西洋医学と自然療法 | 動物と人の自然療法『Wof!の毎日』

動物と人の自然療法『Wof!の毎日』

飼い主さまとペットのためのフィトセラピーWof!主宰。
日本アニマルフィトセラピー学術協会・愛犬救命協会理事長。
臨床検査技師、MR、臨床開発を経て、フィトセラピー中心に飼い主さまとペットへの自然療法を提案しています♥ 講師歴14年。受講者数3000名以上

FBページで 自然治癒力と意識について
記事をシェアさせていただいたのですが、

講座などでなかなか触れられる時間がないお話をもう少し掘り下げてみたいと思います。

 


私は今でこそ、自然療法士と名乗らせていただいておりますが、

社会人経験は西洋医学側から始まっております。


製薬会社勤務時代後半の数年間は、臨床開発部で
新薬の治験データをまとめていた経験があります。

新薬が出るまでにだいたい15年前後かかると言われていますが、

臨床試験ってホントに気の遠くなる作業の連続とものすごーい経費がかかります。

 

臨床試験では主に二重盲検法と言って

思い込みの影響を受けないように

医療従事者(製薬会社)にも患者にも

どちらが被験薬(新薬)か、偽薬(薬効のないプラセボ薬)か
わからないようにして試験を進めます。

 

1人ひとりのデータが揃っても、全てのデータが出そろい、

治験期間が終わってデータの固定化がされて

キーオープンとなるまでは、医療機関も製薬会社側も

患者がどちらを使ったのかはわかりません。

 

偽の薬なのに、効果が出てしまうことをプラセボ効果と呼び、
偽の薬なのに、副作用が出てしまうことをノセボ効果と呼びます。

(正式には副作用ではなく、有害作用と呼びます。)

 

万一、副作用のような症状が出てしまった場合には
本当に薬のせいで症状が出ているのか、
因果関係を調べることになりますが、
実際の所、吐き気とか腹痛とか頭痛とか、

よくある症状って本当に薬のせいなのか証明することが難しいので『因果関係不明』 となるケースも多かったです。

ライフスタイルとか食べ物とかにも左右されちゃうしね。

 

私が関わっていた治験薬、発売できたのかなぁ??

1個は途中で期待していた結果が得られず試験中止になりました。

全ての開発費、億単位かなぁ? が水の泡です。こういうことも多々あります。科学的根拠を得るのってかなりの経費かかるんですよ。
だから企業は結果が見込めないものには投資しません。

 

 

自然療法を扱っていると

「科学的根拠(エビデンス)」を問われることがものすごく多いです。

もちろん科学的根拠があるものもありますが、私はハーブを使うのはそこじゃないと思っています。

 

 

でも、実際にご相談に来られる方は

西洋医学をなさって思うような結果が得らなかったり、

西洋医学的な措置を希望されない、または減らしたいというケースが多いです。

 

結構、難題が多いのです。笑い泣き

 

併用するとか、西洋医学が必要になる手前で取り入れたら

もっとできることがたくさんあるのになぁ~というのが本音ですが、
いつからでも取り入れることができるのも自然療法の良い所です。

 

私は医者じゃありませんので、診断・治療行為は行えませんし
医者のようなことをしたいとも思っていません。

 

 

自然療法は心と身体、両方を観察することから始めます。

一人ひとりの心と体に傾向はあれど、マニュアルはありません。

 

飼い主さまが治療内容や薬剤に抵抗や不信感がある場合には
治療効果に影響を及ぼす可能性だってあるんです。

(実際に親子間ではあったというケースが報告されています。)

 

だから、膨大な情報を常にインプットしつつ、

じーーーーっくり話を聞いたり、

あちらこちら触ったり、腕とか押してみたり、

飼い主さまと動物さんとの関係性を横目で観察したり、

時には 心の眼を使ったりして

目の前の人(動物)のバランスをとる方法を探します。

 

時には動物のために 
飼い主さま(飼育員さん)のケアを最優先で行うこともあります。

 

 

時には結果が得られるまで時間がかかたり、

試行錯誤となることもありますし、

それなりの手間や費用を必要とすることもありますので、

結果を急ぐ、

手間をかけたくない、 

科学的根拠が大切、

という方は西洋医学を優先させた方が良いと思います。
(とはいえ、基準は人それぞれ異なるので、ご相談ください)

 

ただし、上記を受け入れられるのでしたら

お医者さんじゃなくてもできることってたくさんあるんだ~!
ということを実感していただけると思います。キラキラ

 

心の力を隠し味にして

西洋医学のお薬の切れ味
自然のお薬の優しさや幅広さ

バランスよーく使い分けて賢い生き方を選択できたら良いですねウインク

 

 

 

緑(ハーブ)のお薬は色々な方法(剤型)で利用することができますハート。

 


カウンセリング・講座につきましては
HPをご覧ください。
 
飼い主さまとペットのためのフィトセラピーWof!
http://wof-life.com/

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