宮島代替開催の鳴門オールレディース、
「GⅢ第31回渦の女王決定戦」は、
シリーズ最終日を迎えました。

 


今日は朝から強い追い風が吹き荒れ、
最大で風速8mにまで達する厳しいコンディションに。

転覆などの事故も4件と多発しましたが、
幸い誰も大きなケガはなかった様子で、
ひと安心の一日となりました。



今日のレース結果は、

1R ①武藤 綾子 1コース逃げ
2R ①渡邉 千晴 1コース逃げ
3R ①赤澤 文香 1コース逃げ
4R ①日高 逸子 1コース逃げ
5R ②橋谷田佳織 2コースまくり (3連単10080円)
6R ③宮本 紀美 3コースまくり (3連単64590円)
7R ②松堂 留美 2コース差し (3連単10140円)
8R ①大瀧明日香 1コース逃げ
9R ①中里 優子 1コース逃げ
選抜戦10R ①永井 聖美 1コース抜き
選抜戦11R ①山川美由紀 1コース逃げ
優勝戦12R ①寺田 千恵 1コース逃げ




 
(左:角ひとみ選手、右:武藤綾子選手)

1Rは武藤綾子選手がイン逃げで快勝。
今節4勝の活躍となりました。

これでGⅠレディースチャンピオンの
選考勝率も一気に55位あたりまで浮上。

過去に何度も王座勝負駆けを
勝ち抜いてきた経験を持つ武藤選手が、
やはり今年もカギを握る存在となってきました。



 
(渡邉千晴選手)

2Rは渡邉千晴選手がイン逃げで勝利。
今節3勝目となりました。

これがデビュー通算36勝目の渡邉選手ですが、

節間3勝は12年江戸川男女ダブル戦に並ぶ
自己ベストタイ記録となっています。

地元宮島で充実した走りを見せた今節の渡邉選手。

翌々節にまた宮島一般戦(5/6~11)を走るだけに、
そこでの活躍も楽しみにしたいところです。



 
5Rは橋谷田佳織選手の2コースまくりで、
3連単1万0080円の高配当に。

6Rは宮本紀美選手が3コースまくりを決め、
3連単6万4590円の大穴に。
 
7Rは松堂留美選手が2コース差しで勝ち、
3連単1万0140円の万舟決着に。

東京支部勢3連勝のハットトリックで、
万舟3連発の離れ業を演じてくれました。



 
(永井聖美選手)

永井聖美選手は昨日の準優3着の悔しさを晴らすように、
今日2着1着の活躍で締めくくり。

1・5・1・1・2・2・1・3・③・2・1着で、
ドリーム戦を除けばオール3連対の一節でした。

これで今節開始前に5.93だった今期勝率は、
6.16まで大幅にアップ。

4期連続A1級キープへ望みがつながりました。

今期残すは平和島ほぼオール女子戦(4/14~19)と
桐生一般戦(4/25~28)の2節。

A1勝負駆けの永井選手に注目です。



 
(垣内清美選手)

垣内清美選手は今日2着2着とし、
3・2・1・6・3・3・2・1・③・2・2着に。

エース機のパワーをしっかり生かした
好レースを数多く見せてくれました。

これで今節開始前に5.24だった今期勝率は、
5.49までジャンプアップ。

一気にA2級ボーダーを飛び越え、
3期ぶりのA2復帰へ大きく前進しました。

次節の蒲郡男女ダブル戦(4/14~19)が
今期最後の節になる予定。

A級返り咲きなるか注目です。



 
(新田有理選手)

昨日・今日とピットには
お手伝いにきていた新人選手の姿が。

3月にやまと学校を卒業したばかりの116期生
広島支部の新田有理選手です。

新田選手は新田泰章選手(広島101期)の妹で、
やまと学校ではリーグ戦勝率5.70をマークした注目株。

5月6日からの宮島一般戦で
デビュー戦を迎える予定です。

このところ広島支部は
113期の向井田真紀選手、
114期の塚脇奈美選手、
115期の村上奈穂選手、
116期の新田有理選手と、
4期連続で新人女子レーサーが加入。

同世代で切磋琢磨しながら
力をつけてきそうな気配充分です。





では優勝戦メンバーの今日の様子を
写真で振り返ります。

 
四国地区から2人が優勝戦へ。
左から西川美智代選手、⑥新田芳美選手、④平山智加選手。

 
中国地区からは3人が優勝戦へ。
左から福島陽子選手、⑤角ひとみ選手、①寺田千恵選手、
三松直美選手、②海野ゆかり選手。

 
残る1人は東海地区から。
左:山川美由紀選手、右:③谷川里江選手。

 
軽快な舟足を見せた今節の④平山智加選手。
ピット内でも軽やかな足取りが際立つ一節に。

 
13年ぶりの地元Vを目指す⑤角ひとみ選手。

 
デビュー初Vの地・宮島で、
当地6回目の優勝を狙う①寺田千恵選手。

 
センター・アウトからの優勝も多い
"ミラクル新田"こと⑥新田芳美選手。

 
左から⑤角ひとみ選手、西川美智代選手、③谷川里江選手。

 
スタート特訓ではダッシュから
練習している姿もあった②海野ゆかり選手。

 
10R発売中のスタート特訓の後、
スリット写真を見ながら意見交換する
左:④平山智加選手、右:①寺田千恵選手。

 
久々の広島ツートップ優勝戦競演。
左:⑤角ひとみ選手、右:②海野ゆかり選手。





というわけで迎えた優勝戦の時間。

【優勝戦12R出走表】
1、寺田 千恵 (優出235回目、優勝51回、宮島5V)
2、海野ゆかり (優出194回目、優勝45回、宮島5V)
3、谷川 里江 (優出238回目、優勝40回、宮島1V)
4、平山 智加 (優出78回目、優勝14回)
5、角 ひとみ (優出180回目、優勝28回、宮島4V)
6、新田 芳美 (優出93回目、優勝16回、宮島1V)

コンディションは追い風8m、波高8cm、
気温12℃、天候:くもり。

一昨日は気温24℃まで上がって
夏間近といった陽気でしたが、

今日は12℃まで下がり、風は冷たく、
冬に逆戻りしたような気候に。

優出メンバーの6人も今日は
プロペラの再調整に多くの時間を割いている印象でした。

 

まず注目だった展示タイムは、
①6.81、②6.78、③6.70④6.70、⑤6.85、⑥6.79。

今日もチルト0度の作戦をとった③谷川選手と、
今節ずっと快足ぶりを見せてきた④平山選手が、
展示一番時計でピタリと並ぶ結果に。

他の4選手を圧倒的に引き離す好タイムを出した
中枠2人の伸び足が、レースのポイントとなりました。

 

進入は枠なりの3対3。

先手を奪ったのは①寺田選手
インからコンマ08のトップスタートを決めます。

1マークは①寺田選手が先マイし、
②海野選手が差し、③谷川選手がまくりを狙う展開に。

 
(12R、1周バック直線)

やはりこの波立つ水面コンディションは
ダッシュ勢にとってはかなり厳しかったようで、

バック直線に出ると、
内枠3艇が先頭集団を形成する格好に。

 
(12R、1周2マーク)

インから逃げた①寺田選手が、
2マークを先取りしてリードを広げました。


【優勝戦12R結果】
1着 ①寺田 千恵 1コース ST.08
2着 ③谷川 里江 3コース ST.14
3着 ②海野ゆかり 2コース ST.16
4着 ④平山 智加 4コース ST.10
5着 ⑥新田 芳美 6コース ST.17
6着 ⑤角 ひとみ 5コース ST.17
決まり手=逃げ
2連単①③ 660円(3番人気)
3連単①③② 1940円(7番人気)


 
(12R、2周2マーク)

隙のない逃走劇を演じた①寺田選手が、
盤石の走りでVゴール。

 
(12R終了直後。左から赤澤選手、福島選手、三松選手)

ピットからの岡山支部勢3人の祝福を受けながら、
ウィニングランへと向かっていったのでした。




③谷川選手は伸び足を生かしてまくりを狙うも、
追い風コンディションも災いしてあと一歩届かず2着。

しかし今節は準ワースト機に悩まされて
予選10位通過と苦しんだにもかかわらず、

最終的には準Vという結果を残し、
さすがの立ち回りを見せる一節となりました。

これで優出2着の賞金45万円を加算し、
女子賞金ランキング3位に浮上しています。

次節は14日から地元蒲郡の男女ダブル戦に出場です。

 
(12R終了直後。左:⑤角ひとみ選手、右:③谷川里江選手)
 
(12R終了直後。③谷川里江選手)



②海野選手は2コースから差しを狙うも、
一瞬態勢を崩したぶん届かず3着。

それでもF2持ちの苦しい状況のなか、
優出3着という結果を残し、
さすがとしか言いようがない戦いぶりの一節でした。

このあとまだ平和島ほぼオール女子戦(4/14~19)、
戸田オールレディース(4/23~28)と、
F2持ちでの戦いが2節残っている海野選手。

どんなレースを見せてくれるのか目が離せないところです。

 
(12R終了直後。②海野ゆかり選手)


④平山選手はコンマ10の好スタートを見せるも、
カドから攻めきれず4着に。

丸亀・浜名湖のオールレディースに続いて、
またも優勝戦4号艇で4着という結果に終わりました。

しかし節間通して上々の仕上がりを見せた今節。

6月宮島でのSGグランドチャンピオンに向けて、
手ごたえを掴む一節となったのではないでしょうか。

平山選手の次節は14日から丸亀一般戦。
地元での活躍に期待が集まります。

 
(12R終了直後。④平山智加選手)
 
(12R終了直後。④平山智加選手)



⑥新田選手は6コースから展開なく5着。

それでも今節の活躍により、
今期勝率は6.46までアップ。

4期ぶりのA1復帰へ、
しっかり足固めする一節となりました。

次節は14日からの蒲郡男女ダブル戦に出場です。

 
(12R終了直後。⑥新田芳美選手)


⑤角選手は5コースから6着でゴール。

今節開始前に5.54だった今期勝率を、
5.71まで引き上げる一節となりました。

一昨年の大ケガで一旦B2級に落ちていた角選手が、
3期ぶりにA2復帰を果たすことが濃厚に。

またレディースチャンピオンの選考勝率も
40位あたりまで急上昇し、
2大会ぶりの出場へ大きく前進しています。

次節は平山選手らとともに
14日からの丸亀一般戦に出場予定です。

 
(12R終了直後。⑤角ひとみ選手)
 
(12R終了直後。左:小杉志津江選手、右:⑤角ひとみ選手)





そして勝った①寺田選手は、
ウィニングランを終えてピットに帰還。

 
(12R終了直後。左から①寺田選手、②海野選手、③谷川選手、⑤角選手)

これが通算52回目の優勝。

1月びわこオールレディースと
2月芦屋男女ダブル戦に続き、
今年3回目の優勝となりました。

【寺田千恵選手 優勝歴】
94年12月 宮島女子リーグ
96年2月 芦屋オール女子戦
98年2月 芦屋オール女子戦
99年2月 丸亀一般戦
99年3月 蒲郡一般戦
99年7月 江戸川一般戦
99年10月 若松女子リーグ
00年5月 若松GWレース
00年5月 芦屋女子リーグ
00年7月 三国女子リーグ
00年7月 戸田女子リーグ
00年8月 大村女子リーグ
00年10月 住之江女子リーグ
00年11月 びわこ女子リーグ
01年2月 住之江オール女子戦
01年4月 三国一般戦
01年8月 若松お盆レース
03年7月 芦屋女子リーグ
04年1月 津オール女子戦
04年3月 鳴門女子リーグ
04年6月 常滑女子リーグ
06年3月 宮島オール女子戦
06年6月 若松一般戦
06年9月 多摩川男女ダブル戦
06年11月 福岡一般戦
07年1月 尼崎オール女子戦
07年3月 徳山GⅠレディースチャンピオン
07年3月 下関オール女子戦
08年11月 津一般戦
09年1月 尼崎オール女子戦
09年6月 宮島オール女子戦
09年11月 芦屋一般戦
10年3月 下関GⅠレディースチャンピオン
10年5月 びわこ一般戦
10年6月 福岡オール女子戦
10年7月 児島男女ダブル戦
10年7月 宮島オール女子戦
10年9月 鳴門オール女子戦
10年10月 児島一般戦
11年1月 桐生オール女子戦
12年9月 住之江男女ダブル戦
12年9月 宮島オール女子戦
12年11月 児島一般戦
13年1月 尼崎一般戦
13年8月 丸亀オール女子戦
14年5月 三国オールレディース
14年6月 津男女ダブル戦
14年9月 津オールレディース
14年12月 児島一般戦
15年1月 びわこオールレディース
15年2月 芦屋男女ダブル戦
15年4月 鳴門オールレディース(宮島)


 
(12R終了直後。①寺田千恵選手)

GⅢオールレディースは、
三国・津・びわこに続いて4回目の優勝。

もちろん単独トップの数字です。

【GⅢオールレディース優勝回数ベスト5】
1、寺田 千恵 4勝 (三国・津・びわこ・鳴門)
2、谷川 里江 2勝 (芦屋・大村)
2、海野ゆかり 2勝 (下関・多摩川)
2、岸  恵子 2勝 (福岡・鳴門)
2、田口 節子 2勝 (江戸川・若松)
2、三浦 永理 2勝 (徳山・尼崎)
2、鎌倉  涼 2勝 (蒲郡・浜名湖)


レース場別の優勝回数は、
桐生①、戸田①、江戸川①、多摩川①、
蒲郡①、常滑①、津④、
三国③、びわこ③、住之江③、尼崎③、
鳴門②、丸亀②、
児島④、宮島⑥、徳山①、下関②、
若松④、芦屋⑥、福岡②、大村①。
(※優勝ゼロは平和島・浜名湖・唐津の3場)

94年宮島女子リーグ、
06年宮島オール女子戦、
09年宮島オール女子戦、
10年宮島オール女子戦、
12年宮島オール女子戦に続く当地6回目の優勝。

寺田選手にとって6勝は、
芦屋と並んで最多タイとなっています。


 

今節の寺田選手は、
1・3・2・1・1・2・1・5・①・①着

宮島相性の良い寺田選手が、
注目のGⅠ優勝モーターを引き当て、
まさに鬼に金棒の戦いぶりに。

2日目に得点率トップに立つと、
そのまま最後までシリーズリーダーの座を譲ることなく、
盤石のVロードを駆け抜けました。

またモーターのパワーもさることながら、
見事だったのはスタート力。

10走でトップスタートが実に7本
今節平均STコンマ11は断トツの1位でした。


 

これで優勝賞金100万円を上積みし、
女子賞金ランキング4位タイに浮上。

ちなみにですが今日終了時点で、
寺田千恵選手と鎌倉涼選手が、
946万8000円でピッタリ同額の4位タイです。


寺田選手の今後の出場予定は、
4/14~19 蒲郡男女ダブル戦
4/23~27 児島一般戦
5/2~7 若松オールレディース
5/14~19 尼崎オールレディース
5/26~31 大村SGボートレースオールスター
6/6~11 GⅠ若松周年

女子戦あり、地元戦あり、SGあり、GⅠありと、
楽しみなレースが目白押し。

いつまでもテラッチから目が離せそうもありません。


寺田選手、おめでとうございました。

 



【'15 女子賞金ランキング】 (4/7現在)
1、平高 奈菜 10,355,000円(③)
2、遠藤 エミ 10,200,000円
谷川 里江 9,663,000円(②)
寺田 千恵 9,468,000円(①②③)
鎌倉  涼 9,468,000円(②③)
山川美由紀 9,447,000円(①②)
7、日高 逸子 7,896,000円(①②③)
8、金田 幸子 7,525,000円(②)
9、川野 芽唯 7,468,000円
10、松本 晶恵 7,081,000円
11、宇野 弥生 6,939,000円(①)
12大瀧明日香 6,811,000円
13小野 生奈 6,765,000円(③)
14、藤崎小百合 6,372,000円
15福島 陽子 6,140,000円
16向井 美鈴 6,078,000円(①)
17、落合 直子 5,991,000円
18、平田さやか 5,973,000円
19、今井 美亜 5,844,000円
20、岸  恵子 5,839,000円 (③)
(※昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓。
 カッコ内はクイーンズクライマックス出場歴。○は第○回大会)





ではこれにて鳴門オールレディースin宮島@cafeは終了。

次回の更新予定は4月23日。
戸田オールレディースになります。

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

群馬 久保田、蜂須
埼玉 中里、中西、島田、大豆生田
東京 長田、渡辺千、松村、栢場、古川、後藤
静岡 倉田、池田明、三浦、土屋実
愛知 宇野
三重 本部
福井 
滋賀 茶谷、白石、遠藤エ
大阪 落合、原田、鎌倉
兵庫 古賀
徳島 
香川 山川、柳澤、西坂、西村美、平山平高
岡山 福島、堀之内、金田
広島 海野
山口 向井、佐々木、津田裕
福岡 鳥居、日高、東郷、藤崎、魚谷、小野生竹井、伊藤、野田部
佐賀 
長崎 
(※赤字はA1級)

A1勢がなんと11人という超豪華メンバー。
壮絶なV争いになること必至です。

そして4月下旬で期末ということもあり、
級別勝負駆けになる選手も多数。

見どころ満載の一節となりそうです。


またこの戸田戦の前にも、
徳山ヴィーナスシリーズ(4/8~13)、
蒲郡男女ダブル戦(4/14~19)、
平和島ほぼオール女子戦(4/14~19)など
女子戦線は見逃せないレースがズラリ。

もちろん4月14日から児島で行なわれる
「GⅠ第16回マスターズチャンピオン」に出場する
日高逸子選手山川美由紀選手高橋淳美選手にも注目。
史上初の女流名人誕生はなるのでしょうか。