なんか、いろんな報道といろんな意見があるようで、ここに書いた事を読んだ方もそれなりにいらっしゃるようなので、もう少しだけ補足しておきたいと思う。
この件について、既に土地の所有権?は西日本高速道路会社にあるとの報道?もある。園長はいわゆるプロ市民で、自分の活動に園児を巻き込んだんだという意見もあるようです。ま、その可能性は結構あるでしょう。畑の前での反対活動のやり方は、まさしくプロ市民のやるそれと全く同じでした。
プロ市民の人たちのやり方、主張にはいつもほとほと呆れるばかりです。彼らは屁理屈とごり押しで世間を動かそうとするわけで、主張には無理があり、やり方もとても共感できるものではありません。
ということをさしひいた上で、今回の橋下知事のやった事についてもう一度考えてみます。
まずは子供を巻き込んでしまった件です。これは確かに代執行をやると決めたらこうなる事は容易に予見できたわけで、あえて園側の芋掘りの予定期日前に代執行をやれば子供が巻き込まれる事はアホでもわかります。知事は先送りした場合の損失を挙げて正当化しているようですが、現時点で開通しているわけでもなく、またこの区間さえできればすぐに完成するというわけでもないでしょうから、ここでの2週間の遅れがそのまま知事の言うとおりの額面での損失になるとはとても思えません。問題が大きくなる前に回避策をとれなかった大阪府の失策というべきかと思います。
次に代執行のタイミングです。確かに地裁において差し止めは却下されました。しかしながら、園側は上告を行っており、その結果はまだ出ていません。今の時点で代執行を行い、土地収用ばかりかそこにあったものを破壊してしまった(収穫の事です)となれば、もし高裁で差し止め請求が認められてしまった場合、どのように申し開きをするつもりなのでしょうか?既に破壊してしまったものは現状復帰する事ができません。つまり、実施すべきもののタイミングが間違いであり、これをもとに今後損害賠償を起こされてもおかしくないのではないでしょうか。
さらに、少なくとも上告を行っていたわけですが、この結果が出る前に行政側で引導を渡してしまった事になります。つまり、司法の判断が入る余地をなくし、司法の意味を抹殺したと考えられます。
公共の利益のために代執行を行うという判断には反対しません。しかし、代執行を行うのであれば、それを受ける人に取って、資産的損失をもっとも小さくできるように配慮すべきではないでしょうか?なぜなら、たとえ相手がだだをこねている人であったとしても、あくまで資本主義社会の枠組みの中で生きているからです。資本主義社会では財産権の保証は基本的人権と並んで高く優先されます。財産を既存する可能性のある行為は、たとえ公共性が高いとしても尊重し保護されなければなりません。もし、公共性を優先するのであれば、それはここ最近の中国当局が行ってきたオリンピックに向けた土地収用と何ら変わりはないのです。中国は共産主義社会です。なので、あのような暴挙が許されますが、日本は資本主義国家のはずなので、そのような事はないはずです。
ごちゃごちゃ書きましたが、私は法律のプロではないし、社会学の高等教育を受けたわけでもありません。今回書いた事も、ほとんどは人の親としての憤りと不満、あとは橋下知事に対する日頃の疑問によるものです。あくまでも独り言のレベルなのでこの件について議論する気はないし、これ以上の展開を行うつもりもありません。が、就任以来の橋下徹知事のやり方については相変わらず疑問と横暴さを感じるし、また、大阪府民がなぜ彼を選挙で選んだのかには理解できないものがあります。正直、大阪の人の「笑いとネタ」として行った事の結果に過ぎないと思いたいところです。その点、同じタレント出身でも宮崎県知事はよくやっていると思います。彼は彼なりにやるべき事と見せ方を消化して、具体化するための手法について精査した上での現在だと思います。大阪府知事にも少しは見習ってもらいたいものです。