「ちゃ…チャンミ…ン?」
ユノが戸惑った様子で僕の名を呼ぶ。
それもそうだ。
『逢いたくて…我慢出来なかった』
と言われた瞬間。
身体が自然と動き…
ユノを自分の腕の中に閉じ込めたまま。
暫くじっとしていたから。
玄関の段差のせいで、
ユノは僕の胸の位置に顔を埋める状態だったが…
苦しかったのか?
僕の顔を見たかったのか?
僕の背中に手を回し、
ギュッと僕のシャツを掴みながら、
僕を見上げるように顔を上げ、
上目遣いで、僕の様子を伺っていた。
そんなユノの…
総てを剥き出しにし、
腕の中に閉じ込めてしまいたい衝動を、
グッと堪え、一つづつ…
キスと微笑みを落とす。
ユノを腕の中から解放して、
手だけは繋いだまま、
部屋の中へと促した。
僕は解放したのに。
気持ちを落ち着かせようとしたのに。
ユノが…
靴を脱ぐと、
カバンをその場に落とし…
僕の腕の中に舞い戻ってきた。
もう…降参だ、ユノ。
総てを掻っ攫っていかれたよ。
僕はリビングではなく…
寝室のドアを開いた。