2 ところでナオミには、夫の一族でベツレヘムに住むボアズという一人の有力な親戚がいました。
2 ある日、ルツはナオミに申し出ました。「お母さん、私、どなたか親切な方の畑で、刈り入れをする人たちのあとについて落ち穂を拾わせてもらおうと思うの。」
「すまないね、そうしてくれるかい。」
3 そこでルツは出かけて行って落ち穂を集めたのですが、なんと、その畑はボアズの畑でした。 4-5 ルツがまだ畑にいるうちに、ボアズがベツレヘムの町から来ました。雇い人たちとひと通りあいさつをすませると、ボアズは監督役の者に尋ねました。「あそこにいるのは、どこの娘さんかね。」
6 「あれは、ナオミといっしょにモアブから参った娘でございます。 7 落ち穂を拾わせてほしいと、今朝から来まして、とにかく、木陰で休みもせず、ああしてずっと立ち働いているのです。」
8-9 ボアズはルツのそばに歩み寄ってことばをかけました。「こんにちは。精が出ますね。いいですか、いつも私のところで落ち穂を拾いなさい。ほかの畑に行くことはありません。私のところの女たちのあとにしっかりついてお行きなさい。若い者にも、あなたを困らせないように注意しておきましたから。それから、のどが渇いたらあそこで自由に水を飲みなさい。」
10-11 ルツはありがたくて、何と言ってよいかわかりません。「どうして、私みたいな者に、そんなに親切にしてくださるのですか。よそ者ですのに。」
「もちろん、それは知っていますよ。それに、あなたがご主人を亡くしてからもしゅうとめのために一生けんめい尽くしたことや、生まれ故郷を離れて見知らぬ国まで来たことも聞いています。 12 どうかイスラエルの神、主が、その翼の下に避け所を求めてやって来たあなたを祝福してくださるように。」
13 「ほんとうに、もったいないことです。使用人でもありませんのに、こんなに親切にしていただいて。」
14 昼食の時、ボアズはルツに、「さあこちらに来て、いっしょにお食べなさい」と声をかけました。ルツが農夫たちと並んで腰をおろすと、ボアズは食べきれないほどの食べ物を取り分けてくれました。 15 そして、彼女が再び落ち穂拾いに戻ると、若者たちにこう命じました。「じゃまをしないで、麦の束の間でも落ち穂を拾わせてやりなさい。 16 そして、もっと拾いやすいように、穂を抜き落としておきなさい。とやかく言ってはなりません。」
落ち穂拾いとはどのような労働かを調べてみたのですが、収穫が終わった後に畑に残った麦の穂を拾うというもので、言わば、収穫における”おこぼれ”を頂くことを許可されるという、家が貧しい場合などの生活手段とのことでした。
対価を目的とした労働と言うより、義母ナオミとの生活を維持するための生活手段という雰囲気が強いです。これに取り組んだルツは、ナオミを守ろうという一生懸命だったということです。
そのような様子を見ていたボアズが、ルツにあわれみをかけるのですが、ここにはやはり神の御手を感じずにはいられません。
ルツの行いの、どの部分からどの部分までが信仰で感情的なものなのかを明確に分けることは出来ませんが、信仰に根差した心と態度が強くあらわれているように思えます。
それは、今っぽい表現をすれば、「神様は見ていらっしゃるから信じて一生懸命やろう」というものだと思います。
そして実際、ボアズは見ていたわけです。
これはチャレンジです。
私はリモートワークがゆるされているので、仕事の内容によって家でやったり外に出たりと、割と好きに仕事をしています。
仕事の姿勢については、仕事の為に生きることのないように、という考えが強くあり、難易度か高すぎたり、ストレスがかかるような仕事はもうやらないようにしています。
それは良いと思うのですが、いつの間にか、楽にできることしかやっていないという、選り好みのスタイルになってしまっています。
ルツは、選り好みをしませんでした。ボアズの畑を選んだわけではありません。
ただ、生活を守りたいという懸命で誠実な仕事の態度を、神様はちゃんと見ておられたのです。または、試しておられたのかも知れません。
無理をするかどうか、ストレスがかかるかどうか、というのは、無理もストレスも、かかっていない時点で判断するようなものではないのに、そうだろうという言い訳じみた理由で、避けてきた自分が良くなかったと思います。
ここに神様からのサインを感じます。とにかく、今、与えられている仕事を着実に実行することと、仕事上の目的を達成するために懸命に働くこと。
これは、仕事への態度だけではなく、何かもっと違う問題の解決策になるかも知れません。
よい歳の大人の言葉として恥ずかしい気がするのですが、神様は見ていらっしゃるから、信じて一生懸命やろうと思います。