女子リーグ第10戦・児島、


「GⅢ第25回瀬戸の女王決定戦」は、


いよいよシリーズ最終日を迎えました。




今日のレース結果は、


1R ①今井 美亜 1コース逃げ
2R ④坂本 奈央 4コース抜き
3R ①赤澤 文香 1コース逃げ
4R ③塩崎 桐加 3コースまくり
5R ②樋口由加里 2コースまくり
6R ②田口 節子 2コース抜き
7R ①木村沙友希 1コース逃げ
8R ①樋口由加里 1コース逃げ (3連単25300円)
9R ①田口 節子 1コース逃げ
10R ①竹井 奈美 1コース逃げ
11R ①平高 奈菜 1コース逃げ


最終日を連勝ゴールで締めくくったのは、
田口節子選手樋口由加里選手の地元岡山勢



樋口選手は今節ここまで1着ゼロと、
大苦戦を喫する悔しい5日間を過ごしてきましたが、
最後に2連勝で意地を見せる結果に。


樋口選手が最終日連勝をマークするのは、
最近1年間では6月下関戦と9月桐生女子リーグに続いて実に3回目


思えば12月の賞金女王シリーズ戦でも、
節間未勝利で迎えた最終日に
豪快な3コースまくりで万舟を出したのが彼女でした。


最後の最後まで全力を尽くして結果を残すのが樋口選手の真骨頂。
次節につながる締めくくりとなったのではないでしょうか。



田口選手は次節は下関でのGⅠ中国地区選手権に出場予定。


これまで地区選では05年度、07年度、
09年度、11年度と計4回の予選突破を誇り、
11年度には優出3着という大活躍も演じています。


混合戦GⅠで暴れ回る姿を期待したいところです。



(左:田口節子選手、右:樋口由加里選手)


また好走が光ったのは土屋実沙希選手


前半8Rでは5コースからコンマ07で2着、
後半11Rは選抜戦に繰り上がり出場となり、
6コースからコンマ05で2着に入りました。


今節は1着1本、2着3本、3着2本と連絡みを重ね、
全10走でトップスタート7本という驚異の成績。


今節平均STコンマ10と平均ST順位1.30は、
どちらも断トツの1位でした。


【今節平均STベスト5】
1、土屋実沙希 ST.10 ST順位1.30
2、喜井つかさ ST.14 ST順位2.22
3、木村沙友希 ST.15 ST順位2.18
4、松尾 夏海 ST.15 ST順位2.67
5、宇野 弥生 ST.15 ST順位2.70
5、守屋 美穂 ST.15 ST順位2.70


今節はデビュー初準優出を飾った赤井睦選手とともに、
旋風を巻き起こしてくれた111期の新星2人。
今後の活躍をますます楽しみにしてくれる一節でした。



(左:土屋実沙希選手、右:赤井睦選手)


さて話題は優勝戦へ。


改めて優出メンバーは、



1号艇 永井聖美選手 (愛知)
通算優出80回目、優勝14回




2号艇 守屋美穂選手 (岡山)
通算優出18回目、優勝1回




3号艇 宇野弥生選手 (愛知)
通算優出39回目、優勝8回




4号艇 三浦永理選手(静岡)
通算優出72回目、優勝23回




5号艇 平山智加選手(香川)
通算優出65回目、優勝13回




6号艇 古賀千晶選手(兵庫)
通算優出3回目


さて優出メンバーの今日の動きですが、
午前中から試運転する選手もいたものの、


今日は7R発売中に優出インタビューがあったため、
各選手ともそれを終えてから本格始動する形に。


慌ただしい動きを見せる選手はおらず、
どの選手も微調整程度の作業のようでした。




8R発売中にボートを水面に降ろし、
最終調整に向かう①永井選手




足合わせのあと三浦選手と意見交換し、
笑顔を見せていた②守屋選手




③宇野選手はすっかりトレードマークとなった
イヤーマフラーで防寒しながら調整作業




④三浦選手の防寒着はSGジャンパー。
徐々に汚れが目立ってきたそのウェアが貫禄の証し




63号機は前節の原豊土選手に続いて連続優出。
平均展示順位1.58の快速仕様で今後注目のモーターに




女子リーグ初優出を果たした⑥古賀選手。
62号機も注目モーターになりそうな気配


そして迎えた優勝戦


なお今節の売上は22億8265万8100円に達し、
2年前の児島女子リーグ(節間約12億円)に比べると、
10億円以上の大幅アップになりました。





ヒラヒラと白いものが舞う水面へ向かった優出6選手。


今日は1Rが追い風4mで始まったものの、
8Rから一転して向かい風に。


11Rから再び追い風となったかと思いきや、
その後また向かい風に逆戻り。


優勝戦は気温5℃、向かい風1m、


天候:で始まりました。





進入は枠なりの3対3。


スタートはスロー3艇がコンマ10前後の好発進。
コンマ09のトップスタートを決めた③宇野選手に対し、
①永井選手もコンマ12まできっちり踏み込みます。


1マークは①永井選手がインから先マイ。


②守屋選手の差しは流れ、③宇野選手は展開をつけず。
④三浦選手の二番差しも届きませんでした。


①永井選手がバック直線で4艇身ほどのリードを奪って独走。
付け入る隙を与えないイン逃げで圧勝劇です。



(12R、2周2マーク)


【優勝戦12R結果】
1着 ①永井 聖美 1コース ST.12
2着 ④三浦 永理 4コース ST.16
3着 ②守屋 美穂 2コース ST.10
4着 ⑥古賀 千晶 6コース ST.30
5着 ③宇野 弥生 3コース ST.09
6着 ⑤平山 智加 5コース ST.19
決まり手=逃げ
2連単①④ 610円(2番人気)
3連単①④② 1730円(5番人気)



今節の永井選手は1・3・4・1・1・2・2・2・①・①着
予選3位通過で優勝戦1号艇が転がり込み、
巡ってきたチャンスをしっかりものにして栄冠を勝ち取りました。


優勝戦での連敗は20でストップ。
優勝戦1号艇での連敗も3でストップです。


2着には4コースから差した④三浦選手が入線。
女子リーグ出場4節連続Vはなりませんでした。


次節は常滑でのGⅠ東海地区選手権を走り、
そのあと丸亀男女ダブル戦、浜名湖一般戦を経て、
ボートレースクラシック(総理大臣杯)に向かう予定です。



②守屋選手は昨日の再現ならず3着。
しかし地元勢からただ一人優出し、
最終日最終レースまでファンを熱狂させた活躍は見事でした。


優勝戦3着で着実に上積みも果たし、
現在女子賞金ランク5位につけている守屋選手。


昨年も優勝こそ1回だけだったものの、
優出2着が1回、3着が4回と上位入着を重ね、
女子賞金ランク11位に入っているだけに、
今年も2年連続のベスト12入りへ順調な航跡といえそうです。


次節は下関でのGⅠ中国地区選手権に出場予定。
昨年の地区選では2勝をマークして中穴連発の活躍を見せており、
今年も楽しみにしたいところです。




⑥古賀選手は6コースから4着でゴール。
連絡みはならなかったものの、
3番手争いに加わる走りで今日も好パワーを見せました。


次節は2月18日から尼崎での女子リーグに出場。
地元女子リーグでの活躍に期待が高まります。



③宇野選手は3コースからコンマ09と
貫禄のトップスタートを決めたものの5着。


次節は常滑でのGⅠ東海地区選手権を走り、
そのあと30日間のF休みに入ります。



⑤平山選手は見せ場を作れず無念の6着。
それでもケガの不安を払拭してくれる6日間でした。


このあと四国地区選手権、戸田周年とGⅠ2連戦
3月にはボートレースクラシック(総理大臣杯)も控えており、
万全のコンディションで記念戦線に臨んでほしいところです。




(12R終了直後。左:⑤平山智加選手、右:③宇野弥生選手)

(12R終了直後。④三浦永理選手)

(12R終了直後。②守屋美穂選手)


そして勝った永井選手は通算15回目の優勝。


11年11月の若松オール女子戦以来、
約2年3カ月ぶりに表彰式の舞台へ帰ってきました。





【永井聖美選手 優勝歴】
03年8月 大村女子リーグ
06年1月 尼崎オール女子戦
06年11月 徳山女子リーグ
08年4月 丸亀オール女子戦
08年5月 三国オール女子戦
08年7月 宮島オール女子戦
08年7月 多摩川女子リーグ
10年2月 津一般戦
10年5月 鳴門女子リーグ
10年8月 三国一般戦
10年11月 常滑オール女子戦
11年2月 浜名湖オール女子戦
11年8月 尼崎一般戦
11年11月 若松オール女子戦
14年2月 児島女子リーグ


女子リーグ優勝旗を手にするのは10年5月の鳴門以来参照

実に約3年9カ月ぶりで5回目です。





永井選手は今期に入ってから8節走って6優出1Vの快進撃。
今期勝率7.35は女子5位の数字です。


これまでの永井選手の自己ベストは、
11年前期級別審査期間でマークした7.01ですが、
それを大きく上回るペースとなっています。


【今期女子勝率ベスト5】
1、海野ゆかり 7.76 (7優出2V)
2、田口 節子 7.44 (4優出2V)
3、岩崎 芳美 7.39 (4優出1V)
4、山川美由紀 7.36 (5優出)
5、永井 聖美 7.35 (6優出1V)



そしてまだ2月で時期尚早ですが、
優勝賞金100万円を手にして
現時点で女子賞金ランクのトップに浮上しています。


【'14女子賞金ランキング】(2/5現在)
1、永井 聖美 3,872,000円
2、田口 節子 3,553,000円
3、海野ゆかり 3,417,000円
4、竹井 奈美 2,896,500円
5、守屋 美穂 2,824,000円
6、寺田 千恵 2,755,000円
7、平高 奈菜 2,739,000円
8、魚谷 香織 2,661,000円
9、日高 逸子 2,525,000円
10、片岡 恵里 2,523,000円
11、岩崎 芳美 2,515,000円
12、中谷 朋子 2,509,000円
13、遠藤 エミ 2,464,000円
14、三浦 永理 2,447,000円
15、鎌倉  涼 2,416,000円
16、香川 素子 2,371,000円
17、犬童 千秋 2,338,000円
18、小野 生奈 2,314,000円
19、岸  恵子 2,294,000円
20、山川美由紀 2,275,000円



98年9月に選手登録してから15年5カ月。
おそらく最後の出場となる女子リーグで優勝を飾った永井選手。


今後は2月11日からの常滑GⅠ東海地区選手権
2月20日からの丸亀男女ダブル戦
3月1日からの多摩川オール女子戦に出場予定で、
4月には東京支部へ転籍予定とのこと。


次節は純地元としてきた常滑へ凱旋し、
女子リーグ優勝の祝福を浴びることになりそうです。


永井選手、おめでとうございました。




というわけで児島女子リーグ@cafeは終了。


次回の更新予定は2月18日、
ソチ冬季オリンピックの真っ最中に始まる


女子リーグ第11戦、舞台は尼崎です。


現時点での出場予定メンバー(支部別)は、


群馬 今井裕、松本、小林
埼玉 原、浜田
東京 廣中、梶野、石井、平田、古川
静岡 
愛知 大瀧、細川、平本、前田
三重 鈴木祐、篠木、塩崎
福井 加藤奈、藤堂、今井美
滋賀 茶谷、白石、遠藤エ、森、遠藤ゆ
大阪 西村歩、大原、坂
兵庫 古賀
徳島 
香川 平高
岡山 赤澤、若狭、樋口、喜井
広島 
山口 佐々木、津田裕
福岡 藤崎、犬童、川野、矢野、小野、竹井、渡邉優、高田、西澤
佐賀 
長崎 
(※赤字はA1級)


地区選や戸田周年などに女子レーサーが多数出場する影響で、
尼崎女子リーグにはA1勢が2人だけ。


V争いはオリンピックにも負けない


大混戦のスリリングな展開になりそうな気配です。