「ところで、今回はここでなにをすればいいんだ?」
実は勢いで来たからなにをすればいいのか、分かってない。
「今回は、ここ、遺跡平原で、ただひたすら採取をすればいいそうです。」
「ふーん」
「・・・青さん、今、「採取とかめんどくせぇ」って思いませんでしたか?」
「!?お、おもってないぞ・・・。」
「思ったんですね。はぁ・・・。」
なんでわかったんだ。心ん中読めるのかよ。そんなことを考えていた。が、気が付くと、藍鉄が俺の顔を覗き込んでいた。
「いいですか、青さん。ここで採取を怠ると、後々こまるんですよ?昔からよく言うでしょう?
“備えあれば憂いなし”と。ですから「あーーーー!!もう!わかったから!!いけばいいんだろ!!」
「はい。そうです。」
なぜ、初対面のやつに説教されてるんだ、俺。はぁ・・・
「ところで、黒のやつ、どこ行ったんだ?」
さっきから、姿が見えない。
「黒さんでしたら、すでに蘇芳と一緒に採取をしに行かれましたよ?」
「まじで?」
「はい。まじです。ですから、急ぎましょう。」
藍鉄は、そういって俺の手を掴んで進んでいく。
-エリア1-
「・・・おい。」
「はい?」
「その・・・手・・・」
「離しませんよ?離したら、きっとすぐ逃げるんでしょう?ですから離しません。」
・・・逃げる前になんつーか、俺の心臓がもたねぇ・・・
「逃げねぇって約束するから、離してくれ。」
「・・・絶対ですね?」
「絶対。」
「では。逃げたら、承知しませんよ?」
そういいながら、手を離してくれた。ところで・・・
「あのデカいのはなんだ?」
「あれは“アプトノス”というそうです。おとなしいので、こちらが攻撃しないかぎり、襲ってくることはありません。ですから、少しかわいそうですが、狩りの練習台にさせてもらいましょう。青さん、いきますよ!」
藍鉄はそういって、太刀をぬいた。もともと服が和風だから似合うな。
そんなことを考えているうちに、藍鉄がアプトノスを倒していた。
「青さん、なぜ手伝ってくださらなかったんですか!?・・・次は、青さん一人で倒してもらいますからね!」
「え。」
「え。じゃありません。」
「ごめん・・・」
俺がいなくても、倒したのにか?
「それに・・・青さんがその双剣を使っているところもみたいですし。」
「・・・じゃあ、次、な」
「はい!!」
藍鉄は嬉しそうに笑う。なんでこんなにもかわいいんだよ。おかしいだろ。
「あと、倒したモンスターからは、素材をはぎ取ることができるそうですよ。僕はやったので、青さんもどうですか?」
「お、おぉ」
ワイルドだな、おい。
「あと、足元には、薬草が。これはたくさん採っておきましょう。」
「なんでだ?」
「・・・青さん。あなたはけがをしたとき、どうしますか?」
「んー・・・とりあえず、傷口をなめる。」
「・・・そのあとは?」
「放置だな。」
「薬とかは・・・」
「使わないな。」
「はぁ・・・。ハンターでなければ、それでいいかもしれませんが、ハンターはそうはいきませんよ?」
「?」
「ハンターは、大型モンスターという、とても大きなモンスターを相手取ることも多々あります。そのときに、なめるだけでは治らないような、深い傷を負わされるかもしれないんですよ?それを放置なんてしていたら・・・」
「う・・・わかった。採っとく。痛いのはいやだ。」
藍鉄と一緒にきてよかったとつくづくおもった。
「あと、あそこにあるキノコも採っておきましょう。」
「なんd「アオキノコというキノコと、さきほど採った薬草を調合するとですね、回復薬になるんです。薬草よりもHPの回復量が多いのでたくさんあるといいですよ。」
俺が聞くよりも早く説明してくれた。
「と、たくさん説明しましたが、全部覚えられましたか?」
「えっと、薬草とアオキノコを調合すると、回復薬になって、回復量が増える!」
「はい。正解です。そして、僕らも近いうちにお世話になる、回復薬グレートについても、説明しておきますね。」
「・・・なんか、先生みたいだな、鉄。」
「そうですか?」
「うん。まあいいや。で、その回復薬グレートとやらは、回復薬よりも回復量が多いとかなのか?」
「その通りです。わかってるじゃないですか。」
「いや・・・名前的に?そうかなー・・・と」
テキトーに勘でいったんだがな・・・。
「では、作り方です。さきほど作った回復薬にハチミツを調合してください。」
「おし!・・・できたぞ。」
「それで終わりです。回復アイテムはこれから、たくさん必要になりますから、この三つはいつも常備しておくといいですね。」
「はーい」
「では、次は、さっき青さんが狩り損ねた、アプトノスを倒しにいきましょうか。」
「忘れてなかったのかよ!」
「まさか。」
くそ・・・。まあ、頑張るか・・・。
つづく。