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明日のわたしへ

昨日のわたしが今日のわたし、明日のわたしとは限らない。だから、わたしは明日のわたしに記録を送る。
⭐︎「白い狼のため息」の過去ページをこちらに移しました。

※福岡市民救援会のブログから転載します。

 2021年12月13日、福岡市民救援会は第110回定例会に於いて、以下の声明を発することを決議しました。福岡高等裁判所 第2刑事部 辻川 靖夫裁判長、法務大臣古川禎久にも送りました。リンさんは冤罪です。リンさんの高裁判決は来年1月19日です。ぜひ、多くの方に声明を拡散し、リンさん裁判支援を呼びかけてくださいますようお願いいたします。(12月14日 ヒソカ)


声明 ベトナム人技能実習生のレー•ティ•トゥイ•リンさんの無罪判決を求めます!

 わたしたち福岡市民救援会は、違法、不当な逮捕・家宅捜索・職務質問など警察による弾圧と闘う市民による市民のための救援会です。

 わたしたちは、2020年11月15日に死産し、逮捕され、死体遺棄罪で起訴されたベトナム人技能実習生のレー•ティ•トゥイ•リンさん(以下、リンさんという)のニュースに大変驚きました。リンさんは、部屋でたった一人で双子の赤ちゃんを死産し、同室内で赤ちゃんを安置していただけなのに逮捕・起訴されました。そして、2021年7月に熊本地方裁判所において懲役8月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡されました。リンさんは、一貫して「赤ちゃんを捨てても隠してもいない」と無罪を主張しており、福岡高裁に控訴し、11月12日に控訴審第一回期日がありましたが、裁判所は弁護側の出した証拠も証人申請も認めず、なんの審理も行わないままに結審しました。1月19日に判決言い渡しとなりました。

 一審判決によると、リンさんが、妊娠を隠していたこと、死産した双子を箱に入れて部屋で安置していたことを死体遺棄の準備行為とされているようです。しかし、多くの技能実習生がそうであるようにリンさんも自国の家族の家計を支えるために借金して日本に来て働いており、妊娠が雇用主に知れれば、解雇され、在留資格を失い、家族への仕送りどころか強制送還の可能性もあり、妊娠を隠しておくしかなかったのです。リンさんが妊娠を隠していたことが問題であるとすれば、技能実習生にも妊娠しても解雇されない当然の権利を社会が認めるべきです。

 リンさんは、双子の赤ちゃんを丁寧にタオルに包み、二人の名前と産まれた日付、祈りの言葉を書いた紙とともに箱に入れ、部屋に安置していました。ところが裁判所は、この行為は、「隠す」行為で「埋める」準備であったと決めつけました。裁判所は、「まだ埋めていないが埋める準備をしていた」として死体遺棄罪を適用したのです。しかし死体遺棄罪には「予備罪」「未遂罪」は存在しません。これは「共謀罪法」で問題になった警察の推測で罪が作られるという予防弾圧です。全くの冤罪です。

 さらには、裁判所は、リンさんの行為は、「国民の一般的な宗教的感情」を害するとしました。リンさんは一人で双子を産み疲れ切っていたことは容易に推測されます。それなのに、精一杯身体を動かして、双子を畳に放置することなく、箱に入れて安置したことが悪意に評価されました。通常の出産でも女性は疲れ果てます。孤立出産せざるをえなかった一人の女性に対して、裁判所はいったい何を求めたのでしょうか? 

 2022年1月19日に、リンさんに再び、有罪判決が出されるなら、孤立出産で死産に追い込まれる女性たちにも同じような弾圧の道をひらくことになります。政府は少子化対策云々言っていますが、未婚でも、学生でも、外国人でも安心して妊娠・出産できる社会でなければ、女性は子どもを生むことを選べません。この裁判が、技能実習生の不当に解雇されない権利を含めた労働する権利の確立、待遇について改善されるきっかけになるような無罪判決が出されることを求めます。

2021年12月13日

福岡市民救援会
連絡先  福岡県福岡市東区箱崎 3-33-10-402                                                                                                                                                                                                                                     福岡地区合同労働組合気付


 なかなか文章を読むことが苦手になる狼ですが、この冊子は一気に読めました。「筒井修遺稿追悼集」です。 A5サイズ64ページで写真が多かったおかげでしょう。しかし、小さな冊子の割になかなかの情報が詰まっていました。

 ついつい、感傷的になりますね。

 2020年1月、ガンとの闘いの末、亡くなった筒井修は、1976年に福岡地区合同労働組合を結成した人で前執行委員長です。産業別企業別の労働組合から合同労組へと様々な職種の労働者を受け入れて、その度に新しい分野の法知識を学びつつ、労働委員会闘争、裁判闘争を闘いました。しかし、筒井修が一番大事にしたのは現場闘争だったと思います。労働者を解雇した会社の前、社長自宅の前、関連するところを見つけては団交要求を叩きつけました。

 筒井修は、ガンよりずっと以前に重い病に倒れ、狼は喪服も準備しましたが、恐るべき獣のような体力で現場に戻ってきたのです。最初は数も数えられず、何を言っているのかわからないようなスピーチでしたが、その努力で労働組合や市民運動でリーダーシップを発揮する筒井修は帰ってきました。病の後遺症で障害を抱えましたが、「この機会に障害者手帳をとる」と前向きで、裁判闘争に取り組みました。まさに不屈の人でした。

 筒井修は60代の終わりにガンになり、頑張って治療に励んでいましたが、痛みが出るようになってからは辛そうでした。痛みは集中力、判断力を奪います。裁判所に提出する書面にミスが出るようになり、文章が書けなくなってきました。それでも、マイクを持つとしっかりとしたスピーチをするので、近くにいない人には、筒井修が本当はどういう状態かわからなかっただろうなと思います。しかし、近いところで長く一緒に活動してきた狼としては、治療に専念してほしいと思うようになりました。
 「筒井さん、活動はもう休んでいいんじゃない」と聞くと、「うーん」と顔をしかめます。狼は少し考えて、「もしかして、現場で死にたいの」と思い切って聞きました。すると「うん」と答えました。「前のめりで死にたいって奴か。」と言うと、ニヤッと笑いました。「わかった。じゃ、好きにしたらいいよ」「そのかわり、わたしは組合を辞めて、救援会に専念するよ。両方はできないから。わたしが救援会の事務局長やるよ」
 そんな話をしつつ、狼は、筒井修が少しは活動を減らすのかと思っていましたが、むしろ、市民運動との関わり、現場を増やし、自分では運転もできない状態なのに、お連れ合いに運転させて現場に行くようになりました。この人の現場好きは命がけだったのです。

 狼は、筒井修がガンで良かったと思っています。事故死だったら、なんの準備もできずに逝かなければならない。筒井修は最後まで現場に行き、多くの人と交流し、支えられて逝きました。狼の尊敬する三栄解雇撤回闘争の若松さんは突然死でした。尊敬する福岡グリーンコープ自立労組の秋竹さんも病死。筒井修のことは生前は尊敬する人には入っていなかったけれど、いなくなってみると必要な人だったんだと、追悼集を読みながら、なんだか寂しい気持ちになりましたが、この追悼集を作るのがどれほど大変だったかと思います。福岡地区合同労組のみなさん、ありがとうございました。

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アメリカは死刑廃止に向かうか 年報・死刑廃止2021
年報・死刑廃止編集委員会編
250ページ 2,300円 +税 インパクト出版会 2021年10月10日発行

毎年発行される「年報・死刑廃止」は、一年間の死刑廃止についての情報が満載です。
今年も死刑廃止・タンポポの会の紹介を掲載していただきました。

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沖縄県玉城知事は11月25日、大浦湾の埋め立て「設計計画の変更」申請に不承認を下しました。
全国で大キャンペーン行動が開始され、「福岡から止めよう 沖縄新基地建設」実行委員会の呼びかけで、福岡でも緊急の取り組みをしています。

天神で、11月27日(土)15時~16時、11月28日(日14時30分~15時30分(天神コア前=反戦共同行動・福岡よびかけ)と行動がありました。
狼は、11月29日(月)16時~17時に参加しました。

本日11月30日(火)18時30分~19時30分の辺野古アクションでも沖縄県玉城知事「不承認」支持!を訴えるようです。
明日、12月1日(水)17:00~18:00には、平和フォーラムも天神パルコ前で宣伝行動をするそうです。ご都合のつく方はぜひお出かけください。

さて、11月29日(月)、福岡パルコ前の行動に参加した報告です。報告といっても画像くらいですが・・・。新型コロナ感染者も減少し、天神はすっかり人が戻っています。コート姿が目立ちます。朝夕は寒い福岡ですが、日中は暖かく衣類の調節が大変です。狼は、お昼は早良区百道に用事で出かけて歩き回ったので汗をかいてセーターを脱いでいました。ところが、夕方天神に戻ると寒くて、脱いだセーターを着るはめに。

水色のゼッケンを着けた人たちがチラシを配っています。辺野古だから水色か。横断幕や上りがたくさんありました。チラシにもプラカードにも「不承認」の文字が踊ります。参加者は20人くらいかな。連日の行動に毎日参加される方には頭が下がります。スピーチにも力が入りますね。ということで、あとは画像とチラシをご覧ください。お疲れさまです。

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 11月25日午後、福岡地裁901号法廷で、虹ケ丘学園労働組合と野下英二委員長への名誉毀損損賠請求裁判の判決公判がありました。九争交(北部九州反弾圧争議団労組交流会)や地域の仲間たちが集まり、地裁前に福岡地区合同労働組合の宣伝カーをつけ、組合旗を周囲に飾り付け、マイク情宣を行いました。野下委員長から裁判の説明、裁判所へのシュプレヒコール、虹ケ丘学園を守る会からのアピール、福岡自立労組からのアピール、さらに野下委員長からの訴えを聞きました。

 公判は、あっという間でした。
「被告虹ケ丘学園労働組合と野下英二は連帯して110万円をそれぞれに支払え」、
「訴訟費用はそれぞれ二分の一」、
「その余の請求は却下する」、
「仮執行を行うことができる」
 正確な文言違うかもしれませんが、そんな主文でした。
 同法廷では4件くらいが次々に判決言い渡しなので、その席で抗議することもかなわず、「不当判決!」とだけ言い捨てて退廷しました。

 代理人弁護士が判決文を受け取りに行ったので、待合室で帰りを待ちました。集まった仲間で、「信じられない」、「組合活動なのに何も言えなくなる」など判決への不満を口々に言いました。

 ここで、虹ケ丘学園労組損賠裁判についてご存じない方のために、簡単に紹介します。
 2006年、知的障害者通所授産施設「虹ヶ丘学園」は、労働者の権利を訴える虹ヶ丘学園労組を潰すために、職員を解雇・偽装廃園しました。虹ケ丘学園労組は、解雇撤回・学園再開を求めて提訴し、2019年2月13日に福岡地裁飯塚支部で、「原告3名に対し4年分の未払賃金額を、被告理事ら4名が連帯して支払え」、「訴訟費用は被告らの負担とする」さらに、「仮執行宣言」(被告の財産を強制的に差し押さえが出来ること)も出され、完全勝利判決を勝ち取ったのです。ところが、被告たちはにげまわり、お金を払いませんでした。そのため、被告たちを追及する情宣をしていましたが、その情宣ビラやスピーチの文言を名誉毀損として訴えられたのでした。つまり、「ドロボーにドロボーと言ったら名誉毀損になった」というわけです。今まで被害者だったのに加害者にされたともいえるかもしれません。

 さて、弁護士会館に会場がとれたので移動して、30人弱ほどで、最上次郎弁護士、服部倫子弁護士から判決文についての解説、今後の展望などを聞きました。
<最上弁護士>
・組合が追及している元理事ではなく、元理事の建築会社や美容室といった事業が原告になっているから、そこに「反社会的」と言っていくのは誹謗中傷、名誉毀損になる、組合活動ではないとされた。労働組合の活動が制限された。これは、ここだけではなく他の労働組合にも関わってくる問題。
・組合だけでなく野下も共同的かつ主導的役割を果たしているとして共同不法行為ととられた。
・880万の請求で原告ひとり110万ずつとは、その背景も内容も検討していない。最近の裁判は適当だ。真剣にやっていない。最初の心証で決めている。尋問申請も認めない。必要性がないという。控訴審では一発結審も多く、逆転判決も。裁判所が何を考えているのかわからない。
<服部弁護士>
・労働組合の怒り、言葉尻をとらえてやられた。
・そういう経緯だったのか、尋問で裁判所に聞いてほしかった。
・それぞれの場所、それぞれの言葉なのに、4人とも110万円。

 そのあと、会場からも質問や意見が出ました。今後については、当該労組が決めることなので、あえてここには記さず、当該団体からの発信を待ちたいと思います。しかし、集まったみんなが、この判決は、労働組合の問題だけではない、みんなの表現の自由が問われている。この判決のおかしさを全国にまで伝え、跳ね返していく必要があるというところは一致した意見だと思います。

 それにしても、裁判の迅速化というよりも裁判の杜撰さ、本当にひどすぎます。一審で証人尋問しないなんて、裁判官は人の心が読めるのか。あるいは何か別の力が働いている?虹ケ丘学園解散は福岡県が主導したという証拠が開示されています。虹ケ丘学園労組の損賠裁判は控訴します。他にも反撃が展開されるのか。そのときは、ぜひ、さらに多くの仲間で拳をあげていきましょう!

委員長
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