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明日のわたしへ

昨日のわたしが今日のわたし、明日のわたしとは限らない。だから、わたしは明日のわたしに記録を送る。
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 アマゾンプライムで「仮面ライダーBLACK SUN」を観ました。

 

 初回は、かなりグロい表現が多いことで「仮面ライダーアマゾンズ」的なドラマかと思われた。「アマゾンズ」だけでなく仮面ライダーシリーズでは「差別」は一つのテーマだ。マイノリティーである「怪人」とマジョリティーである「人間」の間に生まれる感情や行動が物語の底に流れている。ヒーローだがマジョリティーである仮面ライダーの立ち位置を時にはヒールな役回りに誘う。

 「耳が聞こえない人の役は聞こえない人が演じるべき」、「トランスジェンダーの役はトランスの人が演じるべき」という意見を最近よく聞くが、この物語の登場人物の中に、黒人や「障害(?)」ある人が本人役を演じている。

 この物語の怪人たちは人間たちの中で暮らしているが、常に徹底的に差別され、命の危険にも晒されている。差別する人間たちは群れを成し、「日の丸」を掲げて、怪人たちにヘイトスピーチを叩きつけるし、平気で暴力をふるう。しかしこれは現実世界にある光景の再現である。この許しがたいヘイトのシーンを何のフォローもなく子どもたちに見せたくはない。このドラマは「18+」であるが、その理由はグロではなく、ヘイトシーンにあるのかもしれない。

 実は、わたしは「仮面ライダーBLACK」というドラマはあまり好きではなかった。しかし、このドラマの最終話の始まりを観た時にはちょっと感動した。元作品へのリスペクトを感じたからだ。何のことはない。わたしはやはり仮面ライダーが好きだ。この特別に制作されたドラマもしっかり仮面ライダーらしさ、仮面ライダーならではのシーンがたくさんあった。ぜひ、多くの方に観てもらいたい。ネタバレを心配して、非情に抽象的なコメントしかできないのが残念です。差別と闘う怪人たちのこれからは、わたしたちのこれからでもある。

 

 

 

 30年くらい昔、わたしは福岡の日雇労働組合の支援をしていた。と言ってもたいしたことはしていない。年越しや夏祭りの炊き出しの手伝いと夜回りや病院訪問にもちょっと行ってみたり。わたしが離婚して未婚の母になった時には支援する側から支援される側にもなった。陣痛がきた時に労組のメンバーに病院に連れて行ってもらったり、福祉関係の交渉に来てもらった。わたしにとって、路上の人たち、日雇いの労働者は遠いところに生きる人ではなかった。わたしもいつでも住まいを失う可能性があった。それは今でも変わらない。

 日雇い労組の委員長はシャイだったが、アルコールが入るとギターを弾きながら歌を歌った。その歌う様子がとても幸せそうで上手とは言えない歌だったが聞いていて楽しかった。しかし、色々なことがあって、その労組はなくなった。今も同じ名前の日雇労組が福岡にはあるが以前あったものとは別の団体だ。その後も委員長は全国の日雇労働者と共に生きた。いつだったか、福岡で活動仲間の宴会をやっていた時に委員長が現れて「俺、牧師と結婚したんだよ」と言った。「知ってるよ」と言うと、「全然似合わないだろ。これが真面目な人なんで困っちゃうんだ」と、ええ歳のおっさんがノロケるもんで本当に呆れたが、「惚れたんでしょ」と言うと、へっへっへと恥ずかしそうに笑った。

 今年夏の終わり頃に委員長が入院したと聞いたが、それ以前にも入院しては自主退院していたのであまり心配していなかった。ところがその後、危篤状態になったと知り緊張したが、しばらく様子が伝わってこなく、もしかして既に亡くなっているのではとまで考えたが、快復してお粥も食べられるようになったと聞いて拍子抜け。しかし安心したのも束の間、数日後に急変して永眠したという知らせが届いた。それが2022年10月19日の朝だった。わたしはとても動揺したが、良くなってきたと安心していた家族のショックはどれほど大きかろうと思った。
 
 10月20日、一般に言う通夜にあたる前夜式が葬儀場であり参列させてもらった。お連れ合いは牧師だけど委員長の希望で無宗教の式。讃美歌二篇と委員長が好きだった歌、インターナショナルなどを参列者で合唱、司式するお連れ合いの語る委員長の思い出、友人2人の思い出的送る言葉と献花で構成された簡素な式で心地良かった。式の前に、お連れ合いが「(飾った)花の中に菊は入れてないんです。本人の希望で」とはにかむように笑いながら言った。さすが反天皇制家族。
 白い布が掛けられた箱に収まった委員長の姿はずいぶん痩せていて別人のようだった。こんなに痩せて辛かったろうと悲しかったが、委員長の家族は久しぶりに会う人たちに笑顔で接していた。委員長が亡くなる前の快復したような様子は、神が家族や友人と過ごす最後の時間を与えてくれたのかもしれない。わたしはキリスト者だが、日頃から神も仏もあるものかと毒付くことが多い。しかし、ほんの少し神を見直してもいいかと思ったりした。

 この日の参列者何人かと立ち話をした。懐かしい顔が多かったけれど心筋梗塞で死にかけたという人が多かった。そうでなくても入院したとか、病院に3つも通っているとかいう話ばかり。活動歴、30年40年を超える人たちだから仕方ないのだろうか。それでも最後まで社会に向かってモノ申す人たち、抗う人たちなのだ。何かあれば駆けつけ、共に闘う仲間たち。委員長も良い家族、良い友人、良い仲間に送られて、案外良い人生だったかもしれないね。たぶん・・・。お疲れさま、委員長。

 

 

 映画のホームページに「2020年冬。幡ヶ谷のバス停で寝泊まりする、あるひとりのホームレスの女性が、突然襲われてしまう悲劇があった。」とあったので、2年前の事件を題材にした、かなり重い映画だろうと予想していた。観た後、落ち込みそうだと思っていた。
 久しぶりに訪れた映画館の前方に座って観たスクリーンに映し出された最初のシーンは、あの事件の再現シーンのようなだった。それから映画は過去に飛んだ。居酒屋で働く人たちの一人が主人公だった。一生懸命働いても楽にならない生活が描かれる。苦しい中にも仲間がいて、夢や希望がある。
 しかし、新型コロナ感染予防という政府の棄民政策によって、主人公は仕事を失い、住まいを失い、路上を彷徨うようになり、バス停の椅子に寝るようになる。そんな主人公に侮蔑、偏見、排除の刃が向けられる。・・暗いなぁ。
 ところが、年老いた元活動家の登場から映画は左翼的装いを見せ、「腹腹時計」という知る人ぞ知る冊子がそして、観ているものを戸惑わせる。それから、・・予想外に微かな希望あるラストを迎える。
 91分という短い映画の中に、安倍晋三元首相、菅義偉前首相が登場する。誠実に生きる市井の人たちを貧困に陥れた張本人たちに観て欲しい映画だった。良かった。こういうラストで良かったと満足しながら、わたしは家路についた。

 

福岡県 小倉コロナシネマワールド 10/14(金)~
    中洲大洋映画劇場 10/14(金)~
    イオンシネマ大野城 11/4(金)~

 

 


 

サポート切れのiphone 7をiphone SE2 に買い替えた。7もSEも中古。買い替え初日にデータ移行して、モバイル通信も7と同じSIMで設定した。その翌日朝まで、順調に繋がっていたのに、突然繋がらなくなった。機内モードオンオフ、SIM差し替え、再起動などやったけど繋がらないのでSIM再発行手続きした。

楽天モバイルなんよ。再発行SIMを試しても繋がらなかったら、他社中古端末購入したわたしの自己責任なんよ。モヤモヤ・・・。再発行SIM、早よ来い。通信設定をリセットして待ってるよ。

 

光る! SIMなしの表示。この人は大好きなIUさんです。

 2022年10月8日午後、福岡市民市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)で、「事件から30年・・・『飯塚事件』を問う」という集会をしました。主催は死刑廃止・タンポポの会。
 まず、お詫びです。集会チラシに会場を「 ふくふくプラザ 6F 視聴覚室」と記載していましたが、正しくは、「5階視聴覚室」でした。場所がわからず迷われた方、すみませんでした。それから、14時開始の案内でしたが、15分ほど遅れてしまい、会場のみなさまをお待たせしてしまいました。申し訳ありませんでした。今後、気をつけたいと思います。

 さて、集会は、10月10日世界死刑廃止デーについて、今、何故、飯塚事件かについて、司会者が挨拶し、講師の再審弁護団主任弁護人・岩田務弁護士の講演を受けました。岩田弁護士は椅子に着席されて、プロジェクターを使ってのお話でした。最初に再審請求について、それから、飯塚事件発端、死刑確定から2年という短期での死刑執行について、事件否認で自白がなかったための証拠捏造について、即時抗告審、目撃証言(T証言)の詳細さが警察の誘導の可能性を示していること、第二次再審請求、28年前の木村証言の信頼性について、福岡県警の見込み捜査について、第二次審査請求の展望について、と非常に膨大な内容を90分で話されました。

 講演のあと、5分ほどの休憩をはさんで会場から質疑を受けました。無期懲役刑に服しながらも再審請求を闘う「狭山事件」の支援者から、無実を勝ち取るために何ができるのかなど、切実な問いがなされました。また、飯塚事件の冤罪被害者となった久間三千年さんはどういう人だったのか思い馳せるために知りたいとの質問がありました。
 岩田弁護士から死刑執行の一ヶ月前に面会したが、自分の執行はまだ数年先だろうと久間さんは話していたので、すぐに執行となり大変なショックだったと思うとのエピソードが語られました。飯塚事件は最初から全面否認で警察は何とか自白を取ろうと久間さんを離婚させよう、孤立させようと画策したが、妻は離婚はせず、弁護士・弁護団の粘り強い弁護、支援者たちの支えとで、えん罪と闘ってきた、今度の再審請求に自信を持っている、みんなの力で必ず無罪を勝ち取る、と強い決意が表明されました。

 最後に、「宮崎3人殺害事件」の支援をしている「宮崎家族三人殺害事件から学び 奥本章寛さんと共に生きる オークス」の荒牧浩二さんからアピールを受けました。2014年10月に死刑が確定した奥本さんは冤罪ではなく、実際に殺害し、罪を認めているけれど、その罪と深く向き合って、何とか償おうとしている、罪と向き合うことは本当に辛いし、奪ってしまった命をどう償えばいいのかわからないが、償おうとしている、支援する自分たちは奥本さんに最後まで付き合っていきたいと話す荒牧さんに、わたしは「無実でも有実でも死刑はだめなんだ」と改めて訴えていかねばならないと思いました。死刑では誰も救われない。

 集会参加者は35人で予定よりも多く、タンポポの会としては大成功でした。不手際がいろいろありましたが、他にもイベントのある中、足を運んでいただきありがとうございました。岩田弁護士さま、ご多忙の中、講演に時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

 なお、この文章はヒソカの感想的報告で、講演者、質疑などの発言者からのチェックはされていませんので、正確な表現でない部分があるかもしれません。文責は全てヒソカにありますこと、ご承知ください。

 最後に参加者からの感想を紹介して報告を終わります。
 感想を寄せてくださったみなさま、ありがとうございました。
「講師の話は、最初スライドの文字も小さく、細かい話になりすぎなのではと思ったが、それがあったからこそ、後半の再審の中味のことが深まった。」
「休憩を挟んでも、ほとんどの人が帰らなかったので、参加者にとって、興味深い講演になっているのだと思った。」
「講師の誠実な仕事ぶり人柄も伺えて、再審弁護団を応援したい気持ちなった。たぶん、手弁当でやられていると思うので。」
「オークスの荒牧さんの言葉がよかった。有実である死刑囚の支援のなかで、死刑制度がある意味を考え始めた。そして、罪を償うことを考え続けて生きていかなければならない死刑囚と、そして支援者も共に生きていけばと。」
「岩田務弁護士が飯塚事件の問題点を丁寧に解説してくださいました。テレビ報道などでもありましたが、会場で直接、生の声で聴くと、より強く現実のこととして迫ってきました。矛盾に満ちた、意図的に作り上げられた冤罪だと思いました。再審が実現し、久間三千年さんの名誉を回復する日が一日も早く来ることを祈ります。事件の捜査や裁判・再審棄却決定のあり方などの問題点があぶり出され、この冤罪がどれほど残酷な仕打ちであったかが明らかになりますように。」
「酷い話ですね。今日参加して良かった。飯塚に行きたいです。」
「(飯塚事件を扱った)テレビ番組も多い今だから、タンポポの会では、今後も続けて何かの署名とかハガキ作戦などをするのですか? 何かあったら是非連絡をください。」
以上です。

 受付横のテーブルに、GENJINブックレット「死刑執行された冤罪・飯塚事件」、インパクト出版「加藤智大さんの死刑執行 年報・死刑廃止2022」、オークス「波紋」、オークス「続・青空」などが並びました。