今日も@cafeは2本に分けて更新しております。

 

14時頃にアップした速報版に続き、
最終版をお送りいたします。



 

鳴門での「GⅠ第27回女子王座決定戦」は、
いよいよシリーズ最終日の6日目を迎えました。

 

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今日のレース結果は、

 

1R ①大瀧明日香 1コース逃げ
2R ④守屋 美穂 4コース抜き
3R ①滝川真由子 1コース逃げ
4R ⑥三浦 永理 6コースまくり差し (3連単13940円)
5R ①魚谷 香織 1コース逃げ
6R ①海野ゆかり 1コース逃げ
7R ③浜田亜理沙 3コースまくり差し
8R ①日高 逸子 1コース逃げ
9R ①長嶋 万記 1コース逃げ
特選B10R ③宇野 弥生 3コースまくり差し (3連単13470円)
特選A11R ①守屋 美穂 1コース逃げ
優勝戦12R ④金田 幸子 4コースまくり (3連単21420円)

 


さっそく優勝戦の話題へ。

 

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(①平山、②谷川、③山川、④金田、⑤淺田、⑥寺田)

 

午後4時39分、決戦の幕が開かれました。

 

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進入は枠なりの3対3。

 

スリットを制したのは④金田幸子選手
4カドからコンマ11のトップスタートで抜け出します。

 

今節平均STコンマ09で全選手中トップだった金田選手。
大一番でもその力を見せつけました。

 

金田選手は勢いそのままに内へ絞り、
スロー3艇に抵抗する隙を与えず1マークを先マイ。

バック直線で3艇身ほどのリードを奪って先頭に立ちます。

 

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(12R、1周バック直線)

 

そのときピットで見守っていた選手たちからは、
どよめきと拍手と大歓声がいっぺんに巻き起こり、
まさに興奮のるつぼに。

 

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なかでもひときわ甲高い歓声をあげていたのは守屋美穂選手。
岡山支部の先輩が演じたドラマに喜びを爆発させます。

 

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(12R、1周2マーク)

 

昨日の準優では2マークで足元をすくわれて
2着に終わっていた金田選手ですが、

今日は見事なターンを見せて後続を突き放し、
一気に独走態勢へと入っていきました。

 

【優勝戦12R結果】
1着 ④金田 幸子 4コース ST.11
2着 ⑤淺田千亜希 5コース ST.15
3着 ①平山 智加 1コース ST.22
4着 ③山川美由紀 3コース ST.21
5着 ⑥寺田 千恵 6コース ST.19
6着 ②谷川 里江 2コース ST.18
決まり手=まくり
2連単④⑤ 6270円(19番人気)
3連単④⑤① 21420円(58番人気)

 

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後続に2秒3の大差をつけ、
1分47秒1という今節二番時計の快走でVゴール。

 

第27代女王が決定です。

 

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ピットに戻ってくると四方八方から祝福の声がとび、
大きく二度手を振ってそのすべてに応えた金田選手。

 

いつもは勝ったときも控えめに振る舞う金田選手ですが、
さすがに今日は違いました。

 

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これで女子王座優勝戦は2年連続の4カドまくり決着となり、
昨年の山川選手に続いて青いカポックが勝利。

 

女子王座優勝戦は1大会おきにイン逃げが決まる
不思議なジンクスが長く続いていましたが、
ついに終止符が打たれました。

 

このあと金田選手は颯爽とウィニングランへ。

 

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今回は特製ウィニングラン用ボートではなく、
6日間をともに戦ったモーター32号機・ボート32番と一緒に
鳴門のスタンドを埋めた大観衆のもとへ駆けていきました。

 

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そしてその頃、ピットでは敗れた5選手が
今節の仕事納めとなるモーター返納作業へ。

 

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①平山智加選手は3着に終わって三度目の正直ならず。
女子王座に宿る女神は今年も微笑んではくれませんでした。

 

それでも1マークでまくられて夢破れ、
きっと心のなかは失意でいっぱいだったにもかかわらず、

道中で猛然と前を追って懸命に2着を獲りにいったその走りは、
ファンの心に響いたことでしょう。
いつまでも目に焼き付けていたい毅然とした戦いぶりでした。

 

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平山選手が整備室で返納作業をしている間、
ずっとそばに寄り添っていたのは同期の松本選手。
1年前の若松大会と同じ光景になりました。

 

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ただ昨年と違ったのは、彼女たちの目に涙がなかったこと。
その視線がもう次の戦いへと向かっているように見えた気がします。

 

今後の平山選手は、8月15日からの丸亀オール女子戦、
8月27日からの丸亀SGモーターボート記念、
9月5日からのGⅠ多摩川周年、9月16日からの丸亀一般戦、
9月25日からのGⅠ児島周年に出場予定。
大事な地元レースやSG・GⅠが目白押しです。

 

今節でまたひと回り成長したであろう平山選手から
今後も目が離せません。

 

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⑤淺田千亜希選手は5コースから2着でゴール。
女子王座での2着は04年多摩川大会、
06年浜名湖大会に続いて3回目となりました。

 

地元での王座初戴冠はならなかったものの、
2着賞金380万円の上積みとなり、
女子賞金ランクは前日29位から一気に12位まで急浮上。
賞金女王初出場へ大きく前進する準Vとなりました。

 

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③山川美由紀選手は連覇ならず4着。
スタートでコンマ21と攻め切れず、
持ち味を発揮できない厳しいレースとなってしまいました。

 

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⑥寺田千恵選手は3番手争いに加わっていたものの、
2周2マークでバランスを崩して5着まで後退。
悔しさの残るレースとなりました。

 

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②谷川里江選手は6着でゴール。
エース機のパワーを引き出して存分に暴れ回った一節でしたが、
19大会ぶりの女王奪還はなりませんでした。

 


さてウィニングランを終えた金田選手は、
大観衆が待つ表彰式のステージへ。

 

真紅の優勝旗と、賞金1000万円を手にしました。

 

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今節の金田選手は2連対率5位のモーターを手にし、
3・2・3・1・3・1・②・①着でオール3連対の快走。

 

これまで9回出場した女子王座では
すべて予選落ちと不思議なほど相性の悪い大会でしたが、
今回初めて予選の壁を突破し、準優もクリアし、
一気に頂点へと駆け上がりました。

 

通算ではこれが10回目の優勝。
今年は5月の多摩川女子リーグに続くV2となっています。

 

【金田幸子選手 優勝歴】
07年6月 平和島オール女子戦 (2コース抜き)
07年10月 下関女子リーグ (1コース逃げ)
08年10月 徳山女子リーグ (2コース差し)
08年12月 児島女子リーグ (1コース逃げ)
10年3月 浜名湖男女ダブル戦 (1コース逃げ)
10年12月 多摩川女子リーグ (5コース抜き)
11年9月 唐津オール女子戦 (1コース逃げ)
11年10月 多摩川男女ダブル戦 (2コースまくり)
13年5月 多摩川女子リーグ (1コース逃げ)
13年8月 鳴門女子王座 (4コースまくり)

 


表彰式を終えた金田選手がピットに戻ってくると、
真っ先に出迎えたのは廣中智紗衣選手。

 

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そしてもちろん岡山勢は裸足にスリッパの格好で、
水神祭の準備万端でお出迎えです。

 

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主役を囲んで揚降機へと移動。

 

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参加したのは福島選手、寺田選手、堀之内選手、
田口選手、守屋選手、樋口選手の岡山勢に、
元岡山支部の片岡選手も加わって7人。

 

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低空スタイルで抱え上げると、
ロケットのように水面へ一直線に発射。

 

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レースで見せた弾丸まくりのごとく、
水神祭でも速攻力を見せつけたのでした。

 

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そして宴は乱戦モードに突入。


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(田口節子選手)
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(守屋美穂選手)
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(寺田千恵選手)

 

7人全員が次々に飛び込み、
鳴門の海を岡山勢が完全にジャックしました。

 

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するとここから驚きの光景が。

 

7人が輪になって金田選手を囲むと、
繰り広げられたのはなんとシンクロパフォーマンス。

 

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いつの間に打ち合わせしたのか、
見事に統率のとれた演技を披露し、
取材陣のド肝を抜く展開に。

 

鳴門女子王座はこうして
チーム岡山による前代未聞の"水神ショー"で幕を閉じたのでした。

 

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これで岡山支部からは寺田千恵選手と
田口節子選手に続く3人目の女王誕生。
岡山勢はここ5大会で4勝という圧倒的な強さです。

 

優勝した金田選手は賞金1000万円を上積みし、
女子賞金ランクは前日12位から2位までジャンプアップ。

 

獲得賞金を約2450万円まで伸ばし、
賞金女王初出場はほぼ当確といえる状況になりました。

 

【'13女子賞金ランキング】(8/11現在)
1、平山 智加 33,182,000円★
2、金田 幸子 24,509,000円
3、日高 逸子 22,908,000円
4、三浦 永理 20,291,600円
5、寺田 千恵 20,284,000円★
6、長嶋 万記 19,820,000円
7、鎌倉  涼 18,745,000円
8、海野ゆかり 18,721,000円
9、谷川 里江 17,723,000円★
10、山川美由紀 17,089,000円★
11、高橋 淳美 16,017,000円
12、淺田千亜希 15,373,000円★
13、守屋 美穂 15,155,000円
14、永井 聖美 14,702,000円
15、田口 節子 14,533,000円
16、大瀧明日香 14,047,000円
17、新田 芳美 13,476,830円
18、宇野 弥生 13,337,000円
19、遠藤 エミ 13,273,000円
20、中里 優子 13,051,000円
(※★は今節優出メンバー)

 

昨年は賞金女王シリーズ戦で優出2着だった金田選手。
今年はひとつ上のステージで勇姿を見せてくれそうです。

 

今後の金田選手は、
次節8月21日からの大村女子リーグを走ったあと、
8月30日からの児島一般戦で地元凱旋し、
9月21日からは多摩川一般戦に出場予定。

 

第27代女王という看板を背負っての戦いとなる金田選手。
これからますます注目度を増すなかで、
どんな走りを見せてくれるのか楽しみにしたいところです。

 

金田選手、おめでとうございました!

 

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ではこれにて鳴門女子王座@cafeは終了。

 

次回の更新予定は8月21日、
'13-14シーズンの女子リーグ開幕戦・大村になります。

 

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

 

群馬 今井裕、松本、櫻本
埼玉
東京 廣中
静岡 長嶋、三浦、木村、豊田、土屋実
愛知 宇野、平本、前田
三重
福井 藤堂、今井美
滋賀 白石、森、遠藤ゆ
大阪 西村歩、落合、大原、坂、坂口
兵庫
徳島
香川
岡山 田口、金田、守屋、樋口、喜井
広島
山口 芦村
福岡 藤崎、魚谷、川野、深川、矢野、滝澤、坂本、真子、小野、渡邉優、高田、竹野、伊藤
佐賀 梅崎
長崎 仁科、滝川、宮地

 

女王・金田選手はもちろん、大村賞金女王覇者・三浦選手や、
田口選手、宇野選手、長嶋選手、魚谷選手、守屋選手などなど、
新シーズンの幕開けにふさわしい豪華メンバーが揃いました。

 

今後の女子レースもぜひお楽しみに。