マーガレットホテル410 | camouflage

camouflage

いつもの通り

その後、聡とコウォンはしばらく逢瀬を重ねた
それはマラソンの一週間前まで続いた

コウォンちゃん、もうダメだよ

いや!聡先輩!
もっと激しくして
コウォン、聡先輩の子供が出来ていいの!

コウォンちゃん、ダメだよ

そして、その夜も一緒になった
聡はどうしようかと感じていた

内緒にしたまま、ヨンソクに頼もうと感じた

あのさ、ヨンソク、明日コウォンちゃんと遊びにいけよ

え?唐突にどういう事

ヨンソクとコウォンちゃん、合うと思うんだよね
今夜、誘ってみなよ
ダメなら明日でもいい
海の中道海浜公園行ってみたら、どうかな

なあ、聡
俺、やった事ないから、良く分かんないんだよね、どうやって誘うの?

じゃあ、彩菜と俺が何とかするよ

聡は、彩菜に、明日の水曜日、ヨンソクとコウォンちゃん、と一緒に海の中道海浜公園まで行こうと思うんだ
で、頼みがあるんだよ

なあに?
いいけど、別に

聡は、場合に依っては、彩菜に話しても良いと感じていた


彩菜とコウォンは似たようなタイプで、コウォンは以前の彩菜と似ていた

へえー、梨花女子大なのコウォンちゃん
俺、高麗大だけど

4人とも韓国語で会話していた
秘密にする事は、ヨンソクは日本語で話した

なあ、これから、どうすればいい?

ヨンソク、そして本貫どこか聞くとかだよ
頑張れって、差別用語だってな
知らなかったから、もう二度と言わない
ごめんな、ヨンソク、使ってたら…

え?
お前、どうしたの?
何かサイトでも見たの?

ああ、昨日な

ヨルシミへ、とか言うよ、ヨンソクくん
私も
知らなかったんだ

いいよ、分かってくれたんなら
ヨルシミヘって、言ってくれたら、イケるだろうな

ねえねえ、おっぱたち、何の話をしてるんですか?

コウォンが韓国語で聞いたから、また韓国語を使うようになった

ねえ、コウォンちゃん、本貫はどこ?

あ、金海ですよ?

え?一緒じゃん、俺の家も金海だよ、本貫

え!本当ですか?

頼む、ヨンソク、会話を切らないでくれ、と聡は、願った
とりあえず、後部座席の2人は盛り上がり始めた

名家なんだね、二人とも

聡は、それだけ呟いて、駐車場に車を止めた

なあ、彩菜、君と似たようなタイプなのな
、彼女

と、聡は、日本語で言った

うん、何か合うタイプなのよね
話が合うというか、性格的に

と、彩菜は日本語で話した


本貫が一致したヨンソクとコウォンは、打ち解けた
色々話をしている

彩菜、良い感じだな、彼ら

少し離れても良いかもね


ここにも、水族館がある~!

彩菜は喜んでいた

迷子になったら、なったでいい、スマホに

と、聡はヨンソクとコウォンに言った

ああ、分かった

そうします

ヨンソクとコウォンは少しずつ離れて行った

あれ?先輩たち、いなくなったね、ヨンソクさん

いいよ、あの二人韓国語出来るから
話しながら、行こうよ

聡は、俺に言われて在日の人たちのサイト見てるんだ
韓国の人のサイトも

はあー、道理で

ヨンソクとコウォンは自然に色々話していた


聡は、彩菜とキスした

喜んでくれて、ありがとう

は?だって、水族館、私好きだから

観覧車にも乗ろう

うん!


韓国の二人はすっかり打ち解けた

俺、初めてなんだ、キスしたの

唇を離してヨンソクは正直に言う

今まで練習に明け暮れていたからさ

いえ、先輩、イケメンなのに?

ははは、慣れてなくてごめんな

ホテル、行きましょう

え!?


ヨンソクの行為に、コウォンは激しく反応していた

中に…

ああ…、そうする


ねえ、ヨンソクとコウォンちゃんは?

さあ?

観覧車の中で、聡と彩菜は訝しんだ