どうもショルヘーノです。



今回の記事はちょっと趣向を変えて、
最近プレイしたUNDERTALEというゲームを踏まえて、類似作品との比較レビューを独自のド偏見で語っていきたいと思います。





UNDERTALE

トビー・フォックスという方が基本的には一人で作られたいわゆるインディーゲーム。
作者は糸井重里さん作の「MOTHER」シリーズが大好きでふんだんにそのような要素が盛り込まれた"戦わなくていい"RPGです。

敵と出会っても基本的には会話をしてなだめたり、いなしたり、考えさせて逃す、というパターンを駆使して如何に経験値を上げることなく進めるか というのがスタイルです。

そしてこのゲームの特殊なイメージを連想させるのは上記のゲームスタイルと、ちょっと面白げな言葉のニュアンス。

愛着わかせる、というのか人間味のある言葉というか。
現代的、日本の若者っぽい感覚を思わせる雰囲気です。

そして出会うモンスターたちと会話をしてお友達になり、戦わず経験値も積まずレベルも上げずにクリアしていく現代のアンチRPGだと思います。

インディーゲームにしては物語の根底も奥深く、現実の社会を考えさせるような、いまみんなが悩んでいる争いごとや間違った政治思考などをかなりパンクでアンチテーゼな表現で扱っています。

面白い、良い面としてはとにかくキャラクターがユニークで愛着がわきますし、キャラのことをしっかり記憶します。

アニメとかゲームとかありげな、なんだっけ?あのーなんか居たよね なんかほら あのキャラ… みたいな感覚にならず、だいたいの主要キャラの性格や名前を覚えてしまいます。

そして愛溢れるストーリー。
ユーモラスな会話、言葉の表現。

とてもとっつきやすく、やっていくうちにみるみる引き込まれていくのが分かります。

そして分枝するルート。
N,P,Gルート、と基本は3つのルートで大まかに区分けされていて、更に何周もしていくとその度にキャラクターとの会話の内容も変わっていく。

ので、何度やっても飽きずにプレイ出来る新しい感覚でした。
7周目くらいまで敵の会話が変わるのは驚きましたね。
しかもインディーゲームなので今もなおバージョンアップされていて、要素も増えているとか。

最近ではあるキャラクターが任天堂、HAL研の桜井さんに認められてスマブラにもMiiファイターのコスチュームとして登場しております。

評価が評価を呼び、今やただのインディーゲームとしてでなくある種社会現象的にも捉えられるような大作として成り立って言ってるように感じます。


と、ここまでのレビューは大体の人がやっている
ぼくも素直に上記のように思っております。


ここからは少し偏見レビュー。



まず、MOTHERすぎる。

トビー・フォックスが糸井重里、MOTHERシリーズを敬愛しているのはすでに周知の事実なので許せるんですけど。

日本語公式の言葉のチョイスがとにかく糸井重里感を出そうとし過ぎて、かなりサムい

非日本語対応期の日本語パッチを当てた、以前のモノの方が圧倒的に素直でシンプルで感動に至れたと思う。

糸井重里感をそこまで出してしまうと正直MOTHERでいいとなってしまうんですよね。
クオリティも物語も圧倒的に上位互換なんだから。



本題。

インディーゲーム、個人で作ってる(※スペシャルサンクスメンバーは沢山明記されており、少なくともすべてひとりで作っているわけではないようです)
ということで、インディーゲームの中では密度の高いゲームですがそれでもメジャーゲーム、会社で制作しているものとは違うのでボリューム自体はそこそこ。

それはまったく問題ないんですが、プレイしていて思ったことはストーリーを語りすぎる

RPGで中身の詰まったゲームなので、物語性もかなり色濃く、その分内容もあるんです。
ありすぎる。

なのでどういうゲームなのか、ということを制作側から、しかも終盤にかけて怒涛に語りすぎてしまう為、思った以上にダレる。
ある種、RPGというジャンルでなくシミュレーションゲーム、ノベルゲームの括りで名乗った方がいいと思うくらい。

良作とされるゲームの多くは何と言ってもプレイヤーに想像させるのがめちゃくちゃ上手いんですよね。

だからすべてを語ることなく、片鱗、片鱗を見せて結末があってもどうしてそうなってしまったのかの繋ぎ目というのはプレイヤーに任せていたりします。

UNDERTALEは何を言いたいのかがはっきり明確なのでそれはいいんだけど、言葉を詰め込みすぎてそれは分かったからごちゃごちゃ言ってないで簡単に言え と思ってしまう。



その観点からいくと、こちらのゲームはルートが3つあると言いましたが、

Nルートは通常のクリアなんですが、ラスボス〜結末はいいのにそれまでがダルい。
語りに落ちているために、ラスボス前の物語読み聞かせみたいな部分がとにかくもっと簡潔に言えるだろと思っちゃう。

Pルートに至っては言葉悪いんだけど、茶番。
愛の溢れる物語はいいんだけど、持っていき方がちょっと。
最後のみんなとお話する部分も長すぎてこれまでのなんとか上手く行ってた流れが完全に破綻している。
残念。


しかしながらぼくはUNDERTALEはかなり良ゲーだと思っております。

それを思わせたのがGルート。
いわゆるジェノサイドルートと言って、愛溢れるラブな世界を崩壊させるすべての敵をぶっ殺しながら進んでいくルートなんです。

会話をしてお友達になってモンスターも逃がしてあげて、という部分をすべて放棄し、とにかく殺しまくり、経験値やレベルを上げていく。

Pルートで幸せにお友達になった敵だった子たちも豹変、とにかく牙を剥いてくる。
人によってはそんなお友達となった子たちを殺すのが本当に悲しくてプレイを進められない、なんて人も出てくるくらいのルートなんですね。

ただこのGルート、制作側の本当に伝えたいことや物語の本質を多く語ることなくめちゃくちゃ上手く表現している。

これに関してはプレイしてもらった方がいいんですけど、フラウィーというUNDERTALE唯一のちゃんとした敵(結局敵ではないんだけど)がかなり重要になってくる。

恐ろしいキャラクターだったのに、狂人と化した主人公に対し、最後には自分の話をしてくれ、主人公に怯え、そして最終的に主人公を止めようとしたりしてくれるんですが…

かなり完璧な作られ方をしていて、結果的にもちろんこれはバッドエンドなんですがそのバッドがとても美しく儚く悲しい。

非常によく出来ていて、間違いなくこちらのルートの方が愛や平和を知れる
闇を描くことによって、その光の大切さや脆さを知れるという…。

これこそが本当のアンチテーゼだと思わせてくれます。
Pルートのあの茶番劇はもはやこのGルートの為の布石、過程でしかないんだと感じるくらい。

Gルートをやるまではどうしてこんなに盛り上がってるのか分からなかったけど、これは名作だった。
本当に感動しました。



と、言うのがUNDERTALEのレビューになります。


以下はそんなUNDERTALEの類似作品の紹介です。



MOTHERシリーズ(1,2,3)

トビー・フォックスの敬愛する糸井重里さんが作った任天堂作品。
今回はMOTHER2を軸に話していきます。

主人公はなんでもないどこにでもいる平凡な子供。
ただ、PSI(サイ)という超能力が扱えるので全然平凡じゃない

普通の街を舞台に宇宙人たちが未来から侵略してきて、未来が悲惨なことになるのを知って阻止するために強くなっていく。

従来のRPGと違い、勇者でもなんでもないのがミソ。
街もアメリカを舞台に色んな国へ行ったり、とかなり現実的。
さらに糸井重里語録じゃないですけど、ユーモア溢れる言葉が話題となりました。

敵も殺すわけではなく、正気に戻してあげる、というのがかなり良いところ。
ゾンビなんかは土に戻す、という感じなので言っちゃえば殺してるみたいな感覚かもだけど…


そしてとにかく愛が溢れてる。

でもぜーんぜん嫌じゃない。
とにかく素敵に作り込まれていて、ご都合主義部分もひっくるめて感動してしまいます。

いわゆる勇者タイプRPGのアンチテーゼのパイオニア作品と言っても過言ではないです。

MOTHERシリーズに影響された人たちが本当に多く、ずーーっと今なお愛されている作品です。
神ゲーなので、1,2,3をやってもすべて間違いないです。

プレイすると分かるんですがUNDERTALEが本当にMOTHERを意識してるんだな、と理解できます。
し、たぶんだけどMOTHERのめちゃくちゃコアなファンってUNDERTALEプレイ出来ない気がする。
MOTHERが強すぎるから。




ゆめにっき

この手の考えさせるRPGタイプのゲームとしては特に鬱な作品です。
UNDERTALE同様にインディーゲームとして名を馳せたコアなファンがめちゃくちゃいる現代的な作品です。

主人公のまどつきという女の子をプレイするんですが、まず現実の部屋から出られず(出ようとしない)、布団で眠り、夢の中を歩くゲームです。

敵という敵はおらず、唯一鳥人間というキャラクターが出会うと追いかけてきてどこからも出られない隔離場所に飛ばしてくるくらいです。
その場合は目を覚まして現実に戻ります。

目的としてはエフェクトなるアイテムを25個(だっけ?)集めるだけです。
戦闘もなく、ただひたすら夢の中のあらゆる場所を練り歩くのみですのでさっさと次に進みたい人には難しいかもしれません。



ただ出てくるキャラクターや背景がちょっと怖くて、

基本的には悪夢の中を彷徨っています。

これに関してはUNDERTALEとはまったく逆で愛はないし、とにかく語られることがない。
プレイヤーたちが夢の中を歩き回り、だんだんと主人公のまどつきがどういう事情でどんな状態にいるのかを察して想像して理解していきます。

そしてめちゃくちゃ衝撃的なラスト。

感動というよりもただただ息苦しく鬱々とした世界が広がっていて、ショック且つ虚しい最期。

これは今回レビューしているどの作品よりも実際にプレイしないとこの感覚が理解出来ないと思われます。

ゲームとしてはある意味破綻してるんだけど、想像力働かせ、予想出来ない世界に今も根強い人気があります。

色んなゲームをやってきたけど、常に頭の隅にある忘れられないゲームの1つです。




moon

ドラムの力也くんからオススメされてプレイした不思議なRPG。
どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、出てくるモンスターのような人たちと会話をし、ラブというものをゲットしていくゲームです。


主人公はなんの変哲も無い子供。ただし体が透けている。
基本的に戦うことはなく、会話をして相手がなにを欲しているか、何をして貰いたいのかを理解して解決していくクエストスタイル。

ただ、攻略サイトなど見てプレイしないと完全クリアは確実に難しいゲームなのでプレイされる際はある程度知識を持ってからすることをオススメします。

RPGアンチテーゼの大本命といいますか、絶対的な敵というのが実は物語の勇者という、とにかくあらゆるRPGのアンチ作品。

そしてとにかく愛に溢れ、感動もするし、めちゃくちゃ心に残ります。

正義ってなんなんだろう、と考えさせられるくらいテーマも重いんですがそれらもしっかり楽しませてくれるくらいコミカルでユーモラス。

なによりどんなキャラクターのことも愛してしまいます。
これも終わり方は衝撃的なので、普通のRPGに満足してない方にオススメです。

あんまり人からオススメされたゲームってプレイしないんだけど(実況プレイとか観ちゃう)、これはわざわざ中古で購入してプレイしましたね。

なによりプレミアがついていて、中古でもめちゃくちゃ高い。
ヤフオクとかなら運良ければ4000〜5000円で買えるけど…


でも今度SWICTHでダウンロード版が出るようで、本当に色んな人にやってほしい。
めちゃくちゃ難しいから。

さすがにSWICTH欲しくなったよ。




そういうわけで。


これらを踏まえた上でUNDERTALEをオススメするとしたら、
MOTHERシリーズもゆめにっきもmoonもプレイしたことがない人に勧めます。

この3つの作品の面白い部分を少しずつ浅く広く扱っているのがUNDERTALEだと結論に至りました。

UNDERTALEをプレイしてもっとこういう作品がやりたい!と思うなら、上記3つの作品をプレイすれば深く深く楽しめます。

そういう点で言えばとっつき易く簡単に受け入れられて、色んな楽しみ方ができるUNDERTALEはこの手のゲームの新規ユーザー獲得、ならびに試食感覚として遊ぶのがうってつけだと思います。


圧倒的MOTHER、鬱作品のゆめにっき、アンチと愛を知れるmoon、これらを総括して簡潔に楽しめるのがUNDERTALE、ということになります。ド偏見です。



ぜひどの作品もプレイして、自分にあったものを見つけられたらこれ幸いです。

長文読んでいただいてありがとうございました。



それじゃ、アディオース!