報告「イスラエルをボイコットしよう!5.19集会」 | 明日のわたしへ

明日のわたしへ

昨日のわたしが今日のわたし、明日のわたしとは限らない。だから、わたしは明日のわたしに記録を送る。
⭐︎「白い狼のため息」の過去ページをこちらに移しました。

報告「イスラエルをボイコットしよう!5.19集会」

 

5月19日、福岡市中央区大手門パインビルで開催された「イスラエルをボイコットしよう!5.19集会」に参加しました。たくさんの人が集まっていて、いろんなチラシをもらいましたので、別便でぼちぼちアップします。

 

足立さんのお話は予定オーバーしてしまったので、わたしは質疑応答の途中で失礼しましたが、武装闘争ではなく民衆の力こそが戦争を終わらせる、民衆がボイコットに力を入れること、本気で政権を変えることが重要だとの発言は、弾圧と闘う市民からはよく聞かれる考え方で、足立さんも総括としてそこに立たれたんだなぁと思いました。しかし、ここまできたら、パレスチナ、イスラエルの国家統一は無理だろうとの意見は悲しいけれど、そうだろうなと思いました。憎しみの連鎖、殺戮の連鎖の果に、第3次世界大戦とならないように、もっともっと、パレスチナ、ガザの虐殺をいろんなところで伝えていくことが必要です。

 

質疑のときに、最近の若い人たちのコミュニティについての紹介がありました。SNSなどでスタンディングなど呼びかけて集まるけれど、お互いに名前すら知らないままに、活動し、会の名前もつけない。ふわふわっとしたコミュニティだと。わたしもそういうのが好きで、時々若い人たちの行動に顔を出していますが、闇バイトで強盗や殺人事件を起こした若い人たちもそんな感じだったし、繁華街で遊んでいる子たちもそんな感じで、「いまどきの子たち」は家庭や学校でギリギリにしばられているから、そういう人付き合いになったのかなとふと思いました。組織のためや団体のためにというのが良いこともあるし、良くないこともある。でも、最初はふわふわでいいんじゃないだろうか。最後までそれでやっていけたら気楽?どうだろうね。

 

画像は映画監督の足立正生さん。背景に「パレスチナに平和を」などの横断幕やプラカードが写っています。

 

会場全体を後ろから撮影しました。たくさんの人の頭や背中が写っています。

 

足立さんのレジュメです。

画像1枚め

5.19 イスラエルボイコット集会発言骨子
「ガザはどうなるのか私たちに出来ることは何か」
2024.5.17. 足立正生

1. ガザの現状

①イスラエルの虐殺攻撃は続いている
(「ハマス狩り」という無差別虐殺戦争の拡大)
②欧米・日本の「イスラエルの国防」支援という攻撃容認
(イスラエルの、実質的な救援物資の搬入阻止を許容したまま)
③世界中の人々は「ガザの虐殺を止めろ!」と叫んで連帯している(米国の若者たち、特に大学での抗議行動の拡大)
(ドイツ、フランス政府の「反ユダヤ主義」弾圧への抵抗と抗議の拡大)
(「福岡・パレスチナ連帯運動のように日本での連帯運動の大衆的な広がり)

2. ガザの今後の展開と展望

①ガザの虐殺情況の激化
 *死傷者数の増大
 女子供を中心に3万6千人を殺された(さらに1万人以上が瓦礫の下の「行方不明者」とされているので、実質的な死者数は、5万人を超える)だが、さらに急激に増える可能性がある
 *飢餓の蔓延と再避難民化
 ガザ全土の 200万人が餓死寸前の飢に追い込まれている
 イスラエル軍の侵攻で、100万人が南部ラファに難民化して集中滞在
 更に、イスラエルの「ラファ侵攻作戦」予告で、65万人以上が北部~再避難
 *検問所の封鎖状況の継続
 ガザ北部の検問所は、一時「救援物資の通過可能」と、米国とイスラエルによって宜伝されたが、実質的には閉鎖状態
 最も重要なラファ検問所は「ほぼ閉鎖情況」状態が続いている
 =飢餓、そして病院の麻痺状況はさらに深刻化している

②イスラエルの野望(=今後の動向への可能性)
 *イスラエルは、「ハマスの壊滅」を口実にガザ全土の焼け野原化=ガザ自治区の行政解体(政治、経済、医療と学校、交通網、文化活動の破壊)
 =飢餓と病気の蔓延による「ゆるやかな虐殺」の促進=交通通信網の破壊で、ガザ地区の孤立化、荒野化の促進
 =上記のイスラエルの入植植民地主義・姻族浄化による全土支配・それを実現しようとする「狂気の虐殺戦争」を止める「力」は、今のところ各国には無い
 =その国際関係を利用して、「生き延びたいものはガザを去れ」作戦の強化継続
 *民族浄化を目的としたイスラエルの「狂気」の根拠は、明らかになった


画像2枚め

 =民来の「虐殺やめえる!」の力の増大と連帯は、「狂気」には騙されなくなった
 =「虐殺阻止」に本気で取り組もうとしない各国政府への抗議の拡大
  国連の国際犯罪裁判所の意見・立場、安保理での拒否権行使の孤立化

③イスラエルの「国家防衛」を口実とした戦線拡大政策の遂行と挫折
 *イスラエル・米国による戦場の拡大の可能性は?
 イエメン・フーシ派、レバノン・ホズバッラー、他の反米抵抗部隊との交戦へ拡大は、限定的にあり得る
 *しかし、その結果、米国・イスラエルメイランの直接戦争へ向かい、次に、米国・イスラエルメイランの直接戦争へと拡大し、更に、イラン側に中国・ロシアが参戦し、第3次世界大戦となる 
 =米国はこの可能性の抑止に回り、イスラエルは「拡大するぞ!」と米国を揺さぶり続ける
 *欧日も、戦争の拡大は望めない状況にある
 =民衆は、米国だけでなく欧日でも、政府の親イスラエル政策への意義申し立てが拡大し、政権維持に波々とし始める(親イスラエル政策の隠蔽・転換が始まる)

3.私たちに何が出来るのか

①私自身の「50年間のパレスチナ連帯活動」の総括=武装闘争こそが、最良のプロパガンダだ!」の有効性と限界

②パレスチナの民衆が要求する「統一」スローガンの行方
=民衆は最早、ハマスに対するクーデター政権・自治政府の対立政策を許さない

③世界の民衆が「ガザ虐殺を止める!」を拡大し、自国政府の政策を転換させ、欧米の親イスラエル政策を孤立させていくことが出来る方向にある

④その現状からやるべきことは明らかだ
 *大栄的な「ガザの虐殺を止める!」の声の拡大こそがゆいいつのちからであり、
  それを続けること=それが、戦争の拡大を阻止するし、
  腐りきった各国政権の解体・民主化を促進する
 *BDS運動の更なる強化拡大こそが、
  イスラエルの戦争能力を弱体化させ、
  人種主義政策を柱にしたイデオロギー「シオニズム」の欺瞞性を孤立させ、
  宗教イデオロギー国家「イスラエル」の解体再編を促す、

⑤その過程で、イスラエル・パレスチナの和平の実現する方策が明らかにできる
 =2国家平和共存~1国家2民族国家の建設か?
以上