若松女子リーグはシリーズ最終日。

 

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今日のレース結果は、

 

1R ③白石 佳江 3コースまくり (3連単14850円)
2R ②西坂 香松 2コースまくり
3R ①西村  歩 1コース逃げ
4R ②茶谷  桜 1コース逃げ
5R ①守屋 美穂 1コース抜き
6R ④白石 佳江 4コースまくり (3連単26640円)
7R ①長嶋 万記 1コース逃げ
8R ④廣中智紗衣 4コースまくり
9R ③原田 佑実 3コース差し
10R ②細川 裕子 2コース抜き
11R ①藤崎小百合 1コース抜き
優勝戦12R ①宇野 弥生 1コース逃げ

 


2Rで市村沙樹選手が手痛いフライング。
5月鳴門戦に続くFで、今期F2となってしまいました。

 

11月11日から60日間のF休みとなるため、
現在女子賞金ランキング49位につけていますが、
賞金女王シリーズ出場の可能性はなくなっています。

 


最終日2連勝をマークしたのは白石佳江選手
1Rで3コースまくり、6Rで4コースまくりを決め、
万舟2本を提供する大暴れとなりました。

 

昨日は2R1回走りを終えたあと、
長い時間をかけて整備室で作業していた白石選手。

 

その努力とリング2本の交換が功を奏し、
今日の連勝劇につながったのでした。

 

今節の白石選手はいずれもセンターまくりで3勝をあげる大活躍。
持ち味をぞんぶんに発揮する一節となりました。

 

今年5月に産休から復帰し、
なかなか1着が奪えず苦戦していましたが、
今節の活躍でまずはB1復帰に当確ランプ。

 

速攻戦で女子リーグを盛り上げてくれる存在なだけに、
今後の活躍にも大いに期待したいところです。


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(左:白石佳江選手、右:遠藤エミ選手)



 

さて話題は優勝戦へ。

 

まず改めて優出メンバーは、

 

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1号艇 宇野弥生選手(愛知)
通算優出37回目、優勝7回

 

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2号艇 小野生奈選手(福岡)
通算優出4回目

 

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3号艇 落合直子選手(大阪)
通算優出15回目、優勝2回


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4号艇 竹井奈美選手(福岡)
通算優出3回目


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5号艇 三浦永理選手(静岡)
通算優出68回目、優勝20回

 

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6号艇 遠藤エミ選手(滋賀)
通算優出21回目、優勝3回


 


今日は優出インタビューが7R発売中だったこともあり、
各選手とも本格的な最終調整に入ったのは7R終了後から。

 

前半カードの時間帯はそれぞれ思い思いの作業を進めていました。


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(5R発売中、装着場)

 

5R発売中にピットを覗いたときには、
②小野選手、③落合選手、⑥遠藤選手が装着場で作業中でした。

 

②小野選手は早い時間から試運転を始めると、
5R発売中に装着場へ帰還。

 

ピットに戻ってからは、ボートを入念に磨いてみたり、
カウルのネジを締め直してみたりと、
仕上がりに手ごたえを感じさせる動きを見せていました。


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(2R発売中、落合直子選手)

 

③落合選手は2R発売中に本体を抱えて整備室へ。
最後の上積みを狙って作業を続けていました。


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(5R発売中、左から遠藤エ選手、加藤奈選手、鎌倉選手)

 

⑥遠藤選手もボートを整備室前に横付けして作業開始。
本体整備は行ないませんでしたが、
外周りを中心にセッティングを試行錯誤していた様子。

 

結局本番レースでは今節初めて
チルト0度で臨むことになるのでした。



 

というわけで迎えた優勝戦


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(①宇野、②小野、③落合、④竹井、⑤三浦、⑥遠藤エ)

 

コンディションは風速2mと緩やかな追い風
気温は24℃で昨日よりは2℃ほど高い数字。

 

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進入は波乱なく枠なりの3対3。

 

STは内から17、09、10、18、17、14
②小野選手がゼロ台のトップスタートを決め、
①宇野選手がやや後手を踏む隊形となりました。

 

1マークは①宇野選手が伸び返して先マイし、
②小野選手が鋭くブイ際へ差しを狙い、
③落合選手が握って攻める展開に。

 

バック直線に出ると、①宇野選手③落合選手
ラップ状態となる白熱の争いになりました。

 

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(12R、1周2マーク。①宇野選手、③落合選手)

 

勝負が決したのは2マーク。
①宇野選手が内から先マイし、
③落合選手はややバランスを崩して差し切れず。

 

ここで大きなリードを奪った①宇野選手が、
一気にVゴールへと突き進みました。

 

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(12R、2周2マーク)

 

【優勝戦12R結果】
1着 ①宇野 弥生 1コース ST.17
2着 ③落合 直子 3コース ST.10
3着 ⑤三浦 永理 5コース ST.17
4着 ④竹井 奈美 4コース ST.18
5着 ②小野 生奈 2コース ST.09
6着 ⑥遠藤 エミ 6コース ST.14
決まり手=逃げ
2連単①③ 550円(2番人気)
3連単①③⑤ 1660円(4番人気)

 


宇野選手はレースを終えて戻ってくると、
水面際から歓声をおくる選手たちに応え、
人差し指を天に向けながら勝利のガッツポーズ。

 

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ピットに揚がってくると、
細川選手と力強いハイタッチを交わし、
満面の笑顔が広がっていました。

 

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そしてあのボートに乗り換えて
ウィニングランへと出発。

 

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それと同時に対岸からは盛大な花火が。

 

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秋空を焦がす若松名物のビクトリー花火に、
ピットにいた選手たちもしばし見とれていたのでした。


 


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(12R終了直後。落合直子選手)

 

③落合直子選手はわずかに及ばす2着惜敗。
それでも1マークで見せたまくりは圧巻のひと言でした。

 

今節は4・1・3・1・2・1・4・①・②着で、
インでの3勝を含む1着4本をマークする活躍。

 

節間平均STコンマ12は、
今節ナンバーワンの成績でした。

 

それだけに手痛かったのは5日目4Rでの4着
あのポイントダウンがなければ優勝戦1号艇でした。

 

それでも約半年ぶりの優出となり、
復調ムードが一気に加速した印象。

 

今期勝率も6.08まで上昇しており、
2期ぶりのA1復帰へ勝負駆けになってきそうです。

 


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(12R終了直後。三浦永理選手)

 

⑤三浦永理選手は5コースから差して3着
前節下関に続く女子リーグ連覇はなりませんでした。

 

今節の三浦選手は初日ドリーム戦6着からスタート。
ピット離れで遅れて1号艇2コースとなる
不安いっぱいの走りから一節が始まりました。

 

5日目には珍しく落水を喫するシーンも。
三浦選手の転覆・落水等による失格は、
11年10月(平和島SGダービー)以来で約2年ぶりでした。

 

それでも終わってみれば優出3着という
底力を見せつける結果に。
女子賞金ランクは4位の座を取り返しています。

 


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(12R終了直後。左:竹井奈美選手、右:西澤日花里選手)

 

④竹井奈美選手は4カドから握って攻める態勢だったものの、
③落合選手の先まくりに行く手を阻まれて4着
デビュー初Vはなりませんでした。

 

それでも若松地元スター候補の力を見せつける一節となり、
地元ファンや関係者を大いに喜ばせる6日間に。

 

次節の芦屋女子リーグにも期待したいところ。
すでに優出歴もある芦屋水面で、今度こそ初Vを狙います。

 


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(12R終了直後。左から小野選手、西澤選手、渡邉優選手)

 

②小野生奈選手5着に終わりましたが、
1マークで見せた闘志あふれる走りは非常に印象的でした。

 

狭いブイ際へ舳先をねじ込みにいくようなあの果敢な差しハンドルは、
優勝だけを狙いにいったターンに見えました。

 

小野選手も次節は芦屋女子リーグ。
若松初優出を果たした勢いで、芦屋初優出も目指します。

 

また今期勝率は今節開始前に6.19でしたが、
この6日間で6.31まで大幅アップ。
A1初昇格へ大きく一歩前進しています。

 

ちなみに小野選手は明日10月2日が誕生日です。

 


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(12R終了直後。⑥遠藤エミ選手)

 

⑥遠藤エミ選手は6コースから最内へ差しを狙い、
昨日の準優と同じ展開かと思われたものの、
優出メンバーの厚い壁に阻まれて6着に。

 

今節の遠藤選手は展示六番時計を7回も出すなど、
平均展示順位5.60は全選手中ワーストの数字。

 

結局1着ゼロに終わり、
機力に苦しむ一節となった印象です。

 

それでも優出して貴重な上積みに成功。
女子賞金ランクは14位に下がりましたが、
12位の高橋選手との差は約57万円にまで縮まりました。

 

このあと唐津一般戦、戸田一般戦と勝負どころが続く遠藤選手。
男女混合戦での活躍にエールをおくりたいところです。



 

さてウィニングランを終えた宇野選手がピットに帰還すると、
改めて出迎えた選手たちから祝福の声が。

 

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それに対して宇野選手は、
「スタート、やっちゃったと思った!」と苦笑い。

 

宇野選手は近況イン戦6走連続トップスタートだっただけに、
まさかの4番手スタートに本人も冷や汗だった様子。

 

しかし全11走で展示一番時計が10回という
今節ナンバーワンの快速を生かして逃げ切りに成功しました。

 

今節の宇野選手は2・4・4・1・2・2・1・2・1・①・①着の成績。

 

決して楽な戦いではなく、初日2着4着に終わると、
2日目にクランクシャフトピストン2個を交換する大整備に着手。

 

すると2日目後半からオール2連対をマークし、
見事な立て直しの手腕を発揮しました。

 


これで今年V3となり、通算では8回目の優勝。

 

【宇野弥生選手 優勝歴】
11年2月 戸田オール女子戦 (2コース恵まれ)参照

11年9月 住之江女子リーグ (1コース逃げ)参照

12年2月 福岡女子リーグ (5コースまくり)参照

12年7月 GⅡ大村MB大賞 (4コースまくり)
12年12月 児島男女ダブル戦 (2コース差し)
13年6月 唐津オール女子戦 (2コース差し)
13年7月 常滑オール女子戦 (4コースまくり)
13年10月 若松女子リーグ (1コース逃げ)

 


そして女子賞金ランクはまた1つ上がって13位に。

 

しかも12位の高橋選手との差は、
いよいよ13万5000円という僅差になりました。

 

8月の鳴門女子王座が終わった時点では18位でしたが、
その後の4節で3優出1Vの活躍。
一気に2年連続の賞金女王出場を射程圏に捕らえました。

 


次節は10月11日から地元蒲郡でのオール女子戦に出場。
そのあとは10月24日からの宮島女子リーグ、
11月5日からの唐津女子リーグと、
再び女子リーグ戦線に戻ってきます。

 

賞金女王争いの主役に名乗りを挙げてきた宇野選手。
今後さらに一走一走から目が離せなくなりそうです。

 

宇野選手、おめでとうございました。

 

女子リーグ@cafe

 


【'13女子賞金ランキング】(10/1現在)
1、平山 智加 37,761,000円
2、金田 幸子 28,265,000円
3、日高 逸子 27,277,000円
三浦 永理 24,957,600円
寺田 千恵 24,657,000円
6、長嶋 万記 23,620,000円
7、海野ゆかり 22,722,000円
鎌倉  涼 22,118,000円
谷川 里江 22,039,000円
10、山川美由紀 21,173,000円
11、守屋 美穂 19,510,000円
12、高橋 淳美 18,936,000円
――――ボーダーライン――――
13宇野 弥生 18,801,000円
14遠藤 エミ 18,092,000円
15、田口 節子 17,692,000円
16、細川 裕子 17,641,000円
17、永井 聖美 16,791,000円
18、中里 優子 16,476,000円
19、淺田千亜希 16,379,000円
20、堀之内紀代子 15,767,000円
(※昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓)

 

 

ではこれにて若松女子リーグ@cafeは終了。

 

関門海峡3連戦も下関・若松が終わり、
次節は4日後、遠賀川を渡って芦屋に舞台を移します。

 

10月5日からの女子リーグ第5戦、
出場予定メンバー(支部別)は、

 

群馬 今井裕、松本、小林
埼玉
東京 石井、平田、市村、楮
静岡
愛知
三重 加藤綾、鈴木祐、塩崎
福井
滋賀 茶谷
大阪 西村歩、原田、鎌倉、坂
兵庫
徳島 喜多須
香川 西坂、西村美、平高、松尾
岡山 堀之内、赤澤、若狭、守屋、赤井
広島 菅野
山口 片岡、佐々木
福岡 藤崎、魚谷、犬童、川野、矢野、滝澤、坂本、真子、小野、竹井、渡邉優、高田、西澤、竹野、伊藤
佐賀 梅崎
長崎 仁科

(※赤字はA1級)

 

蒲郡オール女子戦と日程が重なるため、
静岡・愛知勢が不在という珍しいメンバー構成に。

 

出場45選手のうち、地元の福岡支部が
実に3分の1の15人を占めます。

 

なお初日12Rドリーム戦の出場予定メンバーは、

①鎌倉、②平高、③藤崎、④守屋、⑤魚谷、⑥市村と発表されています。

 

そして若松からの転戦組が半数以上の27人
果たして若松で好調だった選手がリズムを維持してくるのか、
それとも若松で不本意な成績だった選手が巻き返してくるのか。

 

モーニングレースで行なわれる秋の芦屋決戦。
早起きの準備をしてお楽しみください。