ラーメン屋に学ぶサロンの集客 | 売上UPで楽しいサロン経営と人生を実現する「サロン集客講座」

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真井です。


久しぶりの配信です。


今晩から明日にかけて、
ここ10年で最強の台風がくるみたいですね。


皆さんも気をつけてください。


さて、なぜ急に久しぶりの記事を
書こうかと思ったかというと、
先日興味深いことがあったからです。


「一蘭」ってラーメン屋知ってます?


有名なラーメン屋なんですが、
うちの近所にもできたので、
ふらっと行ってみました。


ここのラーメン屋、
めちゃくちゃうまいんですよ。


ただし、うまいと言っても、
味の話ではありません。


マーケティングが「上手い」。


味も「美味い」んですけどね。


間違いなく、超意図的に、
戦略的にやってます。


今日は僕が感じたその内容を紹介。


最後にこの思考の重要性を解説しますが、
この考え方はきっと役に立つはずです。


ではスタート。



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仕切りがある
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これ、有名なんで知っている方も多いと思いますが、
一蘭は席と席の間に仕切りがあります。


つまり、隣が見えない。


そして、席の前にも暖簾がかかってます。


店員とお客さんの間に暖簾があるので、
お互いの顔は見えません。


でも暖簾の隙間から店員のお腹のあたりが
少し見えるので、暖簾の向こうでお辞儀を
しているのとかはちゃんとわかるわけです。


これ、面白いですよね。


普通のラーメン屋であれば、
顔が見えていても注文した時に
わざわざしっかりとお辞儀なんてしません。


でも一蘭は、顔は見えないけど、
しっかりとお辞儀するわけです。


逆の逆。


店員と顔を合わせなかったり、
隣の席との間に仕切りがあるのは、
間違いなく女性客を意識してのことです。


僕の友達でもそういう意見をよく聞きますが、
「ラーメン食べたいけど1人で行く勇気がない」
って女性はかなり多い。


でもここなら気にならない。


ほとんど誰とも顔を合わせませんから。


しかも、顔が見えない分、接客も悪く感じやすいので、
しっかりと暖簾の向こうからでも、
お辞儀しているのがわかるようになっている。


素晴らしいですね。



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声を出さない
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一蘭では、入店から退店まで、
一切こちらは声を発する必要はありません。


注文は食券をテーブルの前に置くだけですし、
その他の様々な細かい要望も、
テーブルに置いてある紙に丸を付けるだけ。


麺の硬さや、油の量や、辛さの度合い、
ネギの種類と量などですね。


あとは替え玉も同じようにできます。


これもさっきと同じで、
女性からすると嬉しいですよね。


女性が大声で「替え玉いっちょう!」
ってのはなかなか勇気がいるでしょうから。


ネギが嫌いでいつもネギ抜きを頼む
僕からしてもこれは嬉しいです。


恥ずかしいとは思わないですが、
口頭で一々言うのってなんか面倒なんですよね。


あと、これはいつも言っていることですが、
お客さんからすると、
「書いていないことはわからない」んですよ。


ラーメン屋慣れしている人は、
気にせずに初めて行くラーメン屋でも


「こってりで!」とか
「バリカタで!」とか言います。


大抵のラーメン屋は、メニューなどに
こういう要望も受け付けるって書いてなくても、
希望を出せば応じてくれます。


でもそれを知らない人もたくさんいるし、
「書いてないけど要望出していいのかな?」
って躊躇する人だっているはず。


だから、ラーメン屋の方から、
提案してくれるのはありがたいわけです。



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替え玉するのが当然オーラ
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店舗によるかもしれないんですが、
僕が行った一蘭では食券機の1番目立つボタンは、
通常のラーメンと替え玉のセットになっています。


これって珍しいですよね。


普通は、ラーメン単品があって、
下の方のオプションなどに「替え玉」という感じで、
追加ボタンを押すという形が多いです。


でも、一蘭では最初から
「ラーメン+替え玉のセット」
になっているメニューが目立っています。


当然これを頼む人は多いでしょう。


素晴らしいと思ったのは、
他にもあります。


それは、食券機や席に貼ってあるこんなPOP。


「福岡では男性も女性も皆替え玉が当たり前!」


詳細は忘れましたけど、
こんなような文章です。


この一文で、晴れて替え玉は
女性にも市民権を得たわけです。


「あ、女性でも本場では当たり前なんだ?
じゃあ替え玉してもいいわよね♪」


って。


恥ずかしいと感じるのは、
特殊で市民権を得ていない考え方や行動だからです。


これが皆やってるなら恥ずかしくない。


ほんと素晴らしい一文。


ちなみに、テーブルに着いてからでも、
ボタンひとつで声を出さずに厳禁で替え玉追加はできるので、
席にもしっかりと書いてあります。



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お土産を買いたくなる
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ラーメンの完成を待っている間って暇ですよね。


一蘭の場合は両隣に仕切りがあるので、
ラーメンを待っている暇な時間には
ここに貼ってあるPOPやチラシに自然と目が行きます。


ここに替え玉の良さなども書いてあるんですが、
お土産の宣伝もしっかりとしています。


で、単に売っているだけじゃなくて、
お土産を使ったウマそうな調理法なども、
書いてあるわけです。
(お土産はラーメンだけじゃありません)


これがまたウマそうなんです。


これを見てお土産を買いたくなる人も
かなり多いはず。



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ラーメンのこだわり
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ラーメンのこだわりも、
目が届くところにしっかりと書いてあります。


実際に食べてみて美味いかどうかももちろん大事ですが、
人間はイメージにも左右される生き物。


値段が高いだけで良いものに感じたり、
行列ができているだけで美味しい店に感じたりと、
不合理な判断は沢山しています。


こだわりをしっかり読んでから食べると・・・
あら不思議。


通常の2割増しで美味く感じます。


数字は僕の感覚ですが。




以上まとめましたが、
これは僕が勝手に感じたことなので、
実際どこまで一蘭さんが意識したかわかりません。


でも大きく外してはいないんじゃないかと。


あなたにも感じて欲しいのは、
一蘭がやっているこれらのことは、
別に「売りつけよう」っていうことでは無いということ。


お客さんにとっても良いことばかり
なんですから。


替え玉だって、もちろん売上UPの意識もあるでしょうが、
「本当に美味いから是非恥ずかしがらずもっと食べて欲しい」
という想いがきっとあるからですよね。


そしてもう一つ。


これらは別にマーケティングのテクニックとか、
特別な商品の良さがなければできないことでは
ないということ。


これまで解説したことって、
ほとんどはどこまでお客さん目線に立って、
どこまで気遣いができるかってことじゃないですか?


一蘭は確かに美味いと思いましたが、
ここでお話してきた対策自体は、
この味がなければ出来ないことじゃありません。


1.お客さんや見込み客をじっくり観察してやるべきことを考え、
2.それを「意図的」に表現する


最悪なのは1をすることなく、
2ばかりを追い求める人。


つまりテクニックでどうにかなると
思っている人。


テクニックだけでもある程度数字を
上げることはできますが所詮ハリボテ。


1は、誰にでもできることです。


どこまでお客さんの求めていることにマッチしたことを
考えられるかは人それぞれですが、
やってマイナスになることはほとんどない。


だから、日常的に徹底的に1をやる。


2もある程度までは、
マーケティングや集客の知識がなくてもできます。


とりあえず実行したり表現すればいいので。


そこから、より的確に伝えるのは、
コピーの技術であったりLPO対策の技術であったり
が関わってきます。


でも、途中までは必ずできます。


そこまでで十分な結果が出ることだって、
もちろんあります。


何しろ、マイナスになることを
やっているわけじゃないんですから。


ちなみに、僕のクライアントさんの中でも、
圧倒的に結果が出るのが早い人は、
1の思考が既にある人です。


もしくは、2まで既に自己流で実践している。


誤解を恐れず言えば、ここまでできていれば、
あとはリスティング広告でサクッと適切な見込み客を
集めてしまえばあっという間に結果が出ます。


では最後に。


1をやるためにはどうしたら良いか。


ポイントは2つ。


1つは、自分のサロンを客観的に見ること。


とは言え、自分が当事者ですから、
なかなか客観的には見るのは難しかったりします。


その場合は、お客さんの立場の人に聞く。


どう考えてもこれが1番早いです。


答えは僕でもなくあなたでもなく、
お客さんや見込み客が知っているんですから。


注意点として、実際にお客さんに聞くのも良いですが、
お客さんはなかなか本音を言わない場合も
あるんですよね。


なので、お客さんだけでなく、
忌憚なく意見を言ってくれる、
知り合いの部外者にも頼む。


実際にサービスを受けてもらって。


もちろん、実際にサービスする時は、
入店してから(もっと言えばその前から)、
知り合いだと思って接しちゃ駄目ですよ。


本当のお客さんの感じで接しないと、
全く意味が無いですから。


これを何人かにやる。


ちなみに同業者やスタッフは駄目です。


あくまでも、あなたのサービスに対して、
ドシロウトの人じゃなきゃ意味がありません。


2つめ。


飲食店でもなんでもいいんですが、
他の店に行く時も常に問題点と良い点を考える。


普通、ラーメン屋に行くだけで、
ここで話したようなことを一々分析して考える人はいません。


僕はこれが仕事だから癖になっているわけですが、
あなたもこの習慣を付けるとものすごく身になりますよ。


店からしたら嫌な客でしょうが、
口に出さなきゃバレません。


僕が常連で行くカフェの店員さんも、
まさか腹の底ではカフェに対して辛辣な診断をされているとは、
夢にも思っていないでしょう・・・。


だからあなたもやってみてください。


1で、客観的になるのは難しいって言いましたよね。


でもこっちは簡単なんです。


何しろ自分の店じゃないから実際に他人だし、
当事者の「都合」なんて関係ないから、
いくらでも辛口で批評できます。


都合っていうのは、
「そりゃ金があればもっとこうするよ」とか
「人件費の問題でここは改善できないんだよ」とか。


これ、当事者からすれば考慮しなきゃいけないことなんですが、
こういうフィルターはものすごく邪魔。


お客さんからすればそんなことは、
知ったこっちゃないんですから。


あなたが対応するのはお客さんだから、
あくまでも一旦お客さん目線で考えなきゃいけない。


お客さんを神様扱いして、
何でもかんでも無理して対応しろってことじゃないですよ。


僕だってそんなことはしません。


都合も踏まえて、実際に対応するかどうかは、
その後に考えるとして、まずはお客さんの心理を把握する。


そうすると、自分のビジネスに活かせることも見つかるし、
いかに客観的に自分のビジネスを見ることが難しいかもわかります。


良いトレーニングです。


さっそく今日からやってみてください。



※あと、メルマガの方ではたまに質問を受け付けて、
音声などで解説もしていくのも面白いかなと思ってます。


メルマガのネタも僕が一方的に話すより、
皆さんが知りたいことを話したほうが良いと思うので。


質問は後日募集します。