伊坂幸太郎「PK」講談社文庫 本編244ページ、あとがき3ページ、解説12ページ(大森望)。
本編は、「PK」、「超人」、「密使」の3つに分かれているが、それぞれに繋がる人物がいて、3つあわせて一つの中編となっている。3つにそれぞれ能力の違う「超人」・超能力者が登場する。あ、この人たちは親子?と思うが、どうも登場人物について時系列があわない。何かおかしい。わたしの読み方がおかしいのか? む、難しいぞ、この本! 一度放り出した。しかし、それは悔しいので、また前に戻ったりしつつ読んだ。時系列がおかしいことを除けば、感動的なヒーローの出現や不思議な能力や未来からの訪問者など地味(?)だけどSF小説として面白かった。
そして解説を読んで安心した。この時系列のおかしさは伊坂先生のしかけた罠だったらしい。奇妙なドミノ倒しが小説のテーマの一つだった。手が混んでいるというか。。。
あまり読まない解説を読んでよかった。そして、解説最後に紹介されていた、伊坂先生の言葉、仮面ライダーや特撮ヒーロー好きのわたしとしては最高の贈り物でした。
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二〇一一年三月十一日、仙台で東日本大震災に被災した伊坂幸太郎は、その十二日後、ウェブ文芸誌 <MATOGROSSO>にエッセイを寄稿。前出の「臆病は伝染する」という言葉を引きながら、放射能への不安と、ヒーローの効用を率直に語っている。その最後の一節を引用して、本稿の締めくくりとしたい。
自分にできることは小説を書くことだけだから、その仕事でどうにか役立ちたい、だなんて、そんな無責任なことは今の僕にはとてもじゃないけれど言えない。
でも、放射能を怖がる親から命じられ、屋内で過ごすことを余儀なくされている子供は、
「仮面ライダーオーズ」を観て、仮面ライダーのおもちゃで楽しそうに遊んでいる。
仮面ライダーがいてくれて、本当に良かった。
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