子どもの暴力行為が増えているというこの記事に、「体罰がいけないというから子どもが増長する」というような読者のコメントがついている。記事は数字だけを並べて、その分析も提案も書かれていないので「いまどきの子どもたちは・・」的な感想を持つ人は多いかも知れない。
Yahoo!ニュースには識者による見解も掲載されていて、こちらは「放置された発達障害の問題」や「格差社会における貧困家庭の問題」「DV家庭に育った親からのDVを受けて育つ子のDVの連鎖」「保護者の過度な期待によるプレッシャー」などが指摘されていた。子どもたちのいる現場からの声だ。
わたしはこの記事を読んで、子どもは生まれてくる家庭を選ぶことができないと改めて思う。子どもたちが事件を起こして逮捕された時、どんな家庭で育ったか報道されることがある。上にあげた貧困やDVの連鎖、親からのプレッシャーなどは最近の報道でもみられたことだった。発達障害があったが適した養育がされていなかったことが大きな要因となった事件もあるが、わたしが気になるのは、貧困だ。昔はこんなに身近にモノがあふれていなかった。金持ちの子が高価なおもちゃ、高価な服であっても他の多くの子が貧しかったし、そんな高価なモノは近くにはなかった。うらやましくはあっても「手に届かない世界」としての分断処理が心の中でできていたと思う。しかし今は、テレビの中にも店にもネットの中でも高価なモノがあふれ、ちょっと手を伸ばせば届きそうで我慢しずらい。
みんな貧しくなったよねと思うのは、久しぶりに街にでかけて、キラキラとした高価なモノを置いてあるところよりも、少し照明の落ちた100円ショップ、300円ショップ、リサイクルショップに人が多いと気がつくとき。何より子ども食堂の存在とそこに親も食べに来ている現実。
親や教師だけで子どもを育てていくことが困難な時代だ。格差社会って、結局、資本主義社会の問題じゃない? 資本主義、やめようよ。強い人間だけが幸せになる社会はいらないよ。拝金主義が今の子どもたちを蝕んでいる。
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小中高校生の暴力行為、過去最多の9万5千件 20年前の2.8倍に
10/4(水) 6:00配信 朝日新聞デジタル
文部科学省が実施する「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果が判明した。国公私立の小中高生による暴力行為は計9万5426件。前年度から24・8%増え、過去最多となった。近年は増加幅が大きく、20年前の2・8倍となった。
内訳は、小学校6万1455件(千人当たり9・9件)、中学校2万9699件(同9・2件)、高校4272件(同1・3件)。千人当たりの発生件数は21年度に初めて小学校が中学校を上回ったが、今回も同様だった。都道府県別で千人当たりの小中高生の暴力行為の発生件数が最多だったのは新潟県(18・1件)で、青森県(17・0件)、鳥取県(14・9件)と続いた。平均は7・5件だった。
内容別の内訳は、生徒間暴力が6万9580件、器物損壊が1万2695件、対教師暴力が1万1973件、対人暴力が1178件だった。
加害児童生徒数は小学生が4万5539人、中学生が2万7916人、高校生が4954人。学年別では中1が1万3028人で最多。2番目が中2の9472人、3番目は小5の8292人だった。
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