唐津女子リーグはシリーズ最終日。
今日のレース結果は、
１Ｒ ③真子奈津実 ３コース抜き
２Ｒ ②渡邉 千晴 ２コースまくり
３Ｒ ①小野 生奈 １コース逃げ
４Ｒ ⑤犬童 千秋 ５コースまくり差し （３連単30630円）
５Ｒ ①宇野 弥生 １コース抜き
６Ｒ ①金田 幸子 １コース逃げ
７Ｒ ④中谷 朋子 ３コースまくり
８Ｒ ①佐々木裕美 １コース逃げ
９Ｒ ①向井 美鈴 １コース逃げ
10Ｒ ①土屋 千明 １コース抜き
11Ｒ ①中谷 朋子 １コース逃げ
今日２連勝をマークしたのはまたもや中谷朋子選手。
今節は残念ながら優出こそ逃したものの、
２・２・１・１・１・１・１・２・③・１・１着で
節間７勝のオール３連対という素晴らしい活躍となりました。
また３日目に出した１分４５秒５が最終的に節間一番時計に。
中谷選手の節間トップタイムは、
女子リーグでは第１戦・戸田に続いて今年２回目です。
中谷選手は今節開始前の女子賞金ランキングが１７位でしたが、
この６日間で約１１１万円も上積みし、
ランキング１２位までジャンプアップしています。
さて話題は優勝戦へ。
今日の優出メンバーの動きですが、
朝一番にピットを覗くと、
整備室に③長嶋万記選手と⑤山下友貴選手の姿が。
静岡勢２人がさらなる機力アップを目指して作業していました。
長嶋選手に話を聞くと、
「新品リングを入れたり、リングのローテーションをしたり、
一番回転を上げる方向でいろいろやってみました。
ペラも換えて行きます」とのこと。
「これが吉と出るか凶と出るか、ですね」と、
優勝の二文字だけを狙ってセッティングを再調整。
その後の試運転での手ごたえは上々だったようで、
「ターンの感じは良かった時の状態に戻ってました」と、
準備万端の様子で大一番に向けて気持ちを高めていました。
１号艇の平山智加選手は６Ｒ発売中にボートを水面に降ろして始動。
慌てる様子もなく着々と調整作業を進め、
仕上がりの充実ぶりを感じさせる動きが目立ちました。
そして１０Ｒ発売中に行なわれたスタート特訓で、
動きが注目されたのは⑥香川素子選手。
事前に前付けも示唆していた香川選手は、
特訓１本目ではスローの２コースに入り、
２本目はダッシュの６コースへ。
本番レースでのコース選択が一段と気になる動きを見せていました。
ちなみに香川選手は昨日まで体重４７ｋｇ台でしたが、
今日は４６．５ｋｇで０．５ｋｇの重量調整。
香川選手のオレンジベスト着用は、
昨年１月以来で約１年２カ月ぶりだったと思われます。
そして迎えた優勝戦。
進入は⑥香川選手が動いて①⑥②／③④⑤となり、
インから先マイを狙う①平山選手に対し、
②永井選手が３コースからまくり強襲。
これでブイ際にスペースができると、
差し抜けてきたのは黄色いカポック、⑤山下友貴選手。
【優勝戦１２Ｒ結果】
１着 ⑤山下 友貴 6コース ST.21
２着 ①平山 智加 1コース ST.17
３着 ④鎌倉 涼 5コース ST.33
４着 ⑥香川 素子 2コース ST.18
５着 ②永井 聖美 3コース ST.18
６着 ③長嶋 万記 4コース ST.29
決まり手＝まくり差し
２連単⑤① 5970円（20番人気）
３連単⑤①④ 30320円（75番人気）
山下選手の６コースからの１着は、
昨年３月１０日の住之江戦以来でほぼ１年ぶり。
６コース５４走ぶりの１着が値千金の白星となり、
劇的なデビュー初Ｖを勝ち取りました。
これで近況の女子リーグ優勝戦は、
尼崎で細川裕子選手（６コースまくり）、
多摩川で平山智加選手（５コースまくり差し）、
戸田で長嶋万記選手（６コースまくり差し）、
福岡で宇野弥生選手（５コースまくり）、
児島で浜田亜理沙選手（５コースまくり差し）、
唐津で山下友貴選手（６コースまくり差し）と
なんと６戦連続で５・６コースの勝利となっています。
レース後のウィニングランと表彰式を終えた山下選手は、
ピットに戻ってくると、
すでに裸足になって待ち構えていた静岡勢４人らに迎えられ、
初Ｖを祝う水神祭がスタート。
まずは揚降機に移動し、池田浩美選手を中心に段取りを確認。
ちなみに前節の多摩川女子王座でのＧⅠ初１着水神祭のときは、
こんな感じで横向きに優しく放り込まれていましたが、
今日は仰向けに担ぎ上げるスタイル。
しきりに「怖い！」と連呼していた山下選手ですが、
元体操選手らしい華麗なフォームで半回転しながら、
唐津の水面へと吸い込まれていったのでした。
そして続けざまに静岡レディース４人が突入。
池田浩選手、長嶋選手、鈴木成選手、喜多選手が飛び込み、
派手な水しぶきを巻き起こしました。
ちなみにこのあと陸に揚がろうとする山下選手を、
再び放り込むというお約束を２、３度繰り返し、
宴が終わるのを惜しむかのように何度も水面に戻っていったのでした。
山下選手は０７年１１月のデビューから
約４年４カ月で初Ｖを達成。
１０１期女子レーサーでは初めての優勝で、
男子を含めても７人目となっています。
近頃はデビューから２年ほど経つと枠なり進入を始める選手が多いなか、
Ａ級に上がるまではダッシュ一本で戦うと心に決め、
前々期にＡ級初昇格を果たすまで３年半にわたって
外からのレースに専念して懸命に腕を磨いてきた彼女。
その努力の成果をいかんなく発揮したのが、
今日の６コースまくり差しだったような気がします。
この優勝で若松女子王座の優先出場権を手にするとともに、
賞金１００万円を加算して女子賞金ランクも２０位まで浮上。
賞金女王戦線をかき回す存在になってくるかもしれません。
山下選手はこのあと４月４日からの三国一般戦、
４月１２日からの若松女子リーグに出場予定。
今後の活躍もますます楽しみにしたいところ。
山下選手、おめでとうございました。
【'12女子賞金ランキング】（3/14現在）
１、田口 節子 14,814,000円
２、宇野 弥生 9,200,000円
３、日高 逸子 7,920,000円
４、細川 裕子 7,694,000円
５、海野ゆかり 7,428,000円
６、横西 奏恵 7,043,000円
７、向井 美鈴 6,486,000円
８、長嶋 万記 6,222,000円
９、永井 聖美 6,178,000円
10、水口 由紀 5,960,000円
11、平高 奈菜 5,875,000円
12、中谷 朋子 5,621,000円
13、三浦 永理 5,601,000円
14、香川 素子 5,596,000円
15、谷川 里江 5,573,000円
16、平山 智加 5,490,500円
17、堀之内紀代子 5,384,000円
18、池田 明美 5,274,000円
19、岸 恵子 5,231,000円
20、山下 友貴 5,202,000円
ではこれにて唐津女子リーグ＠ｃａｆｅは終了。
そして２０１１年度の更新もすべて終了しました。
２００７年度に始まったこの「女子リーグ＠ｃａｆｅ」ですが、
どうやら来年度も継続となりそうな気配で、
６年目のシーズンに突入する模様。
予定ですが次回の更新は、
４月３日からの女子リーグ第５戦・びわこになります。
現時点での出場予定メンバー（支部別）は、
群馬 土屋、松本、小林
埼玉
東京 廣中、梶野、平田、大澤、藤原
静岡 池田浩、長嶋、三浦、鈴木成、喜多
愛知 細川、宇野、前田
三重 篠木、塩崎
福井 加藤奈、藤堂
滋賀 香川、茶谷、白石、森、遠藤ユ
大阪 西村歩、落合、原田、鎌倉、坂
兵庫 中谷、古賀
徳島
香川 野田、西村美
岡山 守屋、喜井
広島 浜田、渡邉千
山口 片岡、向井、佐々木
福岡 藤崎、犬童
佐賀
長崎 池田紫
来年度もよろしくお願いいたします。