャーのなか、
イン受難の戸田水面できっちり逃げ切り、
会心の笑顔で祝福に応えていました。

これが13年12月の蒲郡男女ダブル戦以来となる
通算2回目の優勝。

約1年6カ月ぶりの栄冠となりました。

ちなみにヴィーナスシリーズはこれが通算14節目で、
小野選手が12人目の優勝者。

節変わりヒロインの状態で、
熾烈なV争いが毎節続いています。

 

今節の小野選手は2・5・2・1・1・1・①・①着

2日目に伝家の宝刀・リング交換を行ない、
3日目から怒涛の5連勝で頂点へ。

5連勝は小野選手にとって自己新記録です。

これまでの自己ベストは、
14年の戸田女子リーグで記録した4連勝。

ちなみにあのときは、
3・6・2・1・1・1・①・②着

今節と同じように3日目から4連勝で勝ち上がるも、
優勝戦2号艇となってインの田口選手に敗れ、
優出2着という結果に。

今節はその雪辱にもなりました。

 

今節優勝の大きな要因として挙げられるのはスタート。

STは18、07、02、14、09、22、07、04で、
8走で実に5本のゼロ台スタートをマーク。

平均STコンマ10はトップの数字でした。

【今節平均STベスト5】
1、小野 生奈 ST.10 ST順2.38
2、大豆生田蒼 ST.12 ST順1.57
3、片岡 恵里 ST.13 ST順2.75
4、堀之内紀代子 ST.13 ST順2.89
5、金田 幸子 ST.14 ST順2.13

 

この優勝で賞金70万円を獲得し、
節間トータルでは約137万円の上積みに成功。

女子賞金ランクは7位で変わらないものの、

ボーダー下13位の選手との差は、
一気に約209万円まで広がりました。


小野選手の今後の出場予定は、
唐津ヴィーナスシリーズ(6/17~22)
下関GⅢウエスタンヤング(7/2~7)
桐生一般戦(7/12~16)


久々の優勝を手にした小野選手が、
ここからVラッシュに入る可能性も充分。

まずは次節の唐津で、
史上初のヴィーナスシリーズ連続Vなるか注目です。


小野選手、おめでとうございました。

 




【'15 女子賞金ランキング】 (6/10現在)
寺田 千恵 16,009,000円(①②③)
平高 奈菜 15,938,000円(③)
3、遠藤 エミ 15,664,000円
4、鎌倉  涼 15,087,000円(②③)
5、松本 晶恵 13,894,000円
6、山川美由紀 13,006,000円(①②)
7、小野 生奈 12,977,000円(③)
8、谷川 里江 12,205,000円(②)
9、金田 幸子 12,083,000円(②)
10、大瀧明日香 11,707,000円
11、日高 逸子 11,542,000円(①②③)
12、川野 芽唯 11,219,000円
13、藤崎小百合 10,885,000円
14、三浦 永理 10,797,000円(①②③)
15、竹井 奈美 10,665,000円 
16、中里 優子 9,702,000円
17向井 美鈴 9,583,000円(①)
18平山 智加 9,573,000円(①②③)
19福島 陽子 9,489,000円
20宇野 弥生 9,427,000円(①)
(※昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓。
 カッコ内はクイーンズクライマックス出場歴。○は第○回大会)



ではこれにて戸田ヴィーナス@cafeは終了。

今後の更新予定ですが、
しばらくGⅢオールレディース開催がないため、

次回は7月9日からの平和島ヴィーナスシリーズ
足を運んでみる予定です。

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

群馬 土屋千
埼玉 島田、大豆生田、前田
東京 内田、足立、古川、稲生、中澤、渡邊佳、藤原、楮、後藤、富樫、大橋由
静岡 長嶋、喜多、豊田、千葉、勝又
愛知 
三重 加藤綾、篠木
福井 藤堂、今井美
滋賀 白石、森
大阪 落合、坂、坂口
兵庫 古賀
徳島 
香川 西村美
岡山 金田、赤澤
広島 菅野、塚脇
山口 津田、芦村
福岡 大橋栄、藤崎、魚谷、川野、矢野、坂本、伊藤
佐賀 
長崎 野田、滝川真

夏の東都決戦もお楽しみに。