宮島代替開催の鳴門オールレディースは、
いよいよシリーズ最終日を迎えました。


 


今日のレース結果は、

 

1R ①水口 由紀 1コース逃げ
2R ⑤橋谷田佳織 5コースまくり差し
3R ②東郷 晴美 2コース差し (3連単25250円)
4R ①向井 美鈴 1コース逃げ
5R ⑤魚谷 香織 6コースまくり差し
6R ①片岡 恵里 1コース逃げ
7R ①高橋 淳美 1コース逃げ
8R ①落合 直子 1コース逃げ
9R ①鎌倉  涼 1コース抜き
10R ①魚谷 香織 1コース逃げ
11R ④新田 芳美 4コースまくり差し (3連単13090円)
優勝戦12R ②岸  恵子 2コース差し

 


今日は売上が5億2875万0900円という盛況ぶりで、
節間では25億5377万0500円に。

 

今年5月の宮島オールレディース(約22億4000万円)
3億円以上も超える売上となりました。

 

今年始まったGⅢオールレディースでは
歴代4位の記録となっています。

 

【GⅢオールレディース 節間売上ベスト5】
1、34億0955万3400円 若松
2、31億2058万6900円 平和島
3、28億5731万5900円 多摩川
4、25億5377万0500円 鳴門(宮島開催)
5、22億3593万8300円 宮島


 



(水口由紀選手)

 

1Rは女王・水口由紀選手
インからコンマ05の弾丸ショットで逃げ快勝。

 

初日以来となる白星をマークし、
1・2・5・3・4・4・3・転・④・1・3着
6日間の戦いを終えました。

 

水口選手は明日から30日間のF休み
復帰は11月7日からのびわこ一般戦になる予定です。

 

というわけで今期の出走は今日ですべて終わり、
今期勝率6.24という結果に。

 

現状ではA1ボーダーを上回っており、
5期ぶりのA1復帰に向け、
有利な位置で相手待ちの状況となりました。

 

今期はレディースチャンピオン(女子王座)優勝など
充実した半年間となった水口選手。

 

来期はGⅠクイーンズクライマックス(賞金女王)や
SGボートレースクラシック(総理杯)など、
大きなレースが目白押しの半年間になる予定だけに、
今後の活躍にも大いに期待したいところです。

 



(左:足立かなえ選手、右:魚谷香織選手)

 

女子賞金ランキング19位魚谷香織選手が、
価値ある最終日2連勝をマーク。

 

10R選抜戦での1着賞金21万5000円を含め、
今日一日で31万7000円の大きな上積みに成功しました。

 

ベスト20圏内をがっちりとキープし、
次節は21日からの丸亀ヴィーナスシリーズに出場予定。

 

選考締切まで残り10日となって迎えるこの節で、
レディースチャレンジカップ出場へ
当確ランプを灯すことになるのでしょうか。

 



(左:大瀧明日香選手、右:水野望美選手)

(向井美鈴選手)

 

魚谷選手とともに、
レディースチャレンジカップ出場権を争う2人、

 

女子賞金ランキング20位大瀧明日香選手と、
女子賞金ランキング21位向井美鈴選手

 

最終日は大瀧選手が2着4着
向井選手が1着2着となりました。

 

ちなみに3人がこの一節間で上積みした額を調べると、
魚谷選手が82万9000円、
向井選手が82万8000円、
大瀧選手が82万2000円という驚きの数字に。

 

まさにがっぷり四つの好勝負。
互いに一歩も譲らない白熱のマネーバトルとなっています。



 


さて話題は優勝戦へ。

 

【優勝戦12R出走表】
1、平高 奈菜 (優出36回目、優勝8回、女子賞金ランク8位)
2、岸  恵子 (優出45回目、優勝5回、女子賞金ランク15位)
3、藤崎小百合 (優出22回目、優勝3回、女子賞金ランク61位)
4、中谷 朋子 (優出71回目、優勝6回、女子賞金ランク16位)
5、小野 生奈 (優出16回目、優勝1回、女子賞金ランク11位)
6、日高 逸子 (優出297回目、優勝69回、女子賞金ランク7位)

 


今日の優出メンバーの様子を
写真で振り返ります。



(左から②岸選手、①平高選手、坂選手)

(左から角選手、②岸選手、西選手)

(③藤崎選手)

(なにやらピットの片隅で丸まっていた④中谷選手。
 気になって聞いてみると、艇底を点検しているとのこと。
 モーターはすでに万全、気になるのはもはやボートだけ?)

(⑤小野選手はやはり本体整備に着手。
 リング1本を交換して優勝戦へ)

(⑥日高選手は明後日10月7日が誕生日。
 優出インタビューでは多くのファンから
 プレゼントを貰っていたようでした)

(意外にも早い時間からボートを水面に降ろし、
 調整作業を始めていた①平高選手)

(②岸選手)

(③藤崎選手)

(④中谷選手)

(整備室のモニターでレースを見守る⑤小野選手。
 もはや整備室は我が家のような居心地?)

(⑥日高選手はピストン2個を交換。
 今節の部品交換内容はリング計3本、電気一式2回、
 キャブレター1回、ピストン2個に)

 


そして注目だったのが進入の駆け引き。

 

9R発売中のスタート特訓では、


 

⑥日高選手がどっかりとインに座る場面も。

 

これで各選手とも警戒心を強めたのか、
スタート展示では、


 

内3艇が譲らず、①②③⑥④/⑤の5対1。
⑤小野選手が単騎のダッシュとなりました。

 

 

そしていよいよ決戦の時間。


 

コンディションは追い風5m、波高5cm、
気温21℃、天候:雨。

 

朝から断続的にが降り続く一日となったものの、
心配された台風の影響はそれほどなく、
頂上決戦の時を迎えました。

 

ちなみにですが、
今日はピットにたくさんの土嚢が用意され、
水面際にある本番選手控室の前などに積まれ、
来たるべき台風に万全の備えがされていました。


 

注目の進入は、やはり内枠勢がまったく譲る気配なく、
⑥日高選手は動きを封じられて5コースへ。

 

ダッシュに舟を引いて5カドを選択し、
①②③④/⑥⑤の4対2となりました。

 

 

スタートで先手を奪ったのは①平高選手

 

インからコンマ08のトップスタートを決め、
軽快に1マークを先マイします。



(12R、1周バック直線)

 

しかしその内側へ鋭く差し込んだのが②岸選手

 

バック直線でラップ状態に持ち込むと、
2マークを先取りして先頭へ。



(12R、1周2マーク)

 

【優勝戦12R結果】
1着 ②岸  恵子 2コース ST.10
2着 ①平高 奈菜 1コース ST.08
3着 ⑥日高 逸子 5コース ST.15
4着 ③藤崎小百合 3コース ST.14
5着 ④中谷 朋子 4コース ST.17
6着 ⑤小野 生奈 6コース ST.13
決まり手=差し
2連単②① 1640円(7番人気)
3連単②①⑥ 6330円(26番人気)

 


鮮やかな2コース差しを決めた②岸選手が、
「渦の女王決定戦」のタイトルを手中に。

 

単勝1580円という意外な配当がつきました。



(12R、3周2マーク)


 


惜しくも2着に終わった①平高選手は、
ピットに戻ってくると、カポックを脱ぐ手を途中で止め、
対岸のモニターに流れるリプレイ映像に見入る姿が。

 

競り合いで後退したシーンを見つめながら、
「あっ~!」と顔をしかめて悔しそうな声。



(12R終了直後。①平高奈菜選手)

 

手の届くところにあった栄冠を掴み損ね、
無念の表情を見せていました。

 

それでも緊急の追加斡旋で参戦し、
この一節間で約131万円の大きな上積みに成功。

 

女子賞金ランキングは
前日8位から1つ上がって7位となりました。

 

次節は9日からの児島オールレディースを走り、
その翌節は地元丸亀でのヴィーナスシリーズに参戦。

 

ベスト12入りへの当確ランプは間近です。



(12R終了直後。①平高奈菜選手)

 


⑥日高選手は3着連絡みでファンの期待に応える走り。

 

今節は2・5・2・1・4・2・6・2・②・③着で、
わずか1勝という苦しい節になりましたが、

連日の本体整備で執念の立て直しを図り、

優出3着という結果で締めくくりました。

 

これで芦屋オールレディースと浜名湖一般戦に続き、
3節連続の優出3着となっています。

 

貴重な賞金35万円を上積みし、
女子賞金ランキングは
前日7位から2ランクアップで5位へ。

 

次節は13日からの江戸川男女ダブル戦に出場。
4節連続優出と、江戸川初Vを狙います。



(12R終了直後。⑥日高逸子選手)


 

③藤崎選手は3コースから4着。
当地3回目の優勝戦挑戦でしたが、
宮島初Vはなりませんでした。

 

次節は21日からの丸亀ヴィーナスシリーズ
4節連続優出なるか注目です。



(12R終了直後。③藤崎小百合選手)

(12R終了直後。③藤崎小百合選手)


 

④中谷選手は4コースから5着。

 

ここまで1・1・2・1・2・1・2・2・②着
オール2連対の快走を見せてきましたが、

 

5月宮島オールレディースに続く
当地年間2勝目はなりませんでした。

 

次節は9日からの児島オールレディースに登場です。



(12R終了直後。④中谷朋子選手)

(12R終了直後。④中谷朋子選手)


 

⑤小野選手は6コースから一瞬伸び足を見せたものの、
⑥日高選手にブロックされる形となって6着。

 

今年優勝戦では6・6・2・6・4・5・6着で、
厳しい戦いが続いている印象です。

 

これで24万円の上積みにとどまり、
女子賞金ランキングは11位で変わらず。

 

次節は9日からの児島オールレディースに登場です。



(12R終了直後。⑤小野生奈選手)


 


そして勝った②岸選手は、
2・2・1・1・1・2・4・3・①・①着で頂点へ。

 

昨日も書きましたが、
岸選手の今期2コース成績は、
3・3・2・3・2・1・1・1・3・5・2・1・1着

 

1着率38%、3連対率92%という力を
存分に見せつける優勝戦となりました。


 

これで今年3Vとなり、通算では6回目の優勝。

 

宮島では06年女子リーグに続き、
2回目の優勝となりました。

 

【岸恵子選手 優勝歴】
06年4月 桐生女子リーグ (4コースまくり差し)
06年9月 宮島女子リーグ (3コースまくり差し)
11年5月 戸田男女ダブル戦 (6コース抜き)
14年6月 蒲郡男女ダブル戦 (3コース差し)
14年9月 福岡オールレディース (1コース逃げ)
14年10月 鳴門オールレディースin宮島(2コース差し)

 


鳴門オールレディースin宮島を"地元"の岸選手が制覇。

 

「渦の女王決定戦」の徳島支部勢の優勝は、
06年の岩崎芳美選手以来で8年ぶりです。

 

【渦の女王決定戦 歴代覇者】
第1回 三浦星子
第2回 小神野紀代子
第3回 鈴木弓子
第4回 片山幸子
第5回 鵜飼菜穂子
第6回 佐藤正子
第7回 片山幸子(2回目)
第8回 垣内清美
第9回 高橋淳美
第10回 高橋淳美(2連覇)
第11回 松尾美和子
第12回 新田芳美(地元V)
第13回 谷川里江
第14回 柳澤千春
第15回 大島聖子
第16回 岩崎芳美
第17回 淺田千亜希
第18回 西村めぐみ
第19回 寺田千恵
第20回 新田芳美(2回目、地元V)
第21回 香川素子
第22回 岩崎芳美(2回目、地元V)
第23回 池田浩美
第24回 池田浩美(2連覇)
第25回 田口節子
第26回 永井聖美
第27回 池田紫乃
第28回 池田明美
第29回 魚谷香織
第30回 岸恵子


 

そして優勝賞金100万円を加算し、
女子賞金ランキングは1つ上がって14位へ。

 

この一節間で176万円を上積みし、
12位の谷川選手との差は約46万円にまで急接近。

 

12位の谷川選手と13位の守屋選手がF休み中のため、
いよいよ次節中にもベスト12圏内へ
入ってくる可能性が高まってきました。

 


【'14女子賞金ランキング】 (10/5現在)
1、水口 由紀 27,702,000円
2、田口 節子 25,586,000円
3、寺田 千恵 24,857,000円
4、平山 智加 23,371,000円
日高 逸子 23,141,000円★
海野ゆかり 23,107,000円
平高 奈菜 22,845,000円★
三浦 永理 22,821,000円
9、鎌倉  涼 22,268,000円
10、永井 聖美 21,714,000円
11、小野 生奈 21,066,000円★
12、谷川 里江 20,767,000円
――クイーンズクライマックスボーダー――
13、守屋 美穂 20,516,000円
14岸  恵子 20,311,080円★
15高橋 淳美 20,159,000円
16、中谷 朋子 19,251,000円★
17、松本 晶恵 18,831,000円
18、遠藤 エミ 18,508,000円
19、魚谷 香織 18,323,000円
20、大瀧明日香 17,562,000円
――レディースチャレンジカップボーダー――
21、向井 美鈴 17,365,000円
22、香川 素子 17,066,000円
23、樋口由加里 16,346,000円
24、宇野 弥生 15,827,000円
25、竹井 奈美 15,612,500円

59藤崎小百合  9,640,000円★
(※★は今節優出メンバー。
 昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓)

 


今後の岸選手の出場予定は、
10月9日からの児島オールレディース
10月22日からの戸田一般戦
10月30日からの住之江オールレディース
11月13日からの唐津一般戦

 

そして11月25日からの
下関GⅡレディースチャレンジカップ
臨むことになりそうです。

 


今期5優出3Vの快進撃で、
勝率は6.85と自己ベスト(6.48)を大きく上回る数字。

 

2014年下半期の女子レース界で
主役の一角を担う岸選手から
今後ますます目が離せなくなりそうです。

 

岸選手、おめでとうございました。




 

ではこれにて鳴門オールレディースin宮島@cafeは終了。

 

次回の更新予定は・・・4日後、
10月9日からの児島オールレディースです。

 

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

 

群馬 土屋千、松本
埼玉 八十岡
東京 小神野、長田、渡辺千、永井
静岡 定野、池田明、三浦、鈴木成、木村、山下
愛知 倉田、前田梓
三重 垣内
福井 中村照
滋賀 香川
大阪 五反田
兵庫 中谷、古賀
徳島 
香川 平高、松尾
岡山 稲垣、福島、森岡、三松、堀之内、赤澤、若狭、樋口、赤井
広島 向井田
山口 佐々木
福岡 渋田、藤田、川野、真子、小野生、渡邉優
佐賀 太田、八島
長崎 池田紫、滝川
(※赤字はA1級)

 

宮島から中2日で児島へ移動するのは、
岸選手、中谷選手、香川選手、平高選手、小野選手の5人。

 

実に宮島優出メンバーから4人が児島へ転戦です。
再びV争いを賑わしてくれることでしょう。

 

そして児島3Vを誇る三浦選手や、
2月の児島女子リーグで優勝したばかりの永井選手など、
注目選手が加わってV戦線は激化の気配。

 

今週木曜日に開幕する児島GⅢオールレディース、
「第26回瀬戸の女王決定戦」をお楽しみに。