若松オールレディースはシリーズ最終日。

 

 


今日のレース結果は、

 

1R ③古賀 千晶 2コース差し
2R ③安達 美帆 3コース抜き
3R ③廣中智紗衣 3コースまくり差し
4R ①守屋 美穂 1コース抜き
5R ②福島 陽子 2コース差し
6R ①永井 聖美 1コース抜き
7R ①寺田 千恵 1コース逃げ
8R ①長嶋 万記 1コース逃げ
9R ③片岡 恵里 3コースまくり
10R ④永井 聖美 4コースまくり
11R ①宇野 弥生 1コース逃げ
優勝戦12R ①田口 節子 1コース逃げ

 


7Rでは寺田千恵選手、11Rでは宇野弥生選手と、
今節を沸かせた2人がきっちりイン逃げで快勝。

 

そして永井聖美選手は6Rと10Rを制し、
最終日2連勝での締めくくりに。

 

この3人が節間6勝で並び、
今節最多勝を分け合う形となりました。

 

宇野選手は今日もコンマ01、10と快ショットを披露。
今節平均STは驚異のコンマ09となっています。

 

【今節平均STベスト5】
1、宇野 弥生 ST.09 ST順2.00
2、小野 生奈 ST.11 ST順1.58
3、三松 直美 ST.11 ST順2.33
4、渡辺 千草 ST.12 ST順3.00
5、長嶋 万記 ST.13 ST順2.50



(左:宇野弥生選手、右:寺田千恵選手)



 

さて話題は優勝戦へ。

 

今日の優出メンバーの様子ですが、
早い時間から動きを見せていたのは中枠の2人。

 

③三浦永理選手と④竹井奈美選手は、
陽が高いうちから水面にボートを降ろし、
精力的に試運転とペラ調整を繰り返す一日となりました。

 

その他の選手は7R発売中の優出インタビューが終わって
陽が落ちてから本格的に調整作業を開始。

 

なかでも余裕を感じさせたのは①田口節子選手。
リラックスムードで笑顔が目立つ一日だった印象です。

 


(左から守屋美穂選手、①田口節子選手、片岡恵里選手)


(左:②池田紫乃選手、右:⑤武藤綾子選手)


(5R発売中、③三浦永理選手)


(5R発売中、④竹井奈美選手)


(⑤武藤綾子選手)


(⑥鎌倉涼選手)



 

そして迎えた決戦の時間。

 

【優勝戦12R出走表】
1、田口 節子 (優出128回目、優勝42回)
2、池田 紫乃 (優出36回目、優勝1回)
3、三浦 永理 (優出73回目、優勝23回)
4、竹井 奈美 (優出5回目)
5、武藤 綾子 (優出35回目、優勝3回)
6、鎌倉  涼 (優出39回目、優勝4回)


 

優勝戦の売上は1億9927万6700円で、
今節の売上は34億0955万3400円に。

 

女子レース(GⅠを除く)での30億円オーバーは、
最近3年間を振り返ってもわずか5件目のこと。

 

昨年の大晦日開催だった平和島オール女子戦(約39億円)に次ぐ
大盛況のGWシリーズとなりました。

 

【女子レース節間売上ベスト5(GⅠを除く、最近3年間)】
1、38億9917万4500円 平和島オール女子戦(13年12月)
2、34億0955万3400円 若松オールレディース(14年5月)
3、31億7326万4700円 住之江女子リーグ(13年11月)
4、31億2401万4200円 丸亀女子リーグ(14年1月)
5、30億6609万6500円 大村女子リーグ(13年8月)

 


 

まず注目だったのはコース取り。

 

スタート展示では⑤武藤選手が2コースまで動き、
①⑤②/③④⑥の並びでしたが、

 

本番では②池田選手が2コースを主張し、
①②⑤/③④⑥の3対3となりました。

 

スタートは各艇ともコンマ20前後。

 

1マークは①田口選手が先マイし、
②池田選手が差し、⑤武藤選手が握って回る展開に。

 

①田口選手がきっちり逃げ切り、
Vロードを突き進みます。

 


(12R、1周2マーク)

 

【優勝戦12R結果】
1着 ①田口 節子 1コース ST.20
2着 ②池田 紫乃 2コース ST.17
3着 ③三浦 永理 4コース ST.19
4着 ⑥鎌倉  涼 6コース ST.23
5着 ④竹井 奈美 5コース ST.19
6着 ⑤武藤 綾子 3コース ST.21
決まり手=逃げ
2連単①② 550円(3番人気)
3連単①②③ 1410円(4番人気)


 

今節の田口選手は2・2・1・1・2・2・1・2・3・①・①着で、
節間5勝をマークしてオール3連対の快走。

 

4度のイン戦ですべて逃げを決めるなど、
付け入る隙のない走りで頂点に立ちました。

 


(12R、3周2マーク)



 

2着には2周2マーク逆転で浮上した②池田選手が入線。
準エース機のパワーを最後まで見せてくれました。

 

準Vで65万円の大きな上積みとなり、
女子賞金ランク21位まで急上昇しています。

 


3着には4コースから鋭く差した③三浦選手
苦しみ抜いた6日間でしたが、
昨日の準優で前付けを見せるなど、
気持ちのこもった戦いでファンを沸かせる一節に。

 

最終的にしっかり優出3着という
結果にまとめるあたりはさすがのひと言。

 

これで今年の獲得賞金は1000万円を超え、
女子賞金ランク5位に順位を上げています。

 


⑥鎌倉選手は6コースから4着に。
今回も優勝戦6号艇での連絡みは果たせませんでした。

 

鎌倉選手は次節に三国オールレディースを走り、
その翌節はいよいよSGボートレースオールスター(笹川賞)

 

昨年の笹川賞ではSG初出場ながら
1着2本を奪って万舟を連発する大活躍を見せているだけに、
今年も大いに期待したいところです。

 


地元福岡支部勢は④竹井選手が5着、⑤武藤選手が6着に。

 

竹井選手は初Vこそならなかったものの、
地元水面で節間通して活躍を見せ、
この6日間で一段とスケールアップした印象。

 

ちなみに今節の最速ラップは、
竹井選手が4日目3Rで出した1分46秒5でした。

 

【今節上がりタイムベスト5】
1、竹井 奈美 1:46.5 (4日目3R)
2、寺田 千恵 1:46.6 (最終日7R)
3、田口 節子 1:46.8 (4日目7R)
4、永井 聖美 1:47.1 (最終日10R)
4、永井 聖美 1:47.1 (4日目11R)
4、永井 聖美 1:47.1 (4日目5R)


 

武藤選手は進入で動きを見せたもののV獲りならず。

 

しかしレディースチャンピオン(女子王座)の優先出場権は
手にすることができなかったものの、

 

今節開始前に5.30だった王座選考勝率は、
この一節間で5.37まで上昇。

 

選考締切まで残り1カ月という大事な時期に、
貴重なポイントアップに成功し、
2大会ぶり14回目の王座出場が見えてきました。

 


(12R終了直後。③三浦永理選手)

(12R終了直後。⑥鎌倉涼選手)

(12R終了直後。⑤武藤綾子選手)



 

そして勝った田口選手は表彰式のステージへ。


 

江戸川に続くオールレディース連覇となり、
5日前に返還したばかりの優勝旗を、
再びその手に取り戻しました。

 

これが通算43回目の優勝。

海野選手に並び、女子歴代6位タイに浮上しました。

 

【通算優勝回数ベスト10(女子)】
1、山川美由紀 71回
2、日高 逸子 68回
3、鵜飼菜穂子 56回
4、横西 奏恵 46回
5、寺田 千恵 45回
6、海野ゆかり 43回
6、田口 節子 43回
8、谷川 里江 37回
8、淺田千亜希 37回
10、角 ひとみ 28回

 

今年に入って1月丸亀女子リーグ、3月戸田女子リーグ、
3月児島男女ダブル戦、4月江戸川オールレディース、
そして若松オールレディースと怒涛のVラッシュで、
早くも今年5回目の優勝。

今年V5は全選手中トップタイです。

 

ちなみ年間1着回数も55回となり、
今日の時点でトップタイとなっています。

 

【14年1着回数ベスト5】
1、田口 節子 55勝
1、白石  健 55勝
3、前本 泰和 47勝
3、前田 将太 47勝
5、中澤 和志 46勝

 

田口選手の通算1着回数は974回

 

そろそろ1000勝の大台へも
カウントダウンが始まりそうです。

 


 

そして若松初Vとなり、
レース場別の優勝回数は、

 

桐生  1回 ('10L)
戸田  2回 ('12L、'14L)
江戸川 1回 ('14A)
平和島 5回 ('04般、'08般、'10A、'11A、'13A)
多摩川 4回 ('05W、'09L、'10A、'12王)
浜名湖 1回 ('11L)
蒲郡  1回 ('06般)
常滑  1回 ('08L)
津   5回 ('08L、'10A、'10L、'11A、'12A)
三国  2回 ('07L、'11王)
びわこ 1回 ('03L)
住之江 1回 ('04L)
尼崎  2回 ('03L、'11般)
鳴門  2回 ('08般、'09L)
丸亀  1回 ('14L)
児島  2回 ('03L、'14W)
宮島  1回 ('07A)
徳山  1回 ('09L)
下関  2回 ('06A、'08W)
若松  1回 ('14A)
芦屋  4回 ('05L、'08A、'08L、'09A)
福岡  0回
唐津  1回 ('10L)
大村  1回 ('05A)
(※Lは女子リーグ、Aはオール女子・オールレディース、
  Wは男女ダブル、般は一般戦、王は女子王座)

 

24場制覇という記録は、
長いボートレースの歴史のなかでも
たった9人しか完成させたことのない難解なパズル。

 

田口選手は残り1ピース、福岡のみとなりました。

 

表彰式では今月末の福岡SG笹川賞優勝での
24場制覇達成という話もふられ、
「さすがにそれは……」と苦笑いしていましたが、

 

そんなフリでさえ、むちゃブリとは思えないほど、
近況勢いを増している田口選手。

笹川賞では大注目の存在となること間違いなしでしょう。



 

そして優勝賞金130万円を上積みし、
これで今年の獲得賞金は1500万円を突破。

 

女子賞金ランク首位を独走する田口選手が、
さらに2位以下との差を広げました。

 

ちなみに昨年の田口選手は、
1500万円を突破したのが、女子王座後の8月下旬のこと。
今年はそれより3カ月半も早いペースです。

 

【'14女子賞金ランキング】(5/5現在)
1、田口 節子 15,186,000円
2、海野ゆかり 10,586,000円
3、鎌倉  涼 10,576,000円
4、永井 聖美 10,569,000円
5、三浦 永理 10,317,000円
6、高橋 淳美 10,188,000円
7、守屋 美穂 10,047,000円
8、日高 逸子 9,732,000円
9、平高 奈菜 9,696,000円
10、魚谷 香織 9,337,000円
11、山川美由紀 9,232,000円
12、寺田 千恵 9,179,000円
13、小野 生奈 8,456,000円
14、水口 由紀 8,362,000円
15、平山 智加 8,204,000円
16、竹井 奈美 8,197,500円
17、遠藤 エミ 8,177,000円
18、中谷 朋子 8,155,000円
19、香川 素子 8,153,000円
20、向井 美鈴 7,998,000円
21、池田 紫乃 7,792,000円
22、岸  恵子 7,751,000円
23、松本 晶恵 7,638,000円
24、谷川 里江 7,507,000円
25、片岡 恵里 7,478,000円

 


今後の田口選手の出場予定は、
5月17日からのⅠ丸亀周年
5月27日からのSGボートレースオールスター(笹川賞)
6月11日からの浜名湖ヴィーナスシリーズ

 

福岡笹川賞はもちろん注目ですが、
その前の丸亀周年も楽しみなところ。

 

田口選手にとって丸亀は、
今年1月の女子リーグで優勝したばかりの水面です。※参照

 

女子レースでのVラッシュを手土産に、
これから記念戦線へと挑む田口選手。
大暴れしてくれることを期待したいところです。

 

田口選手、おめでとうございました。


 

 

ではこれにて若松オールレディース@cafeは終了。

 

次回の更新予定は4日後、
5月9日からの徳山オールレディースです。

 

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

 

群馬 
埼玉 大塚、中里、清埜、大豆生田
東京 長田、松堂、渡辺、宮本、松村、糸數、橋谷田、平田、渡邊佳
静岡 松瀬、三浦
愛知 谷川、細川、宇野、水野
三重 加藤綾、鈴木祐、篠木
福井 
滋賀 香川、遠藤ゆ
大阪 西村歩
兵庫 中谷
徳島 西、岩崎、岸
香川 
岡山 福島、堀之内、金田、若狭、守屋、樋口、喜井
広島 
山口 片岡、向井、佐々木、津田
福岡 武藤、伊藤
佐賀 入船、八島
長崎 池田紫

(※赤字はA1級)

 

若松からの転戦組は11人
そのなかには武藤選手、池田紫選手、三浦選手の優出組や、
宇野選手、守屋選手のA1組などが含まれています。

 

モーニングレースで行なわれる徳山オールレディース。
この3日間でナイターモードからモーニングモードに切り替え、
くれぐれも体調に気をつけながら9日の開幕をお待ちください。