映画「ある日、家族が死刑囚になってー」
2026年4月14日、映画「ある日、家族が死刑囚になってー」をようやく観てきた。雨降りの中、靴も靴下もびしょ濡れ。でも映画を観られて良かった。
一番心に響いたのは、黒原弁護士の後悔。自分の弁護が、いたらないせいで(奥本)章寛くんを死刑にしてしまったと涙する姿。ごめんなさい。わたしは黒原弁護士だったからと思った時がある。でもよく考えれば3人殺害で、章寛さんはは全く争わずだった。死刑判決は仕方なかったと後で思った。黒原弁護士は今でも後悔しつづけていた。
家族の思い。両親が謝罪の言葉を繰り返すのは理解できる。産み育てた責任というものがあるかもしれない。でも、章寛さんの弟たちまで謝罪や償いを口にするのってどうなんだろうと思った。
けれども、奥本さん一家が過ごしてきたのは、思いやりや誠実を大事にしている人たちの村だったからだ。家族や章寛さんの謝罪や償いは心から自然に出ているのだろう。章寛さんの家族は事件後も引っ越さずに、村の人たちに支えられて生きてきた。わたしは章寛さんと文通したことがあったが、章寛さんにあんなにもたくさんの友人がいて、村の人たちとも家族のように過ごした時間があったことをわかっていなかった。映像の力を改めて知った思いでした。だから余計に、章寛さんが家族を殺さずにすむことできなかったことが残念で涙が出た。
そして、以前、章寛さんの死刑について上申書を提出したけれど、撤回を申し出たりされた被害者遺族のAさんが、その後、章寛さんに色鉛筆を差し入れたという場面も胸に響くものがありました。遺族もずっと同じ気持ちではない。怒りや憎しみだけではない。許すことはできないけれど、心は揺れる。
どうやら、この映画は九州でしか上映されていないらしいですが、事件の加害者家族の思いと日常が伝わる良い映画なので、もっと多くの人に観てもらいたいと思いました。2026.4.16
この文章は、14日、映画を観て帰宅してからすぐにinstagramとFacebookに投稿したものを手直ししたものです。映画についての紹介は、3月19日にinstagramとFacebookに投稿していました。下に貼ります。
◆映画「ある日、家族が死刑囚になってー」の紹介
殺人事件の加害者家族に焦点を当てたドキュメンタリー。監督:西村匡史。2026年製作/65分/G/日本。「第6回 TBSドキュメンタリー映画祭2026」上映作品。
2010年3月、奥本章寛さんは妻と生後5ヶ月の息子と義母を殺した。殺害の事実を争わなかったので、宮崎地裁で死刑判決を受けた。しかし殺害は事実だが、殺害に至った経緯、年齢(当時22歳)、前科なしで情状酌量を求めていたところ酌まれなかったので控訴。福岡高裁宮崎支部は控訴を棄却。2014年10月16日、最高裁は上告を棄却し、死刑が確定した。
【キノシネマ天神 福岡上映日】
4/3(金)12:30、4/14(火)12:30
他の地域は下のホームページからご覧ください。
TBSドキュメンタリー2026
https://tbs-docs.com/2026/title/12.html#detail
◆お久しぶり
しばらく市民活動から遠ざかっていましたが、最近、instagram、そして、Facebookに投稿していました。SNSはすぐにどんどん流れていって、残った気がしないので気楽なのですが、書く時も適当になって、どんどん文章がいい加減になっていく気がします。このブログはほとんど読者がいませんでしたが、それでもたまに訪れてくださる方がいます。わたしが残す文章にどんな意味があるのか。わかりませんが、またここでお会いしたくなりました。どうぞよろしく。2026.4.16


