
次の新撰組のイベントで使う陣八を作ってて思い出した事が…
以前ご一緒させて頂いた、あるとても有名な時代考証の先生と甲冑組み打ちのお話しをさせて頂いた時の事、質問を受けました
『絵姿しかないので、甲冑着て武術する方に聞きたいんですが『状況的に』どうなんですか?この中!』
と質問されたのがコレ!

謙信公以外でも、僧体の武将の白頭巾の『中』って、何被ってたか?
こういう時はこうって『定番(セオリー)』以外の記録がないって事からだったんですが、頭は最も護らなくてはならない部位ではあります。
謙信は剃髪してると思われ、スキンヘッドした経験から、やった事がある方はわかると思いますが
心許ない事、この上ない!
なので!
その時代考証の先生といろいろ状況を考察した結果!
おそらく!一応!
中には、刺し子などの地の帽子の様な『当てもの』に畳鎧の頭巾や錣頭巾を被っていたのではないか?
という結論になりました。
私は、殺陣師をしているとよく気にする事が『何を着ているか?』
なんですが、舞台用の軽いものか、本物の『生音』がしてしまうものか?ってのもありますが、それはどんな場面であるか?また、どんな場面を表現するか?に繋がるからです。
ここで似たような『ご存知衣装』の新撰組を例にすると
近年の『池田屋』モノをやる方を見ると、陣八に羽織り一丁で斬り込むって演出をされる方がいます。
撮影や舞台の予算がない、またはそれがカッコイイ!好き!って場合『以外』で言えば
①前日以前から準備をしている
②少数で斬り込む状況
③武具がないわけではなかった。
④命は惜しい
⑤バカではない(若干名ぎりぎりですが)
そして記録にもある様に、池田屋襲撃時は錣頭巾、鉢金、鎖帷子、篭手、脚半、胴、草摺、羽織りにも襷に力帯(上締め)と、フル武装で行った様です。
場所変更もありましたが、やはり『襲撃』なんですから備えてはいたはずですね。
現代で言えば、拳銃持った凶悪犯のアジトに背広一丁で乗り込むか?
って事です。
謙信は顔を晒す事によって士気を鼓舞したのかもしれませんが、バーバリアンやバカじゃないんですから一応は『備えて』いたんじゃないかな?と
今回は『きっちり武装』で行こうかな♪