「GⅠ第25回女子王座決定戦」はシリーズ最終日。

 

今日のレース結果は、

 

1R ③五反田 忍 3コースまくり
2R ③落合 直子 4コースまくり差し
3R ④廣中智紗衣 4コース差し (3連単15950円)
4R ②片岡 恵里 2コース差し
5R ②三浦 永理 2コース差し
6R ②新田 芳美 2コース差し
7R ①池田 浩美 1コース逃げ
8R ③鎌倉  涼 3コースまくり (3連単13790円)
9R ⑤長嶋 万記 5コース抜き (3連単21590円)
10R ①永井 聖美 1コース逃げ
11R ①宇野 弥生 1コース逃げ

 


GⅠ初1着を目指す落合直子選手守屋美穂選手が2Rに登場。
今節最終走のラストチャンスで水神祭を狙う2人は、
落合選手がコンマ03、守屋選手がコンマ01と渾身のスタートを披露。

 

落合選手が4コースまくり差しを決め、
念願の白星を手にしました。

 

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ピットでは大阪支部勢をはじめ、
多くの選手が拍手を送って盛大にお出迎え。

 

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連日遅くまで試運転を繰り返すなど懸命の戦いを続け、
その努力が最後の最後で見事に報われました。

 

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水神祭は7R終了後にスタート。

 

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近畿勢を中心に多くの選手が集まり、

 

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かなり高めの位置までリフトアップ。
落合選手は「高い! 怖い!」と絶叫していましたが、

 

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目いっぱい反動をつけてから、
ロケット発射。

 

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投げた選手たち自身がビックリするほど強烈な勢いで飛んでいき、
鋭角に水面へ突き刺さったのでした。

 

これを見て大阪支部の先輩勢も奮起し、

 

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五反田忍選手と高橋淳美選手が発射準備。

 

五反田選手が華麗にダイブし、

 

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高橋選手が関西のノリで舞い、

 

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こうして水神祭は拍手の中で幕を閉じたのでした。

 

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今節の大阪支部勢は5日目までで計1勝と
思わぬ大苦戦を強いられていましたが、
今日は1Rで五反田選手、2Rで落合選手、8Rで鎌倉選手と
計3勝をマークする意地の走り。
底力を見せる最終日となりました。

 


そして10Rと11Rで行なわれた選抜戦は愛知勢が連勝。

 

1着賞金70万円の10R特別選抜B戦は、
①永井聖美選手がイン逃げで勝利。

 

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永井選手は前々節の福岡女子リーグ、前節の児島女子リーグと
2節連続で予選落ちを喫し、リズムが不安視されていましたが、
「周りの人は『大丈夫?』って心配してくれてたんですけど、
 自分では別に何とも思ってなかったです。
 ちょっと疲れてるのかなぁと思ったぐらいで」
といたってマイペース。

 

今節はしっかり随所に永井選手らしい走りを見せ、
次節以降に期待がふくらむ一節となりました。

 

11Rは①宇野弥生選手がインから逃げ切って快勝。
1着賞金は100万円で、女子リーグ優勝と同じ価値のある

大きな白星を手にしました。

 

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近況絶好調で女子賞金ランク首位として王座を迎えた宇野選手。
今節6日間で約200万円を上積みし、
ランキングこそ2位に後退したものの、
賞金女王出場に向けて大きく一歩前進しています。

 


というわけで話題は優勝戦へ。

 

優出メンバーの今日の動きを写真で振り返ってみると、


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3R発売中から水面での調整作業を開始した田口選手。

 

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田口選手は横西選手の隣の係留ピットにボートを停め、
ときおり2人で言葉を交わしながら作業を進める。


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池田明選手も3R発売中に水面へ。
しかし4R発売中に再びボートを陸に揚げると、
準備が完了したのかその後は大きな動きは見せなかった。

 

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日高選手は8R発売中にボートを水面に降ろす。
やや遅めの始動で、余裕を感じさせる動き出し。

 

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32号機の傍らで長い時間メモをとっていた向井選手。
こちらもボートを水面に降ろしたのは8R発売中と遅めに。


 

今日の優出メンバーの動きで最も注目を集めたのは、
やはり4号艇の細川裕子選手

 

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(左:細川裕子選手、右:香川素子選手)

 

朝早くからその姿は水面に見られ、
チルトの調整に取り掛かっていました。

 

そんな細川選手に付きっきりだったのは、
チルトの盟友・福島陽子選手。

 

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2人で何度も足合わせと意見交換を行ない、
究極の伸びを求めてチルト3度や2度、1度など
さまざまなセッティングを試していたとのこと。
共闘態勢で試行錯誤を繰り返していました。

 

しかし7R発売中にボートを陸に揚げた細川選手。
話を聞いてみると、
「いろいろやってみたんですけど、やっぱりダメですね」
思うような伸び足に仕上がらなかった様子。

 

「チルトマイナス0.5度でいけば展開をつける足はあるんで、
 そっちの方向でいってみます」
と話し、
ペラやギアケースなどセッティングを昨日までの
状態に戻す作業に取り掛かったのでした。

 

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(7R発売中、チルトを変更している様子)

 


そして時刻は16時半を回り、
いよいよ第25代女王を決める優勝戦がスタート。

 

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ピットでは固唾をのんで決戦を見守る選手たちの姿が。

 

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少し離れたところでは、祈る岡山若手勢。

 

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(左:守屋美穂選手、右:樋口由加里選手)


 

緊迫の頂上決戦は一瞬で決着。

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インからコンマ09のトップスタートを決めた①田口節子選手が、
影をも踏ませぬ圧倒的な逃走劇。
バック直線で5艇身以上のリードを奪って一気に独走態勢を築きました。

 

【優勝戦12R結果】
1着 ①田口 節子 1コース ST.09
2着 ④細川 裕子 5コース ST.16
3着 ⑥向井 美鈴 6コース ST.15
4着 ③横西 奏恵 3コース ST.19
5着 ⑤日高 逸子 4コース ST.18
6着 ②池田 明美 2コース ST.20
決まり手=逃げ
2連単①④ 1060円(5番人気)
3連単①④⑥ 7620円(26番人気)

 


涙の初戴冠から一年、歓喜の再戴冠を果たし、
史上3人目となる女子王座2連覇を達成。

 

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【女子王座歴代覇者】
第1回 87年(浜名湖) 鈴木 弓子
第2回 89年(多摩川) 日高 逸子
第3回 90年(多摩川) 鵜飼菜穂子
第4回 91年(蒲郡)  鵜飼菜穂子
第5回 92年(戸田)  鵜飼菜穂子
第6回 93年(多摩川) 佐藤 正子
第7回 94年(浜名湖) 谷川 里江
第8回 95年(多摩川) 谷川 里江
第9回 96年(戸田)  山川美由紀
第10回 97年(蒲郡)  渡邊 博子
第11回 98年(三国)  西村めぐみ
第12回 99年(尼崎)  横西 奏恵
第13回 00年(丸亀)  柳澤 千春
第14回 01年(多摩川) 山川美由紀
第15回 02年(徳山)  岩崎 芳美
第16回 03年(芦屋)  西村めぐみ
第17回 04年(多摩川) 海野ゆかり
第18回 05年(大村)  日高 逸子
第19回 06年(浜名湖) 横西 奏恵
第20回 07年(徳山)  寺田 千恵
第21回 08年(津)   横西 奏恵
第22回 09年(尼崎)  新田 芳美
第23回 10年(下関)  寺田 千恵
第24回 11年(三国)  田口 節子
第25回 12年(多摩川) 田口 節子

 

これで女子王座は岡山支部勢が3連覇。

 

06年以降のここ7年間は、
徳島岡山徳島徳島岡山岡山岡山
2強時代が続いています。

 


このあとウィニングランで大観衆から歓声を受けた田口選手。

 

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ピットに戻ってくると今度は同世代の仲間たちから
熱烈なハイタッチの嵐を浴びていました。

 

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(左から片岡選手、佐々木選手、堀之内選手)


田口選手の優勝は昨年11月平和島オール女子戦以来で通算V35
優勝賞金1000万円を獲得し、
もちろん女子賞金ランキングでトップに立ちました。

 

【女子賞金ランキング】(3/4現在)
1、田口 節子 14,802,000円
2、宇野 弥生 8,389,000円
3、細川 裕子 7,027,000円
4、日高 逸子 6,762,000円
5、海野ゆかり 6,731,000円
6、向井 美鈴 5,886,000円
7、三浦 永理 5,589,000円
8、横西 奏恵 5,562,000円
9、長嶋 万記 5,277,000円
10、池田 明美 5,274,000円
11、永井 聖美 5,182,000円
12、平高 奈菜 5,123,000円
13、谷川 里江 4,844,000円
14、水口 由紀 4,816,000円
15、堀之内紀代子 4,736,000円
16、香川 素子 4,718,000円
17、中谷 朋子 4,496,000円
18、藤崎小百合 4,426,000円
19、山川美由紀 4,333,000円
20、中里 優子 4,287,000円


今後の田口選手の出走予定ですが、
次節は3月15日からの戸田SG総理大臣杯
その翌節は4月5日からのGⅠ平和島周年となっており、
記念戦線での活躍に期待が集まります。

 

田口選手、おめでとうございました。

 

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ではこれにて多摩川女子王座@cafeは終了。

 

しばらく余韻に浸りたいところですが、次節はわずか5日後、
3月9日から女子リーグ第4戦・唐津が始まります。

 

現時点での出場予定メンバー(支部別)は、

 

群馬 土屋、櫻本、小林
埼玉
東京 廣中、内田、梶野、稲生
静岡 池田浩、長嶋、鈴木成、喜多、山下
愛知 永井、細川、宇野
三重 鈴木祐
福井
滋賀 香川
大阪 西村歩、落合、鎌倉
兵庫 中谷、古賀
徳島 坂田
香川 野田、西村美、平山、平高、松尾
岡山 堀之内、金田、守屋、喜井
広島 渡邉千
山口 片岡、向井、佐々木
福岡 藤崎、犬童、川野、坂本、真子、小野
佐賀 梅崎
長崎 池田紫、仁科

 

今節優出組から向井選手と細川選手が登場するほか、
王座からの転戦組が21人という構成に。

 

息つく暇もなく続いていく女子戦線を
これからもお見逃しなく。