9/21、福岡県福岡市西区の元岡古墳群G6号墳(7世紀中庸築造)から、鉄製の『象嵌太刀』が発見されました!

小松雅樹の武器と歴史の工房-110925_1342~01.jpg注資料

『庚寅』の2文字が刻まれたこの鉄の太刀、背の部分に『大歳庚寅正月六日庚寅日時作刀凡十二果口』と、1文字約5mm四方の大きさで約12センチに渡り、19文字が掘ってあった!

コレ、日本古代史に新たなページを追加するくらいの『大発見』なんです!

実はこれでわかる事は、暦を使用していた事!

この太刀に刻まれた文字は『日本最古の暦の実用例』なんです!

『日本書紀』に当時『百済国(現 朝鮮半島)』から『暦を輸入しました~』って書いてあるのと一致!

そして、この剣が日本製だった場合も『献上品』だった場合も、その希少価値を考えると、この辺りに『都』があった可能性も…

『邪馬台国 九州説』が信憑性を…

さて!剣の文字から察するに、製作は570年頃つまり6世紀頃!
この頃は、これまで『空白の時代』と言われ、5世紀にも7世紀にも資料が結構あるのに、6世紀頃の資料は島根県の岡田山古墳出土の『太刀』が私の知ってる鉄剣では唯一ではないかと。

因みに5世紀の『剣』は
埼玉県、稲荷山古墳出土の鉄剣。
熊本県、江田船山古墳出土の太刀。
千葉県、稲荷台(1号墳)出土の鉄剣

などが有名ですね!

因みに『太刀』と『剣』の違いは片刃か両刃か。
剣は両刃で太刀は片刃とされます。

種類としては、柄頭の形で金環柄

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蕨頭柄

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というのがあります。

象嵌太刀とは太刀の形や用途ではなく、構造上のもので、『象嵌』とは『象』は『かたどる』『嵌』は『はめる』
つまり、ある素材に別の素材を形にしてハメ込むと言う意味。
金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等があり、中でも金工象嵌は、ダマスカスブレードでお馴染み!シリアのダマスカスで生まれ、飛鳥時代にシルクロードを経由して日本に伝わったとされます。

今回の太刀も表面は細かい溝で刻み、中に金か銀と見られる象嵌が施されているそうです!。

ただし、この太刀は、見た目は『錆のカタマリ』なんですが、考古学的には『お宝』!
今後の研究が楽しみです!